2011年9月13日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ギリシャのデフォルトリスクが高まっていることを背景にユーロ売りが
止まらず、アジア市場では対ドルで1.35台割れ、対円でも103円台
までユーロ安が進む。 - NY市場では短期間でのユーロ下落に対する警戒感もでてユーロドルは反発。
1.35台後半から1.36台でのもみ合いに。 - ユーロ円などクロス円全般が売られたことで、ドル円は欧州時間に77円台
を割り込み76円76銭まで下落したが、NYでは概ね77円台で推移。 - ギリシャ国債を大量に保有するフランス大手銀行のBNPパリバやソシエテなどの
格下げが検討されているとの報道があり、欧州株は軒並み下落。 - NY株式市場も軟調に推移していたが、引け前45分で200ドル以上値を戻し、
ダウは68ドル高で取引を終える。イタリア当局が中国の政府系ファンドに
イタリア国債の売却を打診しているとの報道(フィナンシャル・タイムズ)が背景。 - 債券相場は反落。株価が大引けにかけて上昇に転じたことから価格は下落。
- 金は大幅に反落。原油価格は大きな値動きがなく小幅高。
| ドル/円 | 76.95 〜 77.39 |
| ユーロ/ドル | 1.3566 〜 1.3695 |
| ユーロ/円 | 104.72 〜 105.76 |
| NYダウ | +68.99 → 11,061.12ドル |
| GOLD | −46.20 → 1,813.30 |
| WTI | +0.95 → 88.19ドル |
| 米10年国債 | +0.033 → 1.948% |
本日の注目イベント
- 英 英8月消費者物価指数(CPI)
- 独 ショイブレ独蔵相講演
- 独 レスラー独経済相講演
- 独 カタイネン・フィンランド首相とメルケル独首相、ショイブレ独蔵相の会談
- 欧 8月輸入物価指数
ギリシャのデフォルトリスクが日に日に高まりユーロが大きく売られる要因になっていますが、昨日の東京時間でも
ユーロ円が105円を割り込むと、ストップロスと思われる売りがでて、ユーロ円は40銭ほど一気に値を下げました。
個人投資家は「10年ぶりのユーロ安」ということで買い向かっていますが、ギリシャ問題がくすぶり続けている限り
ユーロが大きく値を戻す可能性は低いと思われます。
市場全体がややドル高に傾いているにも関わらず、ドル円ではそれ程ドル高が進まず、昨日などはクロス円の売りから
ドル円では円買いが進む場面もありました。
これらの動きを観ると、クロス円の流れがドル円に影響を与える展開になっており注意が必要です。
ユーロは買えないし、ドルへの信認も低下している中、豪ドルも徐々に値を崩してきました。
昨日の海外市場ではユーロ安に引っ張られる形で豪ドル安が進み、
対ドルでは約1ヵ月ぶりに1.02台半ばまで下落し、対円でも78円台まで下落しています。
昨日発表された貿易収支では黒字額が事前予想を下回るなど、
景気の先行きが不透明になっていることも材料視され、
一時後退していた「利下げ観測」が再び台頭してきました。
豪ドル円は依然として78−82円のレンジで推移していると観ていますが、
やや下方にバイアスがかかっているようです。
ただ、利下げに踏み切るような状況にならない限り78円台以下は拾っておきたい水準だと考えています。
ギリシャのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は3600bpで取引を終えており、
2年債利回りは57.91%まで上昇しています。
保有しているギリシャの国債を一刻も早く手放そうと、売りが殺到していることが背景ですが、
同国の国債を多く保有している独仏の銀行の株が大きく売られ、
これが株価全体の下落にも繋がっています。
ドイツではすでに国内の銀行を支援する検討が行われているとの報道があり、
フランスでもイワイエ・フランス銀行総裁(BDF、中央銀行)が、
フランスの銀行はギリシャがどのような状況になろうと安全だ、との説明に躍起になっていました。
ウォール・ストリ−ト・ジャーナル紙(WSJ)は、格付け会社ムーディーズがフランスの大手3行の格下げを検討している
と報じています。
ドル円は昨日の欧州市場では76円台後半まで下落しましたが、
市場のドル高傾向に押される格好ですぐに77円台に乗せています。
依然として上値は重いもののすぐに76円を割り込むような展開でもなさそうです。
しばらくは77円を挟む展開で、来週の重要イベントであるFOMCの結果を受けて
動き出すのではないかと思われますが、
これまでのバーナンキ議長の発言内容からすると何らかの手段を講じてくることは間違いないと思われます。
ダラス連銀のフィッシャー総裁は、昨日改めてFRBによる追加的な金融緩和を支持しない旨を表明していますが、
市場ではFRBが保有資産の中で短期国債を売却して長期国債に入れ替える
「オペレーションツイスト」をやるのではないか、といった見方が有力です。
このオペレーションを実施することで、住宅ローンや自動車ローンなどの市中金利の低下が見込めるわけです。
ギリシャ問題から目が離せないことから、今週いっぱいは欧州サイドからドルや円を眺め、
来週には米国サイドからユーロや円を眺める、そんな展開が続きそうです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 9/6 メルケル・独首相 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 ---- 9/6 トリシェ・ECB総裁 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 ---- 9/6 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 ---- 9/7 エバンス・シカゴ連銀総裁 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 ---- 9/8 バ−ナンキ・FRB議長 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。 ----
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



