2011年10月4日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロが再び大幅に売られ、対ドルで1.31台半ば、対円では
10年4ヵ月ぶりとなる100円台までユーロ安が進む。 - ユーロ圏財務相会合では欧州金融安定基金(EFSF)の規模を
巡って欧州財務相の間で意見が対立しており、ギリシャも2012年
の財政赤字削減が計画通り進まないなどからユーロは急落。 - 欧米の株価が急落するなど、リスク回避の流れが加速し、円とドルが
買われる展開に、ドル円も76円51銭まで下落。 - ドイツのショイブレ財務相はEFSFの規模拡大に対して、
域内の3ヵ国が批准することが先決、と発言し拡大には否定的と受け止められた。 - 株式市場は先週末に続き大幅続落。ダウは258ドル安と今年の最安値を更新。
アルコアなど資源大手株が急落し、下落幅を拡大。 - FRBは先のFOMCで決定した「ツイスト・オペ」を実施。25億ドルの
長期債を購入した。 - 債券相場は大幅に上昇。リスク回避の流れが拡大し安全資産への資金流入
が続き、10年債利回りは大幅に低下し1.7%台半ばに。 - 金は大幅に続伸。一方原油価格は大幅に続落し77ドル台まで下落し
約1年ぶりの安値を記録。世界的な景気減速から需要が減るとの見方が
背景。 - 9月ISM製造業景況指数 → 51.6
| ドル/円 | 76.51 〜 76.87 |
| ユーロ/ドル | 1.3167 〜 1.3359 |
| ユーロ/円 | 100.96 〜 102.63 |
| NYダウ | −258.08 → 10,655.30ドル |
| GOLD | +35.40 → 1,657.70 |
| WTI | −1.59 → 77.61ドル |
| 米10年国債 | −0.168 → 1.749% |
本日の注目イベント
- 豪 豪月貿易収支
- 豪 8月住宅建設許可件数
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 日 9月マネタリーベース
- 欧 ユーロ圏8月生産者物価指数(PPI)
- 欧 ユーロ圏とEU財務相会合
- 独 メルケル首相講演
- 米 バーナンキ・FRB議長議会証言
ユーロの下落が止まりません。
特に対円では一時100円台まで下落し、2001年6月以来の水準を記録し、いよいよ「100円割れもも視野に入った」との
声も聞かれます。
背景は相変わらずユーロ圏の財政問題を巡る域内の足並みの不揃いです。
昨日から開催されているユーロ圏とEU財務相会合ではEFSFの機能強化などで合意するとの見方がありましたが、
ドイツのショイブレ財務相は「域内全ての国の批准が先決」と規模拡大にはやや否定的な発言をしたことで、市場は
財務相の間でも意見が対立しているとの見方を強めユーロ売りを加速させたものと思われます。
欧州各国の株価も急落し、一気に「リスク回避」の流れに傾いたことから、為替市場では「円とドル」が買われ、ドル円は
アジア市場の77円台から76円台半ばに。一方ユーロドルはアジア市場の1.33台後半から1.31台半ばまで一気に
下落し、その結果ユーロ円は約10年4ヵ月ぶりとなる100円台後半まで「円高ユーロ安」が進みました。
ドル円以外の主要通貨ではドル高が進む中、そのドルに対しても円が強含んでいることからユーロ円が大幅に下落し、今朝の
オセアニア市場では100円78円あたりまで下落しています。
ギリシャに対する支援第6弾がなかなか決まらないことと、今後ギリシャのような国が出た場合のセーフティーネットとなる拡充案が
採択されないことに加え、ギリシャ自身が2011〜12年の財政赤字削減目標を達成できないと発表したことなどが絡み合い
ユーロの大幅下落に繋がっています。
ブルームバーグは今朝の情報配信で、ドイツの与党キリスト教民主同盟(CDU)の幹部、ミヒヤエル・フックス氏はアイルランドの
公共放送RTEのインタビューで「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」と語った、と伝えています。
この発言はかなり大胆なものと思われますが、ユーロ圏内財務相も救済のための努力は続けているものの、本音はこのあたりにあるのか
もしれません。
「ユーロ円の100円割れの可能性はありますか?」昨日も、当社の個人投資家の皆さんからこんな質問が相次ぎました。
「このままさらに大幅に下落するとは思えないが、100円割れも可能性としては否定できない」、という様な回答をしましたが、
昨夜の急落で現実味を帯びてきたようです。
100円は大きな節目であることから重要なサポートにもなろうかと思います。
ユーロドルの1.3台割れと、ユーロ円の100円割れがほぼ同じタイミングで起こる可能性もありそうです。
その時のドル円は計算上76円91銭になっていることになりますが、ギリシャのデフォルト宣言などがあると、パニック的な
ユーロ円の投げ売りがでることも想定されます。
因みにユ−ロ円の最安値は2000年に記録した88円台です。
今日も引き続きユーロ圏の財務相会合が開かれますが、それ以外に注目したいのはメルケル首相の講演です。
ドイツはEFSFの機能拡充を批准していますが、全面的に賛成する立場を取ってはいません。
首相の講演から何かでてくる可能性もあります。
ドル円は昨日も77円台前半を試し、上値が重かったものの一気に76円台に下落するわけでもなく77円を挟む展開が続いて
いましたが、結局「リスク回避」の流れに負けた格好です。
77円台での滞空時間も比較的長く、「今回こそは・・・」との期待も一部にはありましたが「元の鞘」に戻っています。
77円台半ばを抜くにはまだしばらくかかりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/3 | ミヒヤエル・フック 独キリスト教民主同盟(CDU)の幹部 | 「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」アイルランドの公共放送とのインタビューで。 | ---- |
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