2011年9月21日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロは依然上値が重い展開が続くものの、ユーロドルの
1.36前後とユーロ円の104円台前半では底堅い動きを見せる。
アジアから欧州市場にかけて何度か1.36割れを試したものの
跳ね返される。 - ドル円は76円台半ばを挟み一進一退。先週から比べると水準がやや
下方に移り、上値が徐々に切り下がる展開に。 - 株式市場は小幅に反発。FOMCでの追加緩和期待も株価の支えに
ならず、ダウは7ドル高、ナスダックは22ドル安。 - 債券相場は3日続伸。FOMCで「ツイスト・オペ」が導入されるとの
思惑から、2年債が売られ、10年債が買われる。 - IMFは欧米の経済成長見通しを6月時点の予想から下方修正し、いずれも
1%台の成長率との見通しを発表。 - 金は大幅に反発し、原油も1ドルを超す上昇を見せる。
- 格付け会社「フィッチ」はギリシャがデフォルトに陥る可能性は高いが
ユーロ圏から離脱はしないとのレポートを発表。 - 8月住宅着工件数 → 57.1万件
- 8月建設許可件数 → 62.0万件
| ドル/円 | 76.36 〜 76.71 |
| ユーロ/ドル | 1.3646 〜 1.3745 |
| ユーロ/円 | 104.34 〜 105.17 |
| NYダウ | +7.65 → 11,408.66ドル |
| GOLD | +30.20 → 1,809.10 |
| WTI | +1.19 → 86.89ドル |
| 米10年国債 | −0.019 → 1.937% |
本日の注目イベント
- 日 8月貿易収支
- 英 BOE金融政策委員会議事録
- 米 8月中古住宅販売件数
- 米 FOMC最終日
- 加 カナダ8月消費者物価指数(CPI)
ギリシャのパパンドレウ首相は同国がユーロ残留か離脱かに関する国民投票を検討している、と同国紙カティメリニが伝えた。
同紙によると、首相は国民投票でIMFなどから求められている財政削減策について、政府への負託が得られるよう求めている。
同紙によれば、ユーロに関する国民投票を実施するための法案は今後数日中に議会に提出され、審議される可能性があるという。
(ブルームバーグ)
これは昨日伝えられたニュースですが、同国のベニゾロス財務相は「国民が犠牲を伴いつつ守るべき根本的な国家の選択であり、
後戻りはできない」と述べ、ユーロ圏離脱には否定的な見方を表しています。
格付け会社「フィッチ」も同様に、デフォルトに陥る可能性はあるものの、ユーロ圏からの離脱は無いとのレポートを発表しています。
ギリシャ問題は大詰めを迎えていますが、19日に続き昨日もベニゾロス・ギリシャ財務相とIMF、EUとの電話会議が行われましたが、
EUは、2回目の電話会議で「良い進展」があったとの声明を発表しています。
現時点では詳しい内容は分かっていませんが、ギリシャへの融資を実行することで合意したものと見られます。
ギリシャ問題を巡る不透明さからユーロドルの神経質な動きが続いています。
昨日も1.36台割れがありましたがすぐに切り返し、その後も1.36台ギリギリの水準までは何度か下落したものの、
全ては跳ね返されNY市場では1.37台半ばまでユーロが買い戻される場面もありました。
ヘッジファンドなど投機筋のユーロ売りポジションも積み上がっていたことから、
利食いのユーロ買いがユーロの下落をひとまず支えた可能性も指摘されます。
ギリシャ問題は依然くすぶってはいるものの、IMF、EUが支援資金を実行に移せば、最悪の事態は避けられ、
今後はギリシャの財政赤字削減が計画通り実施できるかどうかを注視するステージに入りそうです。
ギリシャのデフォルトリスクがひとまず後退したとなると、市場の目は昨日から行われているFOMCに移ります。
FRBは今回の会合を経て何らかの追加策を行うことは間違いないところですが、
既に報道されているように市場への資金供給量を変えずに、
FRBが保有する資産の入れ替えを行う「オペレーション・ツイスト」を実施する可能性が高まっています。
これが実施されれば、FOMCメンバーの一部が懸念する「インフレ率」に対しては中立であることから、
その実施の可能性は高いと見られています。
しかし一方で、仮に「ツイスト・オペ」が行われても、雇用や景気にとってどの程度の影響を与えるのか、
その即効性については「未知数」です。
また、今朝のNYからの報道では、FRBが目標としている「インフレ率2%以下」の数値目標自体を引き上げるのではないか、
といった見方も出ているようです。
「インフレ率」の設定自体が景気の回復を妨げることになるという考え方のようです。
「ハト派」の代表格であるエバンス・シカゴ連銀総裁はこれまでの講演で
「インフレという代償を払っても追加緩和をすべきだ」と主張してきました。
バーナンキ議長も、どちらかと言えばこの考え方に近く、「インフレ率」の引き上げも否定できませんが、
それには反対するメンバーへの説得が必要です。
前回のFOMCで2013年半ばまでは現行の低金利を継続することを決めた際も、
3人のメンバーが反対票を投じる異例の事態になったことは記憶に新しいところです。
ドル円は再び上値を重くし、ゆっくりですが下落傾向を示してきました。
今週に入ってからは77円台にも届かない展開が続いています。
ただ、下値も76円30−40銭あたりでは「介入警戒感」のせいか、下げ止まりを見せています。
これは、ギリシャのデフォルトリスクが高まり「リスク回避」的な流れから、円への需要が高まったことが背景です。
上述のように、ギリシャが最悪の事態を避けられれば、値ごろ感からユーロ円、豪ドル円などに買いが入り、
ドル円での円売りに繋がる可能性もありそうです。
ドル円の下値を模索する展開が続いていますが、76円、あるいはその下の75円を突破するには、
現時点では材料不足であると思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
| 9/6 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 | ---- |
| 9/7 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 | ---- |
| 9/8 | バ−ナンキ・FRB議長 | 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。 | ---- |
| 9/14 | 独仏首脳 | 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 | ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



