2011年9月7日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- スイス国立銀行(SNB)はフラン高阻止のため対ユーロでの下限を
設定し、これを下回る水準では無制限に介入すると発表。 - この発表を受け、ユーロは買い戻され、フランは大幅に下落。
- 安全通貨のフランが売られたことで、ドル円でも円売りが優勢となり、
一時77円73銭と、約1ヵ月ぶりの円安水準を記録。 - ユーロドルは節目の1.40台を割り込み、市場はドル全面高の流れに。
- 株式市場は3日続落。欧州の債務問題懸念から朝方は300ドルを超す下げを
見せたが、引けにかけては下げ幅を縮小し、ダウは100ドル安。 - 債券相場は続伸。株式から債券への資金の流れは続き、10年債利回りは
一時1.95%台まで低下。 - 金は反落し1873ドルで引ける。原油価格は続落し86ドル台に。
- 8月ISM非製造業景況指数 → 53.3
| ドル/円 | 77.08 〜 77.73 |
| ユーロ/ドル | 1.3972 〜 1.4118 |
| ユーロ/円 | 108.03 〜 109.16 |
| NYダウ | −100.96 → 11,139.30ドル |
| GOLD | −3.60 → 1,873.30 |
| WTI | −0.43 → 86.02ドル |
| 米10年国債 | −0.012 → 1.982% |
本日の注目イベント
- 豪 豪第2四半期GDP
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 日 8月マネタリーベース
- 日 7月景気動向指数
- 日 白川日銀総裁記者会見
- 独 独7月鉱工業生産
- 欧 レーン欧州委員議会証言
- 欧 ファンロンパイ・EU大統領講演
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 加 カナダBOC政策委員会
スイス国立銀行(SNB)が再びフラン高阻止に動きました。
SNBは「大幅で持続的なフラン安を目指す」とし、「即時実行で、ユーロについて1ユーロ=1.20フランを
下回る為替レートは容認しない。この下限レートを断固たる決意をもって防衛する。無制限に外貨を購入する準備がある」と
表明しています。
この発表を受けてユーロは買い戻され、フランは大幅に売られました。
しかし、その後のNY市場ではユーロが対ドルで下落し、節目の1.40台を割り込んでいます。
欧州の財政問題がより深刻になるとの市場の見方が根強く、ユ−ロは全面安の展開になっています。
一方円は、安全通貨の一角であるスイスフランが売られたことで、対ドルでは77円73銭まで下落し、約1ヵ月ぶりの
水準となり、市場は久しぶりに「ドル全面高」の展開になりました。
スイスフランの実質的なユーロへの連動はリスクも伴いますが、SNBの並々ならぬ決意が伺われます。
先々のことは分かりませんが、「無制限に介入する」としたことで、少なくとも足元では投機筋に対する「抑止力」が働くものと思います。
ただ過去の通貨の歴史を観ても、介入で相場の流れを完全に変えられたことはなく、
今後のフランの動きを注意深く観ていきたいと思います。
欧州の債務問題の深刻化に伴って、ユーロドルでのドル買い戻しにつられ、
ドル円も8月26日の77円70銭を若干上回る水準まで円安が進んでいます。
この時は「4時間足」の200日移動平均線で見事に上昇を止められた格好になりましたが、今度は「8時間足」に注目しています。
これまでは77円台での「滞空時間」は極めて短かったのが、昨日のNY市場の後場では終始77円台半ばで推移し、
すぐに売り込まれなくなった点には一定の評価をし、注目したいと思います。
「8時間足」では、先ず下値の77円41銭のところに120日移動平均線がありサポートしています。
したがってこの水準を下回らないことが今後の上昇への必要条件です。
そして上値では「雲」の上限が78円10銭にあることから、ここを抜けしっかり78円台に乗せられるかどうかがポイントになりそうです。
ドル円はこれまでもこのようなケースでは幾度となく上値を抑えられ、その後に反落してきました。
今後この水準から80円を目指すのか、あるいは75円まで下落していくのか、ちょうど分岐点にさしかかっていると言えそうです。
8月に入ると同時に76円台に突入し、一瞬76円台割れもありましたが、76円台を中心とする相場は「1ヵ月以上も継続し」、
さらなるドル安を予想している人にとっては「意外に底堅い」動きに映ったのではないでしょうか・・・。
反対に、ドルロングの市場参加者にとっては「記録的な円高が予想外に長く続いている」といった印象を持っているものと思われます。
仮に80円を目指すとしても、ここからの2円−2円50銭はかなり長い道のりであり、時間もかかると思います。
上値が重いことを理解しながらも「やや潮目に変化」が出てきているのではないかと、個人的には観ています。
今月は重要なイベントが目白押しです。
其々のイベントでどのような結果が出てくるかによって相場は大きく動きそうです。
本日は日銀金融政策決定会合の2日目で、午後3時半からは白川日銀総裁の記者会見が予定されています。
記録的な円高水準が続く中、株価も年初来安値を更新しています。
日銀としても何らかの緩和策を打ち出してくる可能性が高いと思われます。SNBがリスクを取ってフラン高阻止に動いたことで、
日銀としても介入を含めて動きやすい状況にはなっているし、動かないわけには行かないのではないでしょうか。
また、今週末にはフランスのマルセイユで「G7」が開催されます。
主要議題は欧州債務問題かと思いますが、
ここで安住新財務相が「円高は震災後の復興に悪影響がある」ことを示されるかどうかが重要です。
米国にとってはドル安が長く続き、ユーロ圏にとっても足元ではユーロ安が進みつつあります。
自国の通貨安は景気にとってプラスに働くことから日本の「円高阻止」は受け入れられにくいかもしれませんが、
そこは「不退転」の意思を示す必要があるのではないでしょうか。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
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