今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年9月19日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ポーランドで開かれたEU財務相会合では特に目新しい材料が出ず
    ユーロは対ドル、対円で売られる。
  • ユーロは1.38台前半から1.37台まで下落。ドル円は76円台
    半ばから後半での値動きが続き値幅も30銭余りで動けず。
  • 株式市場は5日続伸。欧州財務相会合への期待と8月のミシガン大学
    消費者信頼感指数が事前予想を上回ったことなどで、ダウは75ドル高。
  • 債券相場は反発。欧州の財務相が追加景気刺激策の可能性を排除した
    ことを受け債券への需要が拡大し、10年債利回りはやや低下。
  • 金価格は大幅反発。値ごろ感から押し目買いも観られ33ドル高で、
    1810ドル台を回復。
  • 原油は反落し87ドル台に。
  • 9月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 57.8



ドル/円76.68 〜 76.97
ユーロ/ドル1.3753 〜 1.3846
ユーロ/円105.53 〜 106.35
NYダウ+75.91 → 11,509.09ドル
GOLD+33.30 → 1,814.70
WTI−1.44 → 87.96ドル
米10年国債−0.033 → 2.050%


本日の注目イベント

  • 日   東京市場休場(敬老の日)
  • 独   ワイトマン・独連銀総裁証言
  • 独   メルケル・独首相講演
  • 米   9月NAHB住宅市場指数








注目されたEU財務相会合では特に新しい進展も無く、失望感からユーロは対ドル、対円で売られています。


対ドルでは1.38台から徐々に値を下げ、1.37台半ばまで下落しましたが、週明けのオセアニアは市場では


さらに下落し、1.36台に入り、「窓開け」を見せています。





トリシェECB総裁は「重要なのは言葉ではなく行動だ」と記者会見で言い放っています。


これは、ギリシャの財政赤字削減が計画通りに進んでいないことへの不満であると同時に、ギリシャ向け支援で議会承認など


国内手続きに手間取っているユーロ圏各国へのいら立ちでもあったようです。


また今回の会合に参加したガイトナー財務長官は「欧州は自らの運命を他者に委ねず結束を図るべきだ」とのコメントを


残しています。


今回のEU財務相会合には米財務長官が参加する異例の状況であったため、「何かあるのでは」との期待もありましたが


結局、空振りに終わってしまいました。





ギリシャのデフォルトリスクが高まり、このままではイタリアやスペインにも影響が及ぶことを恐れたECBは緊急の会合を


開催したものの、合意に達したことは10月にギリシャに対する融資を実行する方針と、これまでに決めた対策の実施を急ぐと言う


ことだけでした。


むしろこの会合で、域内の景気減速懸念が出てきたにも関わらず、緊縮財政から減税などの歳出拡大による景気刺激策を


とれないことが確認され、ユーロ圏の苦悩が浮きぼりになった格好でした。


ギリシャのデフォルトリスクはひとまず後退したものの、ユーロ圏の悩みは続きユーロ下落の可能性は引き続き高いものと


思われます。





ドル円は1ヵ月以上も76円台半ばから77円台前半での取引が続いています。


相場の勢いを観る「ボリンジャーバンド」でもバンドの拡大は観られず、ストレスのたまる相場展開が続いています。


しかし、今週は明日からFOMCが開催され米追加緩和期待が高まっていることから、FRBによる「次の一手」が出されても、


あるいは無かったとしても相場への一定の影響は避けられないのではないかと考えます。


今回のFOMCの結果次第では76円50−77円50銭のレンジブレイクがあるのでは、と期待しています。


先週までのようにユーロに着目するのであれば、「ユーロ安ドル高」傾向が進み易かったこともあり、円も売られ易い状況だった


ようですが、今度はドルサイドから相場を観ることになると、米景気減速が鮮明なだけにドル安に振れることも考えられそうです。





発表される米経済指標の悪化は止まっていません。


このままではさらに景気が悪化していくことはバーナンキ議長も十分認識しているものと思います。


米景気に対してどのような「処方箋」を用意してくるのか、議長の手腕に注目したいと思います。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/6 メルケル・独首相 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」     ----   
9/6 トリシェ・ECB総裁 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。     ----   
9/6 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。     ----   
9/7 エバンス・シカゴ連銀総裁 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。     ----   
9/8 バ−ナンキ・FRB議長 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。     ----   
9/14 独仏首脳 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和