2011年8月16日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米株式市場が大幅に続伸したことで「リスク回避」の流れがやや停滞。
スイスフランが3営業日下落し、ユーロ、豪ドルなど高金利通貨が上昇。 - ドル円は76円台半ばから後半での狭いレンジで推移。
- ユーロはECBが域内の国債を積極的に購入していることから、国債の
価格は安定し、買い安心感につながる。対ドルでは約3週間ぶりに1.44台後半
まで上昇。対円でも111円絡みまで買われる。 - NYダウは3営業日続伸。グーグルがモトローラ・モビリティを買収すると発表した
ことを好感しダウは213ドルの大幅高。 - 債券価格は続落。株高からVIX指数(恐怖指数)も低下し、ややリスクテイクの展開に。
長期金利は約1週間ぶりに2.3%台まで上昇。 - 金、原油はともに上昇。
- 8月NY連銀製造業景況指数 → −7.72
- 8月NAHB住宅市場指数 → 15
| ドル/円 | 76.60 〜 76.89 |
| ユーロ/ドル | 1.4308 〜 1.4477 |
| ユーロ/円 | 109.78 〜 111.01 |
| NYダウ | +213.88 → 11,482.90ドル |
| GOLD | +15.40 → 1,758.00 |
| WTI | +2.50 → 87.88ドル |
| 米10年国債 | +0.048 → 2.308% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独第2四半期GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏第2四半期GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月貿易収支
- 英 英7月消費者物価指数
- 米 7月住宅着工件数
- 米 7月建設許可件数
- 米 7月鉱工業生産
- 米 7月設備稼働率
ドル円は相変わらずの展開です。
週明けの昨日はスイスが下落している影響もあり、円が主要通貨に対して売られ、ドル円もすぐに77円台に乗せました。
しかし、その後はいつものパターンで上昇が止まるとドルはゆっくりと値を下げ76円台後半でのもみ合いになっています。
やや気にかかるのは、短期的な値動きを表す「1時間足」ではローソク足が「雲」を上抜けし、「120日」移動平均線で頭を
抑えられている格好になっている点です。
相場の勢いを表す「遅行スパン」も好転の気配を見せています。
本日再び77円台に乗せる場面があれば「120日」を完全に上抜けし、その上にある「200日」移動平均線がターゲットになりそうです。
同移動平均線は現在77円43銭にあり、この水準までドル円が上昇すれば目先もう一段の上昇も見込まれる可能性が出てきます。
しかし、そうはいってもドル円の上値の重さは確認されています。
米国の低金利政策は2013年半ばまでは継続される見通しで、その裏付けとなる米経済指標の悪化は鮮明になっています。
昨日発表されたNY連銀製造業景況指数もやはり市場予想を大きく下回っていました。
この指標は「ゼロ」が景気判断の分かれ目で、「ゼロ以下」だと景気は悪化、「ゼロ以上」だと景気は拡大しているとされています。
8月の同指数は「−7.7」で、これで3ヵ月連続で「ゼロ」を下回ってしまいました。
6月の「−7.8」に次いで今年最も低水準の数値になっており、項目別に見ると新規受注と在庫の落ち込みが目立っています。
NY連銀製造業景況指数が3ヵ月連続でで縮小したのは、2009年6月の景気後退時以来のことになります。
昨日はタカ派の一人であるロックハート・アトランタ連銀総裁がアラバマ州フローレンスで講演しています。
同総裁は、FRBの政策は「万策尽きたわけではない」として、景気がこれ以上減速する場合には、FRBはなお資産購入の余地が
あるとして、バランスシートを拡大させることも可能だと見方を示しました。
また、FRBのポートフォリオに資産内容の修正も可能だとしており、一部にあったこれ以上FRBの資産を拡大させることは
将来中央銀行としての信用を失墜させることに繋がると言った反対意見とは一線を画したことになり、今後のFRBの政策に影響を
与える可能性もありそうです。
週明けのNY株式市場は大幅に上昇し、これで3日続伸です。
先週は連日大きな値幅で一日おきに上下を繰り返していましたが、これでやや落ち着きを取り戻した様です。
ただ、依然として値幅は大きく、VIV指数(恐怖指数)も高止まりしていることから高ボラティリテーは続くものと思われます。
NY株の大幅高で本日の東京株式市場も上昇するものと思われますが、株高がドル円でのドル高に繋がれば77円台乗せも
あるかもしれません。ただ、水準が76円台であるため自動車・電機など輸出株の大幅上昇に繋がらなければ日経平均株価の上昇にも
限界がありそうです。
ドル円の76円台半ばから77円台前半での値動きはこれで1週間になります。
昨日も書いた通り、今週76円台の史上最高値の更新がなけらば、一旦上値を試す可能性がありそうです。
「MACD」も1時間ではほぼ「ゼロの軸」から離れず相場が膠着していることを示しています。
同様に、1時間の「ボリンジャーバンド」のバンドも収縮傾向にあり、エネルギーを蓄えていることがわかります。
世間も「夏休みモード」ですが、相場の方もそんな気配です。
ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は本日パリで直接会談を行う予定です。
ユーロ圏内のソブリンリスクが高まり、イタリア、スペインどころか、フランスにもその影響が出始めていることで
欧州の景気やユーロ圏共同債発行について話し合う可能性があります。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「市場金利は全般的に低下した。これは経済活動や雇用にとってある程度の追加支援となるだろう」FOMC声明を受けて。 | ---- |
| 8/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「(PCEデフレーターなど価格指数の上昇に触れ)こうした経済の変化に対応する適切な措置が追加緩和策とは思えない」FOMCの決定に異議を唱える理由を聞かれて。 | ---- |
| 8/15 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「FRBのバランスシートを拡大もしくは資産ポートフォリオの構成内容の修正は可能だ。景気が縮小領域に逆戻りした場合、これらの措置を十分な規模で実施する限り、非常に高い効果が得られるだろう」アラバマ州の講演で。 | ---- |
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