2011年8月1日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米債上限問題の合意が進展しないことに加え、発表された第2四半期
GDPが予想を下回るなど、米景気の悪化を示す指標が相次いだことから
ドル円は77円を割り込み、一時76円72銭とドル安が加速。 - 米債務上限問題ではオバマ大統領と共和党幹部で交渉が続けられて
きたものの、先週末時点では依然合意の見通しが立っていない。 - ただ、今朝の時点(米国では7月31日)では共和党幹部が
「合意が近い」との見方を示した、とメディアは伝えており、ドル円は
NYクローズから50銭〜80銭近く値を戻しており、荒っぽい動きを見せています。 - ユーロドルは下落しながらも下値はしっかり。豪ドルに対しても堅調な
動きを見せる。 - 株式相場は6日続落。債務問題の先行きや、景気の悪化を示す経済指標が
相次いだことからダウは96ドル安で、この間の下げ幅は580ドルを超す。 - 債券相場は堅調。株安と米国債のデフォルトは避けられるとの見通しがあり、
10年債利回りは2.8%を割り込み今年の最低水準に。 - 金価格は大幅高で最高値を更新。ドル安が進み金先高観が依然旺盛。
原油価格は下落。100ドルの大台が超えられず売り優勢の展開に。 - 第2四半期GDP(速報値) → +1.3%
- 7月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 63.7
| ドル/円 | 76.72 〜 77.59 |
| ユーロ/ドル | 1.4243 〜 1.4414 |
| ユーロ/円 | 110.38 〜 111.18 |
| NYダウ | −96.87 → 12,143.24ドル |
| GOLD | +15.00 → 1,631.20 |
| WTI | −1.74 → 95.70ドル |
| 米10年国債 | −0.165 → 2.790% |
本日の注目イベント
- 豪 シドニー市場休場(バンクホリデー)
- 中 中国7月製造業PMI
- 欧 ユーロ圏6月失業率
- 米 7月ISM製造業景況指数
ドル円はついに先週のNY市場では76円台後半まで下落し、3月17日に記録した76円25銭が見えてきました。
連邦債務上限引き上げ問題で決着がつかず、市場は「万が一の場合」を意識し始めたことに加え、この日発表された
第2四半期GDPが前期比+1.3%に留まり、市場予想を大きく下回りました。
また、そのミシガン大学消費者信頼感指数など、他の経済指標も悪化しており、市場は「債務上限問題」より
「景気の悪化のほうが重大」との見方を強めたことが背景です。
債務上限問題では今朝(米国時間7月31日)、共和党のマコネル院内総務がテレビ番組の中で「合意に近づいている」と
語ったことが伝えられています。
また、民主党のリード院内総務も債務上限引き上げに関する合意案を、民主党上院議員の承認を条件に受け入れたと発表
しています。
これにより、上院では現地時間31日夜にも投票が行われ、下院で8月1日に採決される道が開かれてきました。
混迷を続ける「債務上限問題」に、ようやく出口が見えてきたとの印象です。
「債務上限問題」は合意に達するまでまだ予断は許しませんが、事態が好転したことで、早朝のオセアニア市場ではドル円が
買い戻されています。
一時は77円半ばを超え、先週末のNYクローズからは80銭ほどドル高が進む場面がありました。
先週末発表されたシカゴ通貨先物市場では、ヘッジファンドなどの建て玉は約10ヵ月ぶりの高水準で「円買いドル売り」が膨らんでおり、
投機筋は、円が先行きさらに上昇するとの見方を維持していることを裏付けた格好になっています。
今朝のドル高はそんなショート筋の買い戻しが入ったと見られます。
一部で期待されていた市場介入も、結局76円台後半まで観測されていません。
介入があるとすれば「単独介入」の可能性が高く、そうであれば東京市場が開いている時間帯での介入が基本です。
東京市場ではまだ76円台がついてはいませんが、かりに東京時間内にその水準にまでドル安が進むと、介入の可能性が増すのでは
ないかと見ています。
76円25銭の円最高値を超えると、ドル底値のメドが立たなくなることに加え、これまで比較的堅調だった株式市場もさすがに
調整色を強めています。
株安、円高が大きく進む状況では日銀の介入と同時に、さらなる追加緩和策が取られる公算が高いと思われます。
しかし、上述したように問題は「債務上限」ではなく「米景気の悪化」のほうです。
このところの米経済指標では住宅関連にやや好転の兆しがみられたものの、おしなべて悪化傾向を示しています。
このままでは6月に終了したQE2に続く、QE3実施の可能性も出てきたと思います。
「債務上限問題」はドル売りの「単なる口実」でしたが、米景気の悪化に伴い「出口戦略」の大幅な後退のほうが大きな
問題です。
米金利の上昇が見込めない以上ドルが軟調に推移して行くのはある意味自然なことで、今後ドルが緩やかに下落すると
見られます。
市場の見方も「介入などでドルが反発しても、80円が一杯」との見方がコンセンサスで、懸念していた「80円以下が定着」
しつつあります。
今週はドルの戻りの限界を確認しつつも、介入水準を探る展開かと思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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