2011年9月9日(金)
おはようございます。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は要人発言を中心にドル買い優勢の流れに、77円台半ばをキープ。
- トリシェECB総裁が講演で「インフレリスクは均衡、もはや上向きではない」
などの発言で利上げ観測が後退したことやユーロ圏の成長見通し引き下げからユーロが売られる。 - バーナンキFRB議長の講演では追加緩和に関して発言したものの、
具体的な内容には言及しておらず、株式が売られ、為替では若干ドル買いの展開に。 - ユーロは主要通貨に対して下落。トリシェ総裁、バーナンキ議長の発言などから
売り圧力は強かった。対ドルでは7月以来、約2ヶ月ぶりの安値を更新。 - 株式市場は反落。バーナンキFRB議長の講演で追加金融緩和に踏み込んだ言及がなかった為、
事前期待をしていた分、失望感から売り優勢に。 - 債券市場は反発。前述の株式の下落から債券は買いが入り、長期金利はまたも2%割れに。
- 金は大幅反発。原油は反落。欧米の景気先行き不透明感から大幅に金が買われた。
- 新規失業保険申請件数 → 41.4万件(市場予想は40.5万件)
| ドル/円 | 77.19 〜 77.59 |
| ユーロ/ドル | 1.3873 〜 1.4060 |
| ユーロ/円 | 107.54 〜 108.52 |
| NYダウ | −119.05 → 11,295.81ドル |
| GOLD | +39.90 → 1,857.50 |
| WTI | −0.29 → 89.05ドル |
| 米10年国債 | −0.064 → 1.979% |
本日の注目イベント
- 日 第2四半期GDP(第2次速報値)
- 中 8月消費者物価指数
- 中 8月生産者物価指数
- 中 8月鉱工業生産
- 独 メルケル独首相講演
- 欧 G7(フランス・マルセイユ)
- 独 8月消費者物価指数(CPI、確定値)
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 加 カナダ8月失業率
インフレ懸念から今年2回も利上げを実施し、依然利上げ観測があったユーロ圏ですが、
トリシェECB総裁が講演で「インフレリスクは均衡、もはや上向きではない」と発言をしたことで
利上げ観測が後退しました。
結果、ユーロは売られ、対ドルでは1.40台から1.38台まで下落しています。
ユーロ圏の財政問題とインフレ懸念からの利上げ観測のバランスが崩れてきているようです。
先日からギリシャへの支援を巡る問題が再浮上し、昨日はインフレリスク後退を示唆する発言と
双方の状況に変化が出てきており、さらにレートがそれを物語っています。
ユーロ情勢は先月まで米国の債務上限問題などの影に潜み、
レートも対ドルでは1.40台〜1.45台のボックス相場を形成しておりました。
しかしながら、昨日1.38台まで下落したことでファンダメンタルズ分析からは
上述のようにユーロ下落を示唆できます。
さらには、テクニカル分析でボックス相場を下離れしたことで、今後の下落の加速が予想出来ます。
ユーロは売り優勢の展開と想定されますが、
忘れてはならないのがスイス中銀によるユーロ買いスイスフラン売り介入です。
昨日のユーロ下落もスイス中銀の介入がなければ、もっと下落していたと言われております。
スイス中銀の介入がある限り、ユーロの短時間での急落の可能性は少ないと思われます。
注目されていましたオバマ大統領の議会演説が本日、日本時間午前8時頃から行われました。
議会演説前から「減税」と「雇用創出」が中心という報道が流れておりましたが、
今回の柱となるのが「雇用創出で4470億ドルの支出・減税計画」です。
為替相場には影響は限定的で、一部事前に情報も出ていたという事もあり、
織り込み済みとの声もあがってきております。
各要人の発言が続き、市場は材料出尽くし感と週末のG7を控え、積極的には動きづらい展開が予想されますが、
中国経済指標の発表が予定されていますので、特に豪ドルを手掛けている方は注意が必要です。
例えば中国8月CPIは日本時間午前11時を予定しておりますが、
中国は経済指標の予定の時間をよく変更しますので、時間にも注意をしたほうがいいでしょう。
目立った欧米の経済指標の発表の予定はありませんので、株価を中心とした取引になると思われます。
今朝方に安住財務相が「G7で円高について協議する」と発言しております。
G7の内容によっては本日の終値と月曜の始値が乖離するかもしれませんので
ポジション管理に十分注意してください。
それでは良い週末を・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
| 9/6 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 | ---- |
| 9/7 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 | ---- |
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