今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年12日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ユーロドルが約6ヵ月ぶりの安値を記録。ギリシャのデフォルトの
    可能性が高まり、ドイツが国内の銀行を支援する準備をしているとの
    噂もあり、ユーロドルは2月以来の1.36台まで下落。
  • ドル高が進んだことでドル円も77円台まで円安が進んだが下落幅は
    限定的。そのためユーロ円は2001年1月以来の水準まで下落。
  • その他主要通貨も対ドルでは下落し、豪ドルは1.04台と2週間ぶりの
    安値を付ける。
  • シュタルクECB(ドイツ出身)専務理事が任期半ばで辞任をしたことも
    ユーロ下落に拍車をかける。
  • 株式市場は大幅に下落。欧州の債務問題が依然として収束を見せないこと
    などから「リスク回避」の流れが一段と加速。ダウは303ドル安と、再び
    1万1千ドルの大台を割り込む。
  • 債券相場は続伸。10年債利回りは低下し1.92%に。
  • 金相場は小幅に続伸。原油は大幅に続落。



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ドル/円76.68 〜 77.10
ユーロ/ドル1.3627 〜 1.3840
ユーロ/円105.30 〜 107.58
NYダウ−303.68 → 10,992.13ドル
GOLD+2.00 → 1,859.50
WTI−1.81 → 87.24ドル
米10年国債−0.059 → 1.920%


本日の注目イベント

  • 豪   豪7月貿易収支
  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(8/4日分)
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
    通貨ユーロが急落しています。


    この通貨の特徴はいったん下げ始めるとかなりの値幅をともなって下落する傾向があります。


    ユーロ圏の景気の先行きに悲観的な見方が高まってきたことに加え、ギリシャのデフォルトリスクも高まってきたとの観測が


    株式市場に不安を抱かせ、ユーロ下落に拍車をかけています。


    ブルームバーグニュースによれば、ドイツのメルケル政権は、ギリシャがデフォルトに陥った場合に備え、ドイツの銀行を


    支援する計画を準備中だと、伝えております。


    連立政権の当局者3人が明らかにしたということが報道の根拠になっていますが、これに対してギリシャのベニゼロス財務相は


    「ギリシャに関するこうした憶測がもちあがったのは今回が初めてではなく、これは悪趣味なゲームだ」と一蹴しています。





    ECBのシュタルク専務理事が辞任したこともユーロ売りに繋がっています。


    ECB内での政策の対立が原因だという見方もあり、ドイツ連邦銀行のウェーバー総裁が辞任したのと同じ理由からだとの


    説もある様です。


    シュタルク専務理事は政策金利引き上げの立場を貫き「タカ派」の一人と言われています。同氏が辞任したことで、ECBは


    緩和政策に傾くのではないかということで、市場はユ−ロ売りで反応しています。





    このようにギリシャのデフォルトの可能性が高まったことで、同国の国債を大量に保有するフランスやドイツの金融機関の株価が


    下げ止まりません。


    ロンドン市場を中心に余剰のドル資金貸し借りしているユ−ロドルの金利が急騰しており、一部の銀行ではドル資金の調達に困難を
    きたしているとの情報もあるようです。


    このままではいずれ信用不安に繋がる可能性があるかもしれません、





    ユーロは対ドルは今年2月依頼の安値を記録していますが、それ以上に下落しているのが対円です。


    ユーロ円は2001年7月以来の安値で、「月足」を含む全てのチャートで下落を示しています。


    ユーロ創設以来の安値は88円台ですが、今後ギリシャのデフォルトが現実的になり、それがポルトガルやスペインへの信用不安に


    繋がるようだと100円に向かって突き進むように思えます。


    週明けのオセアニア市場では一時105円台を割り込む場面もありました。br>

    ユーロドルを中心に市場ではドル高が進んでいることで、ドル円もやや売られ易い地合いが続いきそうです。


    注目の「G7」では、安住新財務相が日本の立場を説明し、円高について「投機的な動きに対しては断固たる措置を取りたい」との


    立場を表明した様です。


    同財務相は「私どもの為替の認識というのは理解を得られたのではないかと思っている」との見方を示しています。


    しかし、欧米ともに景気の減速感が強まっている中「自国通貨安」が景気にとってプラスに働くことから、「市場に任すべきだ」という


    基本的なスタンスを変える可能性は少なく、仮に介入に踏み切った場合には不快感を表すことになりそうです。


    ドル円は先週後半からは収支77円台で推移しており、76円台が若干底堅くなりつつあります。


    この水準での市場介入はないと思いますが、気になるのは株価の行方です。


    日経平均が8000円あたりまで下げるようだと、景気に影響を与えそうで、その時点で76円台前半まで円高が進むようなら


    介入の可能性も一気に高まってきそうです。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 メルケル・独首相 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」     ----   
    9/6 トリシェ・ECB総裁 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。     ----   
    9/6 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。     ----   
    9/7 エバンス・シカゴ連銀総裁 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。     ----   
    9/8 バ−ナンキ・FRB議長 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。     ----   

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和