2011年8月30日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY株式市場が大幅に続伸したことで、リスクオンの流れが優勢。
資源国通貨と高金利通貨が対ドルで買われ、円とスイスフランが下落。 - ドル円は一時77円台に乗せたものの、いつものようにこの水準では
ドル売りに押され76円台後半に。豪ドルは約3週間ぶりに1.06台後半まで
上昇。南アフリカランドなど資源国通貨を買う流れに引っ張られた。 - 株式市場は大幅高。ハリケーン「アイリーン」の被害が予想以下との
見方から保険株を中心に金融株が上げをけん引。ダウは254ドル高で
1万1500ドル台を回復。 - 債券は3日ぶりに反落。個人消費支出が予想を上回る伸びを示したことで
安全資産としての債券への需要が後退。 - 金価格は反落。原油は経済指標の好転を受け大幅に続伸。
- 7月個人所得 → +0.3%
- 7月個人支出 → +0.8%
- 7月PCEコア・デフレーター → +1.6%
- 7月仮契約住宅販売件数 → −1.3%
- 8月ダラス連銀製造業水準 → −11.4
| ドル/円 | 76.63 〜 77.02 |
| ユーロ/ドル | 1.4485 〜 1.4547 |
| ユーロ/円 | 111.45 〜 111.93 |
| NYダウ | +254.71 → 11,539.25ドル |
| GOLD | −5.70 → 1,791.60 |
| WTI | +1.90 → 87.27ドル |
| 米10年国債 | +0.074 → 2.264% |
本日の注目イベント
- 豪 豪7月住宅許可件数
- 日 7月失業率
- 欧 ユーロ圏8月業況判断指数
- 欧 ユーロ圏8月消費者信頼感(確報)
- 米 6月S&Pケースシラー住宅価格指数
- 米 8月消費者信頼感指数
- 米 FOMC議事録(8/9日分)
- 加 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
NY株式市場が大幅高になったことで市場はややリスク選好に動いています。
7月の個人消費支出が今年2月以来の伸びを見せ、米景気の悲観的な見方が後退。「ドル安、円安」の流れに傾きました。
項目別では耐久財の伸びが高く、サプライチェーンの断絶で遅れていた自動車などの販売が急拡大したことが背景のようです。
個人消費支出は8ヵ月ぶりの高い伸びを示しましたが、一方の所得の伸びは低いことからこのまま消費が拡大傾向を続けるとの見方は
少ないようです。
しかしそれでも、「好材料」に飢えていた株式市場はこの数値を好感しダウの大幅高に繋がっています。
また、大型ハリケーン「アイリーン」の被害が想定よりの少ないとの見方も損保株を押し上げ、
この上昇が金融株全体の上昇に繋がっています。
この結果、「リスク選好」とまではいかないものの、久しぶりに高金利通貨、資源国通貨が対ドルで上昇し、
低金利通貨の円やスイスフランが売られ<ました。
金利の低いドルも売られたことで「ドル安、円安」の流れが終始優勢の流れでした。
その中でもスイスフランの下落が目立ち、円は77円台に乗せはしましたが上値の重さは変わらず、再び76円台後半に押し戻される
展開になっています。
「76円台半ばで買い、77円台では売り抜ける」というトレードに徹している人が多いということでしょうか。
先週末のバーナンキ議長の講演では来月のFOMCで追加緩和策を検討するとのメッセージが発せられました。
今後の経済指標の内容を注意深く分析したうえで景気刺激策を実施するわけですが、やはり焦点は
週末の雇用統計ということになります。
すでに先月よりも悪化している予想が出ていますが、バーナンキ議長自身は米景気の先行きに対する楽観的な見方は堅持しています。
来月のFOMCに大きな影響を与える今回の雇用統計には注目です。
豪ドルが対米ドルで1.06台後半まで反発してきました。
その結果、対円でも約4週間ぶりに82円台に乗せています。
高金利通貨であることで、金利差を考えるとショートポジションを長期に保有できません。
ただ、79円割れの水準からの上げはやや急ピッチです。一旦は利益確定しポジションを解消する水準に近づいているのではないかと
思います。
足元では「4時間足」の200日移動平均線がある82円30銭近辺が重要で、その上では82円70−75銭あたりがポイントになろう
かと思います。
本日は7月の住宅許可件数が発表されます。仮に良かった場合には利益確定のチャンス到来と捉えています。
昨日の民主党代表選では野田財務大臣が代表に選出されました。
個人的には意外感がありましたが、夜TVで観た「ドジョウ発言」ではなかなかの苦労人だったことを初めて知りました。
為替介入を指揮した人ですから、首相になっても円高対策はしっかりやってくれるとは思いますが、介入は財務大臣の専管事項です。
かつて菅総理が「産業界は90円くらいを望んでいる」と発言したことがありますが、基本的には首相は為替水準には言及しません。
野田新総理が誰を財務大臣に任命するのかが注目されそうです。
NY株式市場の大幅高を受けて東京株式市場も続伸しそうです。
ドル円も再び77円台まで上昇すると思われますが、問題は77円台を維持できるかどうかです。
77円台を維持できれば、もう一段の株価上昇で「ストップロス」のドル買いをあぶりだすことも可能で、そうなると
76円50銭−77円50銭のレンジを上抜けできるかも知れません。
もっとも、ドル円が78円台に乗せるには株価の上昇だけでは無理で、米経済指標の好転と言うサポートが必要です。
ドル円が76円台まで下落してきたのがちょうど8月に入ってからです。
8月もまもなく終わることで「76円台中心の相場」も1ヵ月になろうとしています。
1ヵ月経つことで、われわれの目も80円以下の水準に慣らされてきました。来月にはまた違った相場が目に映ることと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 8/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「市場金利は全般的に低下した。これは経済活動や雇用にとってある程度の追加支援となるだろう」FOMC声明を受けて。 | ---- |
| 8/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「(PCEデフレーターなど価格指数の上昇に触れ)こうした経済の変化に対応する適切な措置が追加緩和策とは思えない」FOMCの決定に異議を唱える理由を聞かれて。 | ---- |
| 8/15 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「FRBのバランスシートを拡大もしくは資産ポートフォリオの構成内容の修正は可能だ。景気が縮小領域に逆戻りした場合、これらの措置を十分な規模で実施する限り、非常に高い効果が得られるだろう」アラバマ州の講演で。 | ---- |
| 8/26 | バーナンキ・FRB議長 | 「米景気の回復の勢いは想定よりも弱い」「FRBは幅広い政策手段をもっている」ジャクソンホールでの講演で。 | 77円台前半----76円台半ば |
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