2011年9月20日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 先週行われたEU財務相会合では具体的な進展が無かったことを材料に
ユーロはアジア市場から軟調に推移。 - NY市場では一時1.36台を割り込み、1.3586まで下落。
その後、ギリシャのベニゾロス財務相とIMF、EU代表が電話会談を行い
「生産的で実のある協議だった」との発表があったことから、ユーロは買い戻され
1.37台を付けた後1.36台後半で引ける。 - 一方、ドル円では円のジリ高が続き一時76円33銭まで円高に。
「ドル買い、円買い」の流れが続き、ユーロ円は1週間ぶりに103円台を示現。 - 株式市場は欧州問題が進展しないことから大幅に下落し、ダウは一時250ドルを
超す下げを見せたが、ギリシャとIMF、EU、との電話会談が伝わると下げ幅を
縮小し、先週末比108ドル安で取引を終える。 - 債券は大幅に反発。価格は上昇し10年債利回りは3日ぶりに1.9%台に。
2年債利回りは最低水準を更新。 - 金は大幅に反落し、約3週間ぶりの1770ドル台に。原油価格も大幅続落で
3週間ぶりに85ドル台まで下げる。 - オバマ大統領は財政赤字削減案を発表。富裕層に対する増税を含む10年間で
3兆ドル(230兆円)規模の案を発表。 - 9月NAHB住宅市場指数 → 14
| ドル/円 | 76.33 〜 76.84 |
| ユーロ/ドル | 1.3586 〜 1.3721 |
| ユーロ/円 | 103.97 〜 104.96 |
| NYダウ | −108.08 → 11,404.01ドル |
| GOLD | −35.80 → 1,778.90 |
| WTI | −2.26 → 85.70ドル |
| 米10年国債 | −0.101 → 1.956% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 日 景気動向指数(7月改定値)
- 独 独9月ZEW景況感指数
- 独 独8月生産者物価指数
- 独 メルケル・独首相討論会に参加
- 米 8月住宅着工件数
- 米 8月建設許可件数
- 米 FOMC(9/21まで)
- 加 カーニー・カナダ中銀総裁講演
ユーロドルが相変わらず値幅を伴って乱高下しています。
先週末には1.38台半ばで引けたユーロドルは、昨日のアジア市場では「窓を開けて」オープンし、
1.37台で取引を開始。
その後もアジア市場では上値が重くジリ安が続き1.36台半ばまで下落しました。
EU財務相会合では、ギリシャを巡る債務問題に関する具体的な解決案がでなかったことを嫌気して
ユーロ売りが加速したものです。
ユーロはその後も下落しNY市場では、1.3586まで売られ、ユーロ円は103円台に突入しました。
その後、ベニゾロス・ギリシャ財務相とIMF、EU、との電話会談で「解決策への合意が近い」との談話が発表されると
ユーロドルの買い戻しが活発となり1.37台まで反発しています。
しかし市場はギリシャの財政赤字削減には懐疑的です。
今後計画通りに赤字削減が進むとの見方は少数です。
また、IMFとEUの当局者はギリシャが救済融資を受ける条件を満たせるかどうか、査定の準備を進めている(ブルームバーグ)との
報道もあり、このままギリシャに対する融資がすんなりと実施されるかどうかは予断を許しません。
スウェーデンのボリ財務相はこの問題について、ギリシャの財政目標達成への取り組みが不十分だと発言しています。
このような状況を反映して債券市場では「リスク回避」の安全資産への資金流入が止まらず、
ドイツの2年債利回りは0.5%を割り込み、米2年債利回りは過去最低水準を更新しています。
一方株式市場では欧州株が全面安の状況で、この流れがNY株式市場にも波及し、
本日の日経平均株価の下落に繋がりそうな勢いです。
株式売り、債券買いが進み、為替市場ではドル円では円買いが進み、
その他主要通貨ではドル買いが進むという典型的な「リスク回避」の流れが一段と進んでいます。
朝方には「S&Pがイタリア国債を格下げ方向で見直す」とのニュースも入っています。
ギリシャの債務問題を巡る影響は日増しに拡大していくようにも思え、今一度ギリシャの財政赤字削減の進捗度を精査し、
進んでいないようならもう一段の削減策を突き付け、
できないようであれば「支援停止」への選択肢も考えなければならないタイミングにあると言えそうです。
支援に前向きな独メルケル政権も国内の州選挙で敗北をし、これまでのように国内世論を説得できるという保証はありません。
ギリシャ問題はいよいよ「最終幕」が開けられそうな状況です。
ドル円が76円の半ばを割り込み、再び下落しそうな気配を見せています。
信用不安が高まる中、スイスフランはSNB(スイス中央銀行)による先の「無制限介入宣言」があることから、買い進むには
かなりのリスクを伴います。
その結果円への資金流入が高まっていることが背景だと思われますが、市場ではユーロを売ってドルを買い、そのドルを売って円を買う
というオペレーションが活発化しているようです。
しかしドル円でもさすがに76円台近辺では「介入警戒感」が一気に高まりそうです。
このところの円は対ドルでは無く、対ユーロなど、ドル以外の通貨に対しても円高が進んでおり「円独歩高」の様相です。
さらに株価も軟調であることから「介入条件」は揃ってきていると言えます。
ドル円が現在の水準からさらにもう一段円高に向かえば介入を意識する必要があります。
政府・日銀としても介入の効果が限定的であることは十分認識しているはずです。しかし、円がもう一段円高に進んだ場合には
介入しないわけにはいかないでしょう。SNBが断固とした対応を発表したことも影響しそうです。
現在の状況が続けば、安住財務大臣の「介入デビュー」が近いと見られます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
| 9/6 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 | ---- |
| 9/7 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 | ---- |
| 9/8 | バ−ナンキ・FRB議長 | 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。 | ---- |
| 9/14 | 独仏首脳 | 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 | ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。 |
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