2011年9月27日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア時間から欧州時間にかけ、ユーロは一段と下落し、対ドルでは
1.33台半ば、対円でも一時101円台を記録。 - NY市場にかけては下落スピードが速すぎたこともあり反発。
NY株式市場が堅調に推移すると買い戻しが優勢となり1.35台
半ばまで反発。 - ドル円は堅調ながらも方向感を欠く展開。東京市場での76円台
後半から、欧州市場では76円台前半まで下落はするものの、
介入警戒感もあり76円を割り込む勢いは観られず。 - ECBメンバーの一人、クノット・オランダ中銀総裁は、ユーロ共同債
の導入は「不可避」かもしれないとの見方を示す。 - NY株式市場は大幅反発。欧州が債務危機のこれ以上の深刻化を防ぐ
ために行動を起こすとの観測から、買い戻しが優勢に。ダウは272ドル
上昇し、1万1千ドル台を回復。 - 債券相場は反落し10年債利回りは1.9%台まで上昇。2年債の入札を控え
大きな値動きはなかった。 - 金は下落が止まらず、欧州市場では一時前日比120ドルを超す下げ場面も
あったが、NYでは45ドル安で引ける。節目と観られていた1600ドル台を
割り込んだことで、今後反発するも調整が長引くとの見方も。 - 原油価格は小幅に反発し80ドル台で取引を終える。
- 8月新築住宅販売 → 29.5万件
| ドル/円 | 76.30 〜 76.50 |
| ユーロ/ドル | 1.3415 〜 1.3534 |
| ユーロ/円 | 102.41 〜 103.36 |
| NYダウ | +272.38 → 11,043.86ドル |
| GOLD | −45.00 → 1,594.80 |
| WTI | +0.39 → 80.24ドル |
| 米10年国債 | +0.074 → 1.904% |
本日の注目イベント
- 独 独10月GFK消費者信頼感調査
- 欧 8月ユーロ圏M3
- 欧 メルケル・独首相、パパンドレウ・ギリシャ首相とベルリンで会談
- 米 7月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 9月消費者信頼感指数
- 米 9月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁、FOMCで反対票を投じた理由を説明
ユーロの乱高下が続いています。
ユーロドルはアジア時間1.34台半ばで取引が始まった後、東京株式市場など、アジア各国株が軒並み下落し、
下落基調を強めていた金も一段と売られていたことから、「リスク回避」の流れがさらに加速。
ドル円では円高、その他主要通貨ではドル高となり、「円とドルが買われる」展開となりました。
さらに、ドイツのアスムセン財務次官が、10月3日に開催予定のユーロ圏財務相会合でギリシャへの6度目の融資実行が
決定されることはないと発言したことををメディアが伝えたことで、ユ−ロ売りが加速1.34台前半まで下落しました。
ユーロ売りの流れは欧州市場の寄りつきにも引き継がれ、対ドルで1.33台半ば、対円では101円95銭までユーロ安が
進む結果になりました。
ギリシャへの資金融資が依然として不透明なことから、12月に来る国債の大量償還の資金手当ての道筋が見えないことに加え、
ギリシャ国内に大規模ストもさらにエスカレートする勢いで、このままでは財政赤字削減は予定通り実施できない可能性が急速に
高まっていることがユーロ売りにの背景だと思われます。
また一部報道では、ECBは近いうちに「利下げ」に踏み切るのではないかとの観測があることもユーロの上値を重くしているようです。
財政問題に苦しむユーロ圏では、ドイツを中心に景気の減速感が台頭し景気刺激策が必要との見方があり、
早ければ10月のECB理事会での「0.25%の引き下げ」もあるのではないかと伝えられています。
昨日発表された9月の「ドイツifo景況感」は107.5に低下し、1年3ヵ月ぶりの低水準でした。
ユーロ経済のけん引役であるドイツの景気後退が徐々に確認されています。
今週は、欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充を巡るユーロ圏各国の議会での採決が明日のフィンランドを皮切りに始まります。
現状では採決される可能性が高いと見られていますが、国によっては支援反対の雰囲気も強く予断は許しません。
10月3日のユーロ圏財務相会合までは、まだまだ波乱がありそうです。
ユーロドルの下落に目を奪われがちですが、豪ドルの下落も底値のメドがつかなくなるほど大きく売られています。
ユーロドルが下落していることに引っ張られ売られている面もありますが、
「金」に代表されるように「資源価格」の下落が豪ドル売りを加速しているものと思われます。
加えて豪ドル相場はNYダウとの相関度も強く、
NYダウが高値から先週末までに2000ドル程下げたことも大きな売り材料になっています。
対ドルでは今月初めの1.07台から、昨日の欧州市場では0.96台まで売られ、約1100ポイントの下落です。
また、対円でも今月だけで9円以上も下落しており、「高金利通貨の典型的な下げパターン」になっています。
ここまで下げて来ると目安は70円ということになりますが、当面は70円台を大きく下抜けする可能性は少ないものと考えています。
これまでの下げは「ロングの投げが主体」であって、ショートで攻めている向きは少ないものと思われます。
実際先週末に発表された、9月19日現在のシカゴIMM通貨先物市場の建て玉を観ても、豪ドルの買い持ちが急速に減少しており、
このポジションはこの1週間でさらに大きく減少しているものと思われます。
豪ドルは長い期間「ショートポジション」を維持するのにコストを払わなければならず、
よほど確かな下落見通しがなけれが「ショート」は機能しません。
水準から考えてもここからのショートはリスクが高いと思われます。
昨日はNY株式市場が大幅反発を見せたことで上記通貨は買い戻されたわけですが、
今後もNY株式市場の先行きが為替相場に大きく影響してくることは間違いありません。
ユーロを中心に荒っぽい相場展開が続くと考え、大きなポジションを取ることは得策ではありません。
また先行きの見通しが読みにくい相場展開では、あえてポジションを取る必要もありません。
プロのディーラーでさえやられるような相場の動きが観られる時には、「見送る」ことも必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 9/6 | メルケル・独首相 | 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」 | ---- |
| 9/6 | トリシェ・ECB総裁 | 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。 | ---- |
| 9/6 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。 | ---- |
| 9/7 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。 | ---- |
| 9/8 | バ−ナンキ・FRB議長 | 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。 | ---- |
| 9/14 | 独仏首脳 | 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 | ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。 |
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