今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年8月11日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧米の信用不安は収まらず、株価は大幅に下落。債券、金は買われ
    円とスイスフランが上昇する「リスク回避」の流れが加速。
  • ドル円は東京市場で76円後半まで円高が進んだにも関わらず
    介入が見られなかったことで、海外市場ではさらに円買いが進み
    NYでは76円35銭までドルが下落。史上最高値に近づいたことで
    さすがに介入警戒感が高まり76円台後半まで反発して引ける。
  • ユーロも大幅下落。ソブリンリスクがフランスまで波及し、欧州株が
    大幅に下落したことからユーロは対ドルで1.41台、対円では1月以来の
    108円台まで下落。
  • NY株式市場は再び大幅に下落。ダウは前日の上昇分をはき出す格好で
    519ドル安。再び1万1千ドルの大台を大きく割り込む。
  • 債券相場は堅調。10年債入札も好調で、長期債利回りは史上最低低水準に
    迫る2.0%台まで低下。
  • リスク回避の流れが加速し、金は一時1800ドル台を示現。引けは
    41ドル高の1784ドル。原油の大幅に反発し82ドル台を回復。



ドル/円76.35 〜 76.92
ユーロ/ドル1.4162 〜 1.4370
ユーロ/円108.31 〜 109.87
NYダウ−519.83 → 10,719.94ドル
GOLD+41.30 → 1,784.30
WTI+3.59 → 82.89ドル
米10年国債−0.180 → 2.095%


本日の注目イベント

  • 豪   豪7月雇用統計
  • 米   6月貿易収支
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 加   カナダ7月貿易収支






株価の乱高下は止まりません。


NYダウは前日の400ドルを超える大幅高から一転して500ドルを超える下落を記録しています。


背景は世界的な景気減速と信用不安です。


昨日はフランス国債の格下げのうわさや、同国大手銀行のソシエテ・ジェネラルの経営不安のうわさが流れるなど、


信用不安の流れはユーロ圏の安定国にも波及してきました。


市場は疑心暗鬼になっており、悪いうわさには反応しやすい状況になっています。


ソシエテのCDSは29bp上昇し、株価も一時23%安になるなど不安が広がりましたが、同行はこのうわさをただちに否定しています。


ギリシャから始まったソブリンリスクの流れはイタリア、スペインにも波及し、ECBが両国の国債を懸命に買え支えしていますが、


今度はフランスにもその不安が広がり、ベルギー、ドイツにも波及し始めており、まさに「ドミノ倒し」の様相になってきました。





国債に対する不安が拡大する一方、世界的に景気の鈍化が鮮明になりつつあります。


先進各国は財政赤字削減のため、歳出の削減を徹底することは先のG7で確認されています。


財政による景気の底上げができないことも先行きの見通しを暗くしています。


NYダウの大幅な下落基調はこのような要素が背景にあり、資金はより安全な資産へと流れています。


株価の動きを見ても、今月10営業日が経過した中で、NYダウが500ドル以上の値幅で動いた日がすでに4日あります。

これは極めて異例なことで、市場の不安心理を表すVIX指数(恐怖指数)も急騰しています。





株価の下落が続き、資金は債券と金に流れています。典型的なリスク回避の動きから、為替市場ではスイスフランと円がその実力以上に買われて


いると言えます。


昨日の東京時間でもドル円は76円台に突入しましたが、日銀は動きませんでした。昨日も書きましたがこれで、「77円台は容認」したのでは


ないのかと、言った見方も出てきました。


市場は日銀の介入を警戒しながらも「どこまで円高が進むか」を試している様に思えます。


NY市場では76円35銭までドルが下落し、円の史上最高値が迫ってきました。


本日も、株価の大幅下落からドル円が緩やかに下落しそうです。環境的には介入がいつあってもおかしくない状況になっています。


先週の4兆5千億円もの大規模介入でも円上昇に歯止めがかかっていません。


政府・日銀としてもやや「手詰まり」の状況かもしれません。


しかし、ここは放置しておくわけにはいかず、投機的な円買いに対して立ち向かう姿勢を見せる必要があります。


東京市場のオープン直後から介入するといったような強い意思表示が必要かと思います。


今日の通貨当局の対応は非常に注目されそうです。





株式市場ほどではないとしても為替市場の不安心理も高まっています。


ボラティリティーも急速に上昇しており、ドル円以外のドルストレートとクロス円の値幅が大きく「日替わりメニュー」のように


めまぐるしく変動しています。


こんな時にはテクニカルは効きません。無理な相場には手を付けず、相場が落ち着きトレンドが見えてくるまで開店休業でも


いいと思います。


あるいはクロス円がかなりの水準まで売り込まれていることから、もう一段下落した際には「小額を仕込み」、後はじっと待つという手も


ありかと思います。





ドル円はこのまま何も対策がなければ「75円台」を見る可能性が高いと見ていますが、75円台でのショートポジションには注意したいところです。


相場にオーバーシュート(過剰反応)はつきものです。


ここは冷静に立ち振る舞い、外の暑さと同様、何とかしのぎたいものです。

















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
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※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和