2011年9月26日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 週末のポジョン調整もあり、ユーロが対ドル、対円で反発。
ユーロドルは1.34台から1.35台に、ユーロ円も
朝方の102円台前半から103円台後半まで買い戻された後
103円台前半で越週。 - ECBが市場の緊張を和らげる取り組みを強化する可能性があると、
ECB政策委員会の複数のメンバーが示唆したことが背景。 - 株式市場は前日の大幅安の反動もあり、小幅に反発。
ダウは37ドル高、ナスダックは27ドル高と、連日の下落傾向に
やや下げ止まったものの先行きは依然不透明。 - 債券相場は株式市場が反発したことから売られ長期金利は上昇し、1.83%台に。
一時、史上最低を更新し1.67%を記録。 - 金価格の下落が止まらず前日比101ドル安と、一気に1639ドル台
まで売られ約1ヵ月半ぶりの水準に。 - 原油価格も小幅ながら3日続落し、80ドル台を割り込む。
- ワシントンで行われたG20では、金融安定を主眼とした共同声明が
採択されたものの具体的な安定策はでず、11月までに行動計画を策定する
ことで合意。
| ドル/円 | 76.15 〜 76.89 |
| ユーロ/ドル | 1.3419 〜 1.3545 |
| ユーロ/円 | 102.24 〜 103.73 |
| NYダウ | +37.65 → 10,771.48ドル |
| GOLD | −101.90 → 1,639.80 |
| WTI | −0.66 → 79.85ドル |
| 米10年国債 | +0.112 → 1.830% |
本日の注目イベント
- 独 独8月ifo景況指数
- 欧 ビニ・スマギECB理事講演
- 米 8月新築住宅販売
- 米 ラスキン・FRB理事講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
ギリシャの債務問題を巡る動きは依然不安定であることから、ユーロの先行きも不透明です。
米ドルに関しては景気の回復が「異例なほどに停滞している」(ダドリー・NY連銀総裁)ことで、こちらも先行き不透明。
こうなると、安全通貨である「円とスイスフラン」が買われるのがこれまでのパターンだったものが、9月6日のスイス中銀による
「無制限介入」宣言から、フランへは投機的な資金流入が止まり、先週は円が全ての通貨に対して買われる傾向が強まりました。
しかし、その円も76円前後では「介入警戒感」が強く、手放しで買い進むわけにはいきません。
結局、手づまり状態になり、先行きの不透明さだけが残った格好になっています。
不透明さはこれまで「リスク回避」の受け皿とされて買われてきた「金」をも手放し、利益を確定する動きを加速させました。
先週末のNYでの金価格は、100ドルを超す下げが観られ、先週1週間では175ドルもの大幅下落となっており、
市場の不透明さを象徴するような動きと言えます。
投資家は「リスク回避」に走り、債券へ投資する以外は、できるだけキャッシュポジションを高めようとする行動に
でているように思えます。
先週のドル円は76円台割れ目前までは下落しましたが、76円台は割り込んでいません。
対ドルでの下落はひとまず抑えられてはいますが、ユーロ円などの「クロス円」では円高が急速に進んでいます。
加えて、先週の東京市場休場中にはNYダウが大幅な下げを演じています。
これらの状況から、政府・日銀による介入のタイミングは徐々に高まっていると観られます。
今や、世界経済は2008年のリーマンショック以来の不確実な状況になってきており、一部には「今回は、一金融機関の破たんでは
なく、一つの国家の破たんの可能性があり、事態はより深刻だ」との指摘もあります。
このためIMF(国際通貨基金)のIMFC(国債通貨金融委員会)は声明を発表し、「世界経済が危険な段階に入っており、
加盟国とIMFに対し、異例の警戒と協調、大胆な行動を取る準備を求める」と強調し、「われわれはIMFがその世界での役割の中で
行動することを歓迎する」と述べています。
ラガルド・IMF専務理事は昨日ワシントンでギリシャのベニゼロス財務相と会談し、同国の経済計画について協議した模様ですが、
ベニゼロス財務相は会談後に「すべての人がギリシャの状況を理解していると確信している。われわれは予定通り前進している」と述べ、
2013、14年の財政目標に関する交渉を終えつつあることを明らかにしています。(ブルームバーグ)
今週も欧州の財政危機問題が焦点になり、各金融市場は荒っぽい動きをするものと予想されます。
先ずは欧州金融安定基金(EFSF)の増額と機能強化が最優先課題で、この問題が進展すれば、欧米の株価が持ち直しを見せ
金融市場が落ち着きを取り戻すことが考えられます。
ガイトナー米財務長官もIMF総会では、レバレッジを使い現在4400億ユーロ(約46兆円)規模の欧州金融安定基金の
支出力を増強するよう求めています。
今週で9月も終わり、企業は中間決算を迎えます。
ドル安が継続的に続いており、8月以降ドルが大きく値を戻す局面はありません。
そのため輸出企業はドル売り予約を取り遅れているとの見方もあります。
9月末まで待って、ギリギリに輸出予約を取るような状況になると、76円台を割り込む可能性もあるかもしれません。
「リスク回避」の流れが少しでも後退することを期待したいと思いますが、それには欧州の金融安定化が不可欠です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
| 9/6 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 | ---- |
| 9/7 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 | ---- |
| 9/8 | バ−ナンキ・FRB議長 | 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。 | ---- |
| 9/14 | 独仏首脳 | 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 | ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。 |
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