今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年9月29日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ユーロドルは欧州時間に1.36台後半まで上昇し、1週間ぶりの高値を
    記録。フィンランド議会がEFSF拡充案を可決したことや、EUによる金融取引税
    の提案などが材料。その後は金融取引税の提案を巡りEU内での意見の違いなど
    が露呈してユーロは下落、1.35台半ばで引ける。
  • ドル円は76円台半ばを挟む展開に終始したことで、ユーロドルが下落した分
    だけユーロ円も下落し、再び103円台半ばまで円高ユーロ安に。
  • EUのバローゾ欧州委員長は、株式や債券などの売買に課税する
    金融取引税の導入を2014年にも実施したいと表明。
  • 株式市場は大幅に反落。欧州危機問題に対する足並みの乱れを懸念し、
    素材株や石油株などを中心に下落。ダウは179ドル安、ナスダックは
    55ドル安と、ともに大幅安に。
  • 債券市場は朝方耐久財受注の悪化を受けて下げていたものの、5年債入札が
    好調だったことで下げ渋った。10年債利回りは前日比小幅に上昇し1.98%台で
    引ける。
  • 金、原油はともに大きく値を崩し、前日の上昇分を吐き出す格好で下落。
    金は再び1610ドル台まで売られる。
  • 8月耐久財受注 → −0.1%



ドル/円76.37 〜 76.64
ユーロ/ドル1.3533 〜 1.3652
ユーロ/円103.50 〜 104.36
NYダウ−179.79 → 11,010.90ドル
GOLD−34.40 → 1,618.10
WTI−3.24 → 81.12ドル
米10年国債+0.007 → 1.987%


本日の注目イベント

  • 独   独9月失業率
  • 独   ドイツ議会、EFSF規定変更の承認投票
  • 欧   9月ユーロ圏消費者信頼感(確報)
  • 米   4−6月期GDP(改定値)
  • 米   8月中古住宅販売
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演








ドル円は動かず、相変わらず欧州からの情報にユーロドルが上げ下げを繰り返しています。


昨日もユーロドルは欧州時間に急騰し、1.36台前半から1.3689まで買われました。


事前予想通り、フィンランド議会が欧州金融安定基金(EFSF)の拡充案を可決したことなどを材料に


買われ、1週間ぶりの高値を付けています。


フィンランドでは、EFSFの拡充に伴う負担増に反対意見も強く、法案の行方が注目されていました。


また、本日はドイツでも同様に法案の採決が下院で行われる予定です。





しかし、ユーロドルは1.37台には届かず、そこから反落し1.35台前半まで売り込まれています。


1.36台後半は「4時間足」の雲の上限にあたり、この水準が抜ければ1.37台後半まで上昇する可能性もありましたが


上抜けは失敗に終わっています。


ユーロ圏では、金融取引税の導入やEFSFの基金の増額、あるいはユーロ圏共同債の創設など、欧州危機への対応策としての


「アイデア」は多く出されますが、問題はその実現性です。


域内17カ国の足並みはなかなか揃わず、市場もそのあたりを見逃さずに売りを仕掛けてくる状況です。


ブルームバーグによると、メルケル・独首相はギリシャの放送局とのインタビューで、


(ギリシャの)「9月の数字はまたしても、我々が予想していたものとは違う様だ」と述べています。





ユーロドルは現在1.35台前半で小動きですが、ここはちょうど「4時間足」の120日移動平均線に支えられていることと、


今週月曜日のユーロ安値である1.3362から、昨日のNY市場での高値1.3689の「半値」という値位置でもあります。


1.3510が完全に抜けたら、フィボナッチ・リトリースメントの61.8%にあたる1.3487あたりがメドになりそうですが、


ここからの下落も上昇も欧州からのニュース一つで、テクニカルどころではなくなってしまう危険性は常に残ります。





ドル円は77円台には全く届かず76円台前半の「指定席」まで下落し、再び小幅に上昇しています。


株価の上昇を材料に77円台乗せの可能性も期待していましたが、日経平均株価は「権利落ち」ということもあり、


前日比小幅に上昇して終わっています。


むしろ期末を控えた輸出筋のドル売りがあったとの指摘もあります。





8月の声を聞くと76円台に突入したドル円は、基本的には76−77円のレンジ内で推移しています。


本日を含め今月も残すところあと3日です。


このまま下値の76円10銭を抜けず、上値では77円85銭を抜けないとすれば、


9月の1ヵ月の値幅はわずか1円75銭になります。


6月が記録的な小幅な値動きで1円87銭でした。


このままでは、6月の「極小レンジ」の記録を塗り替える可能性もでてきました。


小生にとってもコメントしずらい日々が続いています。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/6 メルケル・独首相 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」     ----   
9/6 トリシェ・ECB総裁 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。     ----   
9/6 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。     ----   
9/7 エバンス・シカゴ連銀総裁 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。     ----   
9/8 バ−ナンキ・FRB議長 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。     ----   
9/14 独仏首脳 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。
9/26 メルシェ・ルクセンブルク中銀総裁 「利下げが完全に排除されたわけではない。ユーロ圏の景気動向が現在のデータが示す以上に大きく悪化した場合、われわれには行動の余地がある」ドイツ紙とのインタビューで。     ----   
9/27 フィッシャー・ダラス連銀総裁 ツイストオペについて「戦略的決定であり、私は効果が代償に勝ると感じなかった」講演で。     ----   
9/27 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「今回のプログラムによる効果は小さいと見込むほうが現実的だ」講演で。     ----   
9/28 バローゾ・欧州委員会委員長 「今度は金融セクターが社会に貢献するべき時だ」欧州議会で。     ----   

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和