2011年8月26日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は海外市場では終始77円台で推移。77円30銭を抜けたことで
ドル買い戻しの動きが強まり77円70銭まで上昇。バーナンキ議長の講演を前に
ポジションを調整する動きが主体。 - ユーロは再び1.45台乗せに失敗。欧州各国が株の空売り禁止を延長した
ことが嫌気され1.43台前半まで下落。 - 株式市場は大幅に反落。ウォーレン・バフェット氏がBOAへの増資を引き受ける
との報道で上昇したものの、失業保険申請件数が増加していたことや、「QE3」
への期待感が急速にしぼんだことでダウは170ドル安。 - 債券相場は小幅に上昇し長期金利はやや低下。
- 金は前日に続き軟調地合いで始まったが、株価の下落から小幅に反発。
- 原油価格も商いは低調な中小幅に反発。
- 週間失業保険申請件数 → 41.7万件
| ドル/円 | 77.05 〜 77.70 |
| ユーロ/ドル | 1.4328 〜 1.4457 |
| ユーロ/円 | 110.86 〜 111.64 |
| NYダウ | −170.89 → 11,149.82ドル |
| GOLD | +5.90 → 1,763.20 |
| WTI | +0.14 → 85.30ドル |
| 米10年国債 | −0.062 → 2.232% |
本日の注目イベント
- 豪 スティーブンス・RBA総裁証言
- 日 7月消費者物価指数(CPI)
- 米 第2四半期GDP(改定値)
- 米 8月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 バーナンキ・FRB議長講演(ワイオミング州ジャクソンホール)
ドル円は昨日の東京市場で77円台に乗せてからは終始77円台での取引で推移しています。
昨日この欄で、77円30銭が上抜けすれば場合によっては78円程度までドルが反発する可能性を指摘しましたが、
NY市場では78円には届かなかったものの、77円70銭までドル高円安が進みました。
ただ、同時に「リスク回避」の流れは変わらず、ドルが反転するには材料不足とも書きました。
テクニカル的にはドルが反発しましたが、それは本日の「ジャクソンホール」前の一時的なポジションの
巻き戻しに過ぎないと思われます。
やはり焦点は株式市場です。
昨日のNY株式市場はやはり値動きが激しく、値幅も大きく、結局170ドルを超す下落になりました。
著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、このところの株価が急落しているバンク・オブ・アメリカの50億ドル
(約3900億円)の増資を引き受けるとの報道で堅調には始まったものの、いつものように経済指標の悪化や
本日のバーナンキ議長の講演で「QE3」に言及する可能性が急速に後退したことで株価の大幅な下げに繋がった様です。
VIX指数(恐怖指数)も依然として高止まりしていることもあり、まだしばらくは株価の乱高下は続きそうです。
株価が大きく下げ、金価格は小幅ですが反発したことは、市場が再び「リスク」を意識し始めたことと受け止められます。
そうなると「リスク回避」の流れからスイスや円が買われ、ドル円はドル安方向に動くのがこれまでのパターンでしたが、
昨日は違っていました。
厳密にいえばドルスイスは下落し「ドル安・スイス高」に触れていますが、ドル円では「ドル高・円安」に動いています。
これは上述のように、テクニカルポイントであった77円30銭を上抜けしたことで
「ストップのドル買い」がでたものと思われます。
「4時間足」のローソク足を観ると、まさに「200日移動平均線」でピタリと上昇を止められ反落しているのが確認できます。
またこの水準は「8時間足」では「雲」の下限あたりの「抵抗帯」に上値を抑えられたとも言えそうです。
結局、テクニカル通りの動きだったということが言えます。
市場の雰囲気はやや風向きが変わりそうな気配はありますが、それには78円台にしっかり乗せることが絶対条件になります。
先ずは、77円70銭を上抜けることが必要で、78円台では10−15銭に抵抗線があります。
この水準をしっかり抜けてくれば、先週の75円95銭が「目先の底値」になる可能性はありますが、
昨日も書いたようにそこまで米景気に期待はできません。
本日は日本時間23時から注目のバーナンキ議長の講演が始まります。
ここにきて「QE3」への言及はないのではないかという見通しが急速に台頭してきました。
昨年の「QE2」時に比べ、インフレリスクが大きく異なることから「QE3」の可能性はほとんどないと思いますが、では
議長がどんな一手を打ち出してくるのでしょうか?
バーナンキ議長は言葉を選ぶのが非常にうまい人の様です。
自分が発した言葉で市場がどのような反応をするのかをかなり的確に読み取ることに長けていると言われています。
「QE3」への言及がなかった場合の市場の反応は既に予想しているものと思われます。
一旦は失望させておいて、後日緩和策を打ち出してくる可能性も否定できません。
市場が発言内容に失望しても76円台で推移していれば、ドル円が大きく崩れることはないと思います。
今週は政府・日銀による介入の可能性がきわめて高かったものの、「不発」に終わりそうです。
現行の水準では介入はないと思われますので、「ジャクソンホール後」ドル円が76円前半に下落した場合には注意が必要です。
当局も「ジャクソンホールでの発言内容を確認してから」といったスタンスを取っていると思われます。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「市場金利は全般的に低下した。これは経済活動や雇用にとってある程度の追加支援となるだろう」FOMC声明を受けて。 | ---- |
| 8/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「(PCEデフレーターなど価格指数の上昇に触れ)こうした経済の変化に対応する適切な措置が追加緩和策とは思えない」FOMCの決定に異議を唱える理由を聞かれて。 | ---- |
| 8/15 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「FRBのバランスシートを拡大もしくは資産ポートフォリオの構成内容の修正は可能だ。景気が縮小領域に逆戻りした場合、これらの措置を十分な規模で実施する限り、非常に高い効果が得られるだろう」アラバマ州の講演で。 | ---- |
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