2011年9月5日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 注目の8月雇用統計では、失業率は9.1%と変わらなかったものの
非農業部門雇用者が前月から増えておらず、2010年10月から始まった
増加トレンドに終止符を打った格好に。 - ドル円は発表直後にドル売りが加速し、76円台半ばまで下落したが
後が続かず76円台後半へ戻す。 - ユーロドルでも直後にドル安が進み、1.42台後半まで上昇したが、
そこからは下げに転じ1.42台を割り込む。 - 雇用統計を受けて株価は大幅に下落。米景気の先行き不安が拡大し、
ダウは253ドル安。 - 債券相場は大幅に上昇。10年債利回りは2%を割り込む。FOMCで
期間長めの国債の購入を増やすとの観測が広がった。 - 金は大幅高。スイスや円が買われたことでリスク回避の流れから
上昇し1870ドル台まで買われる。一方、原油価格は大幅反落。
米景気の減速見通しが背景。 - 8月失業率 → 9.1%
- 8月非農業部門雇用者数 → 0
| ドル/円 | 76.53 〜 76.92 |
| ユーロ/ドル | 1.4183 〜 1.4288 |
| ユーロ/円 | 108.85 〜 109.42 |
| NYダウ | −253.31 → 11,240.26ドル |
| GOLD | +47.80 → 1,876.90 |
| WTI | −2.48 → 86.45ドル |
| 米10年国債 | −0.142 → 1.990% |
本日の注目イベント
- 中 中国8月HSBCサービス業PMI
- 欧 ユーロ圏7月小売売上高
- 欧 トリシェ・ECB総裁講演
- 英 英8月サービス業PMI
- 米 NY市場休場(レーバーデー)
8月の米雇用統計はさんざんな結果でした。
失業率は変わらず9.1%だったものの、非農業部門雇用者は「増加ゼロ」と、2010年10月以降増加を続けていた傾向に
急ブレイキがかかりました。
8月は米通信大手ベライゾンのストライキという特殊要因があったことを考えても、米労働市場が急速に縮小していることが
確認され、今週のオバマ大統領の雇用対策は待ったなしの状況に追い込まれていると言えそうです。
非農業部門雇用者では、7月と6月も同時に大幅に下方修正されており、米景気の減速はかなり深刻な状況です。
先日のジャクソンホールでのバーナンキFRB議長も講演で、「雇用と住宅」の回復が遅いことを指摘していました。
市場は今週8日のオバマ大統領の演説で景気浮揚と雇用創設に向けた具体的な策が発表されると期待していますが、
具体性に欠ける内容だと、失望感から一段と株安、ドル安に振れる懸念は残りそうです。
また、今月20日と21日のFOMCでは追加緩和策の実施が確実視されるような状況になっており、市場は急速に「何らかの対策」を
要求する状況に傾いています。
雇用統計の発表を受けてドル円はすぐにドル安で反応しましたが、76円台半ばでは介入警戒感もあり下値がサポートされ、76円台
後半まで反発しています。
「雇用者増加数ゼロ」という結果の割には正直なところ、ドル円は底堅かったのではないかという印象です。
数字を見た直後は8月20日以来の75円台もありえるのではないかと感じた次第です。
また、ユーロドルではユ−ロ圏の債務問題などがくすぶり、むしろドル高ユーロ安に振れており、その結果ユーロ円は約3週間ぶりに
108円台まで下落しています。
スイスフランと円と金が相対的に買われる展開は、典型的な「リスク回避」の流れと捉える事が出来、市場が米景気の減速と
欧州の債務問題懸念に注目していることの表れと言えそうです。
欧州についてはさらに加えて、景気の先行き不安も台頭しています。
今週の日経ヴェリタス紙では、そのあたりの状況を「前門の米国、後門の欧州」といった表現で伝えています。
ユーロ円は再び下値を試しそうな気配です。
先週、ユーロドルが比較的堅調に推移したことで、ユーロ円も上昇傾向を見せましたが、結局112円には届かず反落しています。
112円に届かなかったことでテクニカルでは「日足」までの短い足では全て売りシグナルが点灯しており、「週足」でも「MACD」が
「0の軸」を下回ってきています。
ドル円では円高傾向が続き、その他主要通貨ではドル高が進む、「円高、ドル高」の可能性が高くなってきたと言えそうです。
今後FOMCで何らかの追加緩和策が打ち出されれば、株式市場では好感されて株価が上昇することが考えられますが、為替市場では
米長期金利の低下観測からドル安が加速する可能性もあります。
野田新政権では引き続き円高には断固とした対応を行うとし、
経済4閣僚会合では「早急な円高対策が必要」とう点では合意をみております。
安住新財務大臣の手腕はまだ未知数ですが「円が歴史的な水準で高止まりしている」ことから、
76円台を割り込む水準では介入に踏み切る可能性は引き続き高いものと考えます。
また、ユーロドルも節目の1.42を割り込み下落基調です。
ユーロ円は「月足」のトレンドラインがサポートする107円60銭レベルが重要なポイントになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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