2011年9月23日(金)
おはようございます。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 前日のFOMC声明による景気見通しの下方修正などからリスク回避の流れが継続。
世界同時株安となり、NYダウは一時500ドルを超える下げ幅を見せる場面もあった。 - 為替相場ではドル円以外のドル・ストレートでドル高が鮮明となり、
特に豪ドルなどの資源国通貨が商品相場の急落から下落幅は昨日だけで300ポイント程に。 - ユーロも下落幅を広げ、一時1.33台後半まで下げたものの、英FT紙の報道が伝わると100ポイント程
値を戻すも流れは変えられず、1.34台でもみ合い展開に。 - ドル円では日米金利差縮小なども背景にドル安円高の展開となり、76円11銭まで下げたものの、
その後、安住財務相の発言で76円半ばまで急反発したが、上値は重く押し戻される。 - 債券相場は安全資産として大幅に買われ、長期金利は1.71%台まで下げた。
- 金はリスク回避からのドル需要が高まりを受け、代替資産としての金は大幅続落。
原油は世界経済減速懸念からエネルギー需要が減るとの思惑から大幅続落。 - 週間失業保険申請件数 → 42.3万件(市場予想42.0万件)
- 8月景気先行指数 → +0.3%(市場予想+0.1%)
- 7月住宅価格指数 → +0.8%(市場予想+0.1%)
| ドル/円 | 76.11 〜 76.57 |
| ユーロ/ドル | 1.3384 〜 1.3530 |
| ユーロ/円 | 102.22 〜 103.29 |
| NYダウ | −391.01 → 10,733.83ドル |
| GOLD | −66.40 → 1,741.70 |
| WTI | −5.41 → 80.51ドル |
| 米10年国債 | −0.140 → 1.718% |
本日の注目イベント
- 日 東京市場休場(秋分の日)
- 米 G20(日本時間午前)
- 米 IMF、世銀年次総会
- 米 野田首相国連総会で演説
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演(ワシントン)
- 米 トリシェ・ECB総裁講演(ワシントン)
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演(チューリッヒ)
FOMC声明の景気下振れリスク、ギリシャを中心とした欧州債務問題など
今、世界取り巻く複合的に絡み合った悪材料の多さに世界各国が対応に追われています。
特にユーロ圏の債務問題はかなり深刻で世界全体への影響力はリーマンショックを超えるとも言われています。
ECBやユーロ圏の要人はギリシャのデフォルト、離脱などを阻止するため努力しているようですが、
ギリシャに緊縮財政政策の実行は難しいと市場から多くの声があがってきております。
ギリシャがデフォルト(債務不履行)になりますと、ギリシャ国債を大量に保有する独仏の金融機関が危ぶまれるため、
ユーロ圏、さらには世界全体にも影響が及びますので、デフォルトの可能性はまだ低いと思われます。
その場合はギリシャがユーロ圏からの離脱となりそうです。
しかしながら、昨日開かれましたBRICS財務相会合の声明に
「世界的な金融安定危機への対処でIMFを通じた支援検討の用意ある」と
言われておりますし、安住財務相が「状況次第でEFSFの購入枠拡大は可能」とも発言しております。
更にはG20では急遽、声明文を発表するとの報道が今朝方に入ってきております。
議題はユーロ問題中心に商品市場規制や金融取引税と、議長国の仏サルコジ大統領が発表しておりますので、
世界全体でユーロの問題を解決しようという動きが出て来ているようです。
そのような中、ギリシャで公務員3万人の一時休職などを盛り込んだ追加緊縮策を発表しましたが、
公務員によるストライキで公共交通機関がストップし、首都アテネでは数千人規模のデモが行われておりました。
このような状態ではギリシャ支援をしても、産業がほとんど無い国ですので歳入が少ない為、
いずれは最悪のケースから免れられないのではないでしょうか。
とはいえ、直近の金融市場への影響を減らすため、色々な策を出し、その度にユーロも値を戻しそうですが、
根本であるギリシャの経済システムが変わらない限りはユーロを中心とした世界金融不安は繰り返されそうです。
本日は東京市場が休場のため、どの通貨ペアも夕方までは利益確定などの若干の買い戻しが入ると思われますが、
重要経済指標もありませんので、基本的には要人発言やニュースで動く相場と想定されます。
あとは欧米の株価次第になりそうです。
気になる点として政府・日銀による為替介入です。
東京は休日なので今までのセオリー通りであれば介入は無いと思われますが、
ドル円レートが76円割れに近づいた時や、欧米の株価がもう一段下落した時などに
サプライズでの介入が考えられるからです。
もし、上記条件を満たしても介入が無いようですと、週明けの月曜の朝から介入の可能性も考えられます。
そして、注意したいのは週明けに値を飛ばして始まる「窓あき」です。
先週もそうでしたし、三週間前も窓あきが発生しております。
上述の介入の可能性もありますのでポジション管理には十分注意して下さい。
それでは良い週末を・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
| 9/6 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 | ---- |
| 9/7 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 | ---- |
| 9/8 | バ−ナンキ・FRB議長 | 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。 | ---- |
| 9/14 | 独仏首脳 | 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 | ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。 |
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