2011年8月24日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円以外の通貨に対してはドル安が進み、豪ドルは1.05台を回復。
中国のPMIやユーロ圏の景気指数が予想を上回ったことから、ユーロ、
豪ドル、NZドルなどが対ドルで上昇。クロス円も概ね水準を切り上げる。 - ドル円は依然としてレンジブレイクできず、76円台半ばから後半で
値幅も出ない状況が続く。 - 株価は大幅に反発。新築住宅販売などの経済指標が事前予想を下回ったことで、
26日のバーナンキ議長の講演での追加緩和期待が高まり、ダウは前日比322ドル
上昇し1万1千ドル台を回復。中東情勢の悪化が収束に向かうのではとの楽観論も
株価を押し上げた。 - 株高に反応し債券相場は下落。長期金利は大幅に上昇し2.1%台に。
2年物入札は好調だったものの、30年債は下落。 - 金は時間外取引で1917ドルまで上昇。ただこのところの急ピッチの
上昇から、高値警戒感もあり引け値では30ドル安の1861ドル。 - 原油価格は景気回復期待もあり上昇、85ドル台で引ける。
- 7月新築住宅販売件数 → 29.8万件
- 8月リッチモンド連銀製造業指数 → −10
| ドル/円 | 76.47 〜 76.74 |
| ユーロ/ドル | 1.4376 〜 1.4470 |
| ユーロ/円 | 110.07 〜 110.78 |
| NYダウ | +322.11 → 11,176.76ドル |
| GOLD | −30.60 → 1,861.30 |
| WTI | +1.32 → 85.44ドル |
| 米10年国債 | +0.047 → 2.157% |
本日の注目イベント
- 独 独8月ifo景況指数
- 米 7月耐久財受注
- 米 7月住宅価格指数
昨日、米国バージニア州を震源とする地震が発生しましたが、大きな影響はなかったようでひと安心です。
ドル円は相変わらず動きません。76円台半ば以下では介入警戒感があり、77円に近付く水準では円先高観から
ドル売り意欲も強く、概ね76円50銭ー77円のレンジに収束しています。
76円台前半から76円割れの水準では確かに介入がいつあってもおかしくない状況です。
昨日、参議院の財政金融委員会に呼ばれた白川日銀総裁は「中央銀行として思いきった積極的な政策を常に考えている。
為替市場における取引については極めて注意深くモニターしている」と委員の質問に答えていました。
介入が実施されれば1円〜2円程度は円安方向に持っていかれることから、ショートで攻める方も相当なリスクを覚悟して
ポジションを取っています。
いつあってもおかしくない介入警戒感と、リスク回避に伴う円先高観のせめぎ合いが続いているものと思われます。
特に東京タイムでは介入警戒感が強く、ややドルが上昇しますが、3時以降は「介入タイム終了」との見方もあり、
ドルが下落する傾向があります。
政府・日銀もサプライズを与えるのあれば、午後3時以降で欧州勢が本格的に参入する前の時間を狙って介入すれば
相当な効果があると思いますが、さすがにそこまではやらないのでしょう。
おそらくここ数日は上記レンジ内での小動きが続き、26日のバーナンキ議長の講演を待つ展開になろうかと思います。
そのジャクソンホールでの議長の講演ですが、金融市場は非常に注目しています。
昨年もある程度注目されていましたが今回の比ではありません。
その理由は世界的に株価が乱高下し、金融不安が高まっているからです。
また為替市場ではスイスフランと円が記録的な高値で推移し、
両国金融当局も自国通貨高阻止のため奔走している状況が続いているからです。
特に株式市場では昨年バーナンキ議長の「QE2」を示唆する発言から株価が持ち直した経緯もあり、期待感は相当高まっています。
昨日の株価の急反発も景気悪化を示す指標が相次いだことで、「QE3」の可能性が高まったと「楽観論」が株価を押し上げています。
株式市場にとっては「夢よもう一度」といったところでしょうか・・・。
これだけ注目されている議長講演だけに、「QE3」への言及があっても無くても、あるいは米景気への認識を変えても変えなくても
相場へのインパクトは大きいと思います。
市場はやや「バーナンキ頼み」に傾いているように思われますが、どちらにしても値動きは荒く、
値幅も大きくなると考えておくべきでしょう。
政府・日銀がこの水準でも介入に踏み切らないのは「バーナンキ講演を確認してから」という戦略もあろうかと思います。
今、この水準で円安方向に持っていっても、議長が「QE3」に触れた瞬間、たちまち元の水準に逆戻りしてしまう可能性があります。
場合によっては75円を割り込む可能性さえあろうかと思います。
政策手段が限られる中、政府・日銀としても介入をより効果的に実施したいと考えているはずです。
バーナンキ講演で、仮に一段のドル安に振れた時こそ、介入の「本気度」が試されます。
豪ドルが対ドルで再び1.05台半ばまで上昇しています。
先週もこの水準まで上昇した後下落に転じており、1.0550−1.0600が抜けるかどうか注目されます。
「日足」のレジスタンスは1.0560−65にあり、この水準から上値では売りも出てきそうです。
今しばらく1.02−1.06のレンジが続きそうです。ドル安が一段と進むようだと上記レベルを抜いてくることも考えられますが、
その可能性はそれほど高くはないと思います。
豪ドル円は81円から81円40銭あたりがポイントになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「市場金利は全般的に低下した。これは経済活動や雇用にとってある程度の追加支援となるだろう」FOMC声明を受けて。 | ---- |
| 8/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「(PCEデフレーターなど価格指数の上昇に触れ)こうした経済の変化に対応する適切な措置が追加緩和策とは思えない」FOMCの決定に異議を唱える理由を聞かれて。 | ---- |
| 8/15 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「FRBのバランスシートを拡大もしくは資産ポートフォリオの構成内容の修正は可能だ。景気が縮小領域に逆戻りした場合、これらの措置を十分な規模で実施する限り、非常に高い効果が得られるだろう」アラバマ州の講演で。 | ---- |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



