今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年9月30日(金)




おはようございます。



本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため

外為オンラインの高谷が書かせていただきますので

宜しくお願い致します。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドイツ連邦議会(下院)で欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充案が可決。
    ユーロが買われる展開となったが、欧州当局者のすぐに結論は出ないとの発言が嫌気され、
    対ドルでは高値から100ポイント程、引けにかけて下落。
  • 米経済指標が相次いで市場予想超える好結果となり、ドル円は77円台を示現。
    その後、勢いは続かず上値は重く、76円台後半で引ける。
  • NYダウはEFSF拡充案可決や米経済指標の結果を好感し、一時260ドルを超える
    上昇を見せ、45ドル安まで下げる場面あったが引けには143ドル高まで値を戻す。
  • 債券市場は小幅に続落、長期金利は小幅に続伸。「ツイスト・オペ」に伴う入札の予定を
    30日に発表すること踏まえ、長期国債に買いが入り、価格の下落支えた格好となった。
  • 金は小幅に続落。連日の荒い値動きが続くが方向感もなくもみ合いに。原油は反発。
  • 4−6月期GDP(確報値) → +1.3%(市場予想は+1.2%)
  • 8月中古住宅販売保留件数 → −1.2%(市場予想は−2.0%)
  • 週間失業保険申請件数 → 39.1万件(市場予想は42.0万件)



ドル/円76.61 〜 77.03
ユーロ/ドル1.3553 〜 1.3665
ユーロ/円103.88 〜 104.93
NYダウ+143.08 → 11,153.98ドル
GOLD−0.80 → 1,617.30
WTI+0.93 → 82.14ドル
米10年国債+0.011 → 1.996%


本日の注目イベント

  • 日   8月失業率
  • 日   8月消費者物価指数
  • 日   8月鉱工業生産
  • 独   独8月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏8月失業率
  • 欧   アルムニア欧州委員講演
  • 欧   メルケル独首相、党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)地域イベントで発言
  • 欧   ファンロンパイEU大統領講演
  • 欧   仏サルコジ大統領、ギリシャパパンドレウ首相と会談(パリ)
  • 米   8月個人所得
  • 米   8月個人支出
  • 米   8月PCE・コアデフレーター
  • 米   9月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)







欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充案がドイツで可決されました。


現時点ではユーロ圏17ヶ国中13ヶ国が拡充案承認を各議会で可決しております。


残っている国も問題なく可決されるようなので、ひとまずは落ち着きを取り戻したと言えそうです。


今後、直近の欧州債務問題の予定として仏サルコジ大統領とギリシャのパパンドレウ首相が本日にパリでの会談があり、


会談後には債務問題に陥った国に対する独仏の支援方針の概要を明らかにするようです。


そして来週月曜、10月3日にはユーロ圏財務相会合が予定されておりますが、


「10月3日のユーロ圏財務相会合で、EFSFのレバレッジに関して決定はないだろう」と


欧州当局者の発言しておりますので、大きく進展することは考えづらいと思われます。


しかしながら、レバレッジ活用案以外で新しい案が出てくるようであれば、


ユーロ買いで市場は反応してくると思われますが、新案、または進展がない場合は失望売りに繋がりそうです。


昨日からEU、IMF、ECBの3者調査団(トロイカ)が協議も再開しております。


ギリシャ財務省は協議が前向きな雰囲気で行われたと発表しましたが、鵜呑みにはできません。





ユーロドルでは1.35〜1.37の値幅で推移しているようですが、


欧州債務問題の各報道で市場は一喜一憂、上げ下げをレンジ内で繰り返しつつ、


上値をどんどん切り下げている格好となっています。


市場はギリシャが債務を返済できないという憶測が徐々にレートに


織り込まれてきているのではないかと考えています。


ギリシャの支援を行えたとしても、返す充てが明確になっていないのが要因でしょう。


欧州との結びつきを深めている中国もその点を気にして支援に対して積極的になれないようです。





ドル円が約2週間ぶりに77円台を付けました。


しかし、77円台の滞空時間はほんの一瞬でした。


米経済指標の好結果がドル買いを促しましたが、欧州債務問題などの不透明感が上値を重くしているようです。


本日も経済指標が予定されていますので昨日のような結果が相次げば、


77円台を試す展開となり、77円台に乗せられるかが注目です。





週末、月末、四半期末、ゴトー日と重なっていますので実需やポジション調整の動きが予想されます。


来週はユーロ圏財務相会合が控えている為、様子見ムードの中、基本はテクニカル通りの展開で


要人発言と経済指標の発表されると、また一喜一憂といった流れを想定しております。


レンジもドル円、ユーロドルとともに昨日のレンジ内での取引でしょう。


特に欧州の要人発言に注意さえすれば、比較的分かりやすい相場になると思われます。





それでは良い週末を・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
9/6 メルケル・独首相 「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」     ----   
9/6 トリシェ・ECB総裁 「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなけらればならない」LCIテレビとのインタビューで。     ----   
9/6 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「8月の統計は追加金融緩和の必要性を正当化するには至らなかった」「9月の統計がさらなる緩和策を正当化する可能性は低い」講演で。     ----   
9/7 エバンス・シカゴ連銀総裁 「失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで現行の低金利政策を維持すべきだ」ロンドンでの講演で。     ----   
9/8 バ−ナンキ・FRB議長 「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」ミネアポリスでの講演で。     ----   
9/14 独仏首脳 「ギリシャが今後ともユーロ圏内にとどまることを確信している」パパンドレウ・ギリシャ首相との緊急電話会談後の声明で。 ユーロドルが買い戻され、1.36台後半から1.37台に。
9/26 メルシェ・ルクセンブルク中銀総裁 「利下げが完全に排除されたわけではない。ユーロ圏の景気動向が現在のデータが示す以上に大きく悪化した場合、われわれには行動の余地がある」ドイツ紙とのインタビューで。     ----   
9/27 フィッシャー・ダラス連銀総裁 ツイストオペについて「戦略的決定であり、私は効果が代償に勝ると感じなかった」講演で。     ----   
9/27 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「今回のプログラムによる効果は小さいと見込むほうが現実的だ」講演で。     ----   
9/28 バローゾ・欧州委員会委員長 「今度は金融セクターが社会に貢献するべき時だ」欧州議会で。     ----   

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和