2011年8月10日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- FOMCの声明で低金利が長期間継続されることが確認されたことで
米長期金利が低下。日米金利差が縮小したことで円買いドル売りが進み、
ドル円は一時76円70銭まで下落。 - その後、米株式市場が急反発したことからドル買い戻しが入り
77円を挟んだ水準で引ける。 - ユーロドルは反発。イタリア、スペイン国債が堅調に推移したことから
信用不安がやや後退し1.43台後半まで上昇。 - 昨日のアジア市場で、商品相場の急落や株式市場の大幅下落を材料に売られた
豪ドルは急反発。対ドルではアジア市場の底値0.9928から1.03台後半まで
約400ポイントの上昇。豪ドル円も76円台の底値から79円台を回復。 - 株価は不安定な動きを見せ乱高下。朝方大幅に上昇したものの、後場には
前日比マイナスとなる水準まで下げる場面も。
FOMC声明文が発表されると引けにかけて急反発。ダウは前日比429ドル高と、
この日の高値圏で引ける。 - 債券相場はFOMC声明文発表後に大きく上昇し、長期金利は一時2.0%台に。
その後株価が急反発したこともあり、2.2%台まで戻して引ける。 - 金は大幅に続伸し最高値を更新。原油価格は大幅に続落。米景気後退と、OPECが
来年に向けての原油の消費予想を引き下げたことが売りを誘い、79ドル台まで下落。
| ドル/円 | 76.70 〜 77.35 |
| ユーロ/ドル | 1.4195 〜 1.4378 |
| ユーロ/円 | 109.23 〜 110.77 |
| NYダウ | +429.92 → 11,237.77ドル |
| GOLD | +29.80 → 1,743.00 |
| WTI | −2.01 → 79.30ドル |
| 米10年国債 | −0.042 → 2.275% |
本日の注目イベント
- 豪 豪8月ウエストパック消費者信頼感指数
- 日 日銀金融政策決定会合議事録(7/11、12日分)
- 中 中国7月貿易収支
- 独 独7月消費者物価指数(確報値)
- 英 BOE金融政策委員会・四半期インフレ報告
株価の乱高下が続いています。
昨日も日経平均株価は一時440円の大幅な値下がりを見せた後、引けは153円安で取引を終えています。
NYダウは朝方から買い物を集め240ドル上昇した後、前日比マイナスになるなど値幅が大きく振れています。
ダウはその後FOMC声明文が発表されると急速に買われ、終わってみれば429ドル高と昨日の暴落幅の7割を
取り戻した格好です。
ここ2週間ほどで大きく売り込まれた米株式市場でしたが、その影響は日本も含め世界の株式市場へも大幅下落と言う形で飛び火しています。
この流れを断ち切るという意味で、FOMCに大きな期待が寄せられていました。
日本時間朝方発表されたFOMCの声明文では、これまで「長期にわたり」という表現で示されていた低金利政策の継続期間を、
「少なくとも2013年半ばまで維持する」と、明確な期間を示すことに変更されました。
これで今後2年間は「出口戦略」の実施はないということになり、株式市場には好材料と受け止められています。
ただ、この決定にはフィッシャー・ダラス連銀総裁など、地区連銀総裁3人が反対票を投じています。
景気判断については「今年に入ってからの経済成長はこれまでのところ、委員会が予想していたよりも著しく緩慢だ」として
景気見通しを下方修正しました。
為替市場では「出口戦略」の実施時期が遠のいたことからドルが売られる結果となり、株高、債券高、ドル安で反応しています。
一部には「QE3」の可能性にも触れるのではないかとの見方ももありましたが、追加緩和については特に触れていませんでした。
市場はFOMCの声明を受けてやや落ち着きを取り戻しましたが、先行き不安材料は消えていません。
明確なことは米景気の回復は相当遅れているということです。
雇用の伸びは止まり、個人消費も低迷しており、FOMCでは「ここ数カ月での労働市場全体の状況が悪化した」とし、家計支出についても
「拡大が止まった」という見方を示しています。
特に追加対策も打ち出していないことから、株式市場がこのまま安定に向かうとも思えません。
また、低金利の継続が確認されたことで、日米金利差の縮小傾向は続くものと思われ、ドル反転のきっかけはつかめないと予想します。
昨日のNYでも一時76円70銭までドル安が進む場面がありましたが、徐々に80円台が重くなりつつあります。
現在もドル円は77円台前半で推移しており、この水準は先週4日に政府・日銀が市場介入を実施したレベルです。
注目したいのは、今日も同水準で介入を実施するのかどうかです。
もし見送るようなことになれば市場は「政府・日銀は77円台の円高水準を容認した」と捉え、ドル売りが加速する可能性があるからです。
少なくとも、東京時間で実施することが求められ、77円を割った水準では行動を起こすのではないかと予想しています。
現在のドル安が米景気の後退から来るものである限り、介入では一時的に水準を押し上げることはできても、流れを変えることはできません。
実際、先週大規模介入で80円台まで押し上げられたドル円は76円台まで下落しています。
通貨当局としても介入だけではなく、さらなる追加緩和など円資金の一段の供給が必要となりそうです。
市場に「リスク回避」の流れが継続される以上、円が買われ易い状況は続きます。
「80円以下が定着」しつつある中、今度は「77円台が定着」する懸念も出てきています。
NY株式市場の大幅反発で今日の日経平均も大幅上昇が見込まれますが、株高がドル円の上昇に繋がるかどうかも注目したいところです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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