2011年8月25日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 昨日の東京時間昼前、政府は円高対策を発表したものの、
効果を疑問視する見方が強く、ドル円は発表直後からドル売りが強まる。
海外市場では76円台半ばを割り込んだが米経済指標の好転や、長期金利の
大幅上昇などから77円付近まで戻されて引ける。 - ユーロドルは1.44台後半までは上昇するものの、さらに一段の
上昇には繋がらず1.43台後半から1.44台で一進一退。 - ムーディーズは日本国債の格付けを1段階引き下げると発表。
3ヵ月前にも引き下げの可能性が警告されていたこともあり影響は限定的。 - 株式相場は2日連続の大幅高でダウは1万1300ドル台を回復。
金価格が大幅に下落したことから、資金が「金から株式へ」流れてきた、
との声も。 - 債券相場は大幅に下落し、長期金利は約1週間ぶりの2.2%台に。
耐久財受注額が予想を大幅に上回っていたことが嫌気された。 - 金は100ドルを超す大幅な下げで1750ドル台に。利益確定の売りに押され
急落。株式市場が大幅続伸したことでリスク回避の流れにやや変化が現れた可能性も。 - 原油価格は小動きで85ドル台で推移。
- 7月耐久財受注 → +4.0%
- 7月住宅価格指数 → +0.9%
| ドル/円 | 76.48 〜 77.07 |
| ユーロ/ドル | 1.4389 〜 1.4482 |
| ユーロ/円 | 110.42 〜 111.14 |
| NYダウ | +143.95 → 11,320.71ドル |
| GOLD | −104.00 → 1,757.30 |
| WTI | −0.28 → 85.16ドル |
| 米10年国債 | +0.136 → 2.294% |
本日の注目イベント
- 独 独9月GFK消費者信頼感調査
- 米 週間失業保険申請件数
「ジャクソンホール」・・・。
今世界中が注目している米ワイオミング州の避暑地の名前です。
為替に限らず、株式、債券市場などほぼすべての金融市場はこの地でのバーナンキ議長の講演に集中しています。
われわれ日本人にはあまりなじみのない地名です。初めてこの都市名を聞いた方も多いのではないかと思います。
実は私もこの名前を初めて耳にしたのは2年前です。
「ジャクソンホール?」、これは多分NYの「カーネギホール」のような施設の名前かと思ったほどでした。
オハイオ州に住む友人に聞いたところ、彼も、この地名を聞いたことはあるが、行ったことないと話していました。
中西部のワイオミング州にある避暑地ですが、イエローストーン公園が有名です。
今、為替や株の専門家に相場観を尋ねると必ずと言っていいほどこの地名が出てきます。
やや期待しすぎるのではないかとも思いますが、明日ここで行われるバーナンキ議長の講演内容が、
今最も重要なイベントになっています。
この背景は、市場がそれほど不安定で先行きが見えない状況だからです。
米国債のデフォルト懸念から始まった今回の信用不安は、米国債の引き下げで株式市場が連日乱高下し、
大量の資金は金や、債券、さらにはスイスフランや円の価値を大きく押し上げました。
まさに「リスク回避」の流れが大規模に起こった結果です。
誰もが今後の相場展開に不安を覚え、予測すら困難な状況に陥っていることから
「バーナンキ議長の一言」に今後の相場展開のヒントを求めているわけです。
しかし、市場をつぶさに眺めてみると2日ほど前から「異変」が起きていることに気がつきます。
信用不安とドル安の「有力なヘッジの手段」として買われていた「金」に変化が起きています。
金価格は8月22日の時間外取引で1917ドルという記録的な高値を付けた後急落しているからです。
昨日は104ドルも下げ、1日で5.7%の下落でした。
1600ドルを超えてからの上昇が急ピッチであったことの反動もありますが、それにしても100ドルを超える下落は記憶にありません。
「安全資産」を代表するひとつの金が売られたことで、
「リスク資産」の代表の株式が2日連続で大きく買われ、2日間の上げは460ドルを超えています。
つまり、「リスク回避」の流れに変化が出てきたということです。
バーナンキ議長の講演を前にポジションを手じまっておこうという動きだと思いますが、
もしかしたら「リスク選好」が進む予兆なのかもしれません。
上がり続ける相場はありませんが、下がり続ける相場もありません。
「リスク回避」の流れに歯止めがかかれば当然ドル円は、「ドル高円安」に向かうはずですが・・・・。
ややドルの反発に期待したいところですが、ポイントとすれば77円30銭でしょう。
この水準を上抜けすれば「4時間足」での抵抗線を抜け、
「一目均衡表」の遅行スパンは「好転」を完成させます。
すでに77円台に一度乗せていることで短期の「1時間足」では「好転」を完了させています。
テクニカルで観るとややドル反転の兆しが観られますが、このままドルが上昇する可能性は低いと思われます。
それは、過去にもこのようなケースが何度かあり、その都度頭を抑えられ結局ドルが下落してきたからです。
注意すべきは、上記テクニカルが正しければ78円台程度までの反発もありえる、とのイメージを頭に入れつつトレードすることです。
ドルが本格的に反発に転じるのはまだまだ先の話です。
ドル反発には米景気の明確な回復が不可欠です。手元の米経済指標を探しても、その兆候はどこにも見あたりません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「市場金利は全般的に低下した。これは経済活動や雇用にとってある程度の追加支援となるだろう」FOMC声明を受けて。 | ---- |
| 8/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「(PCEデフレーターなど価格指数の上昇に触れ)こうした経済の変化に対応する適切な措置が追加緩和策とは思えない」FOMCの決定に異議を唱える理由を聞かれて。 | ---- |
| 8/15 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「FRBのバランスシートを拡大もしくは資産ポートフォリオの構成内容の修正は可能だ。景気が縮小領域に逆戻りした場合、これらの措置を十分な規模で実施する限り、非常に高い効果が得られるだろう」アラバマ州の講演で。 | ---- |
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