2011年10月5日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 下落を続けていたユーロが反発。バーナンキ・FRB議長は議会で証言を行い、
景気浮揚のために追加措置を取る用意がある、と発言したことでリスク回避の流れが
後退。 - ユーロドルは1.33台半ばまで反発し、ユーロ円も102円台半ばまで買い戻される。
- ユーロ円が上昇したこともあり、ドル円は小動きながらも76円台後半へ。
- 株価は大幅に反発。朝方は前日比250ドルを超える下げを演じていたものの、
バーナンキ議長の議会証言をきっかけに急速に上昇し、ダウは153ドル高で
取り引きを終える。 - 債券価格は下落し長期金利は上昇。EUが銀行の資本増強で協調するとFT
(フィナンシャルタイムズ)が伝えたことで、欧州危機への懸念が後退。 - 金は前日比41ドル安と大幅反落し1616ドルで引ける。
- 原油価格は3日続落し、2010年9月以来となる75ドル台に。
- 格付け会社ムーディーズはイタリア国債の格付けを「Aa2」から「A2」に3ノッチ
引き下げ、アウトルックも「ネガティブ」とした。
| ドル/円 | 76.65 〜 76.98 |
| ユーロ/ドル | 1.3169 〜 1.3369 |
| ユーロ/円 | 101.00 〜 102.47 |
| NYダウ | +153.41 → 10,808.71ドル |
| GOLD | −41.70 → 1,616.00 |
| WTI | −1.94 → 75.67ドル |
| 米10年国債 | +0.068 → 1.817% |
本日の注目イベント
- 豪 豪8月小売売上高
- 欧 ユーロ圏8月小売売上高
- 欧 独・メルケル首相、バローゾ欧州委員長と会談
- 英 英第2四半期GDP(確報値)
- 米 9月チャンレンジャー人員削減数
- 米 9月ADP雇用者数
- 米 9月ISM非製造業景況指数
ユーロ円、豪ドル円などクロス円は大きく反発しました。
「リスク回避」の流れが後退し、前日とはうって変わって「円とドル」が売られた格好になっています。
欧米の株価が反発を見せ、安全資産である債券も売られ長期金利が上昇したことも、ドル買い円売りを誘い、
クロス円全般で円安が進みました。
NY時間午前10時に始まったバーナンキ議長の議会証言で、議長は「景気回復は現在、腰折れに近い状態にある。
われわれは景気後退に逆戻りしないようにする必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」と、
現状の米景気の後退を認め、追加措置が必要だとの認識を示しました。
市場はこの発言をきっかけに、次回FOMCで何らかの追加緩和が実施されるとの見方から「リスク回避」の流れに
一旦歯止めがかかりました。
一方、この日はドイツのメルケル首相も東独のマクデブルグで講演を行い「ギリシャがデフォルトに陥れば、予想できない
影響をもたらす」と述べ、デフォルトという選択肢を否定しました。
また、ギリシャのベニゼロス財務相は、3日のユーロ圏財務相会合でギリシャのデフォルトについての協議はなかった、と
述べており、これらがユーロ買い戻しに繋がりユーロドル、ユーロ円を押し上げています。
ユーロ円は急反発し102円台半ばまで上昇したことで、「1時間足」では遅行スパンがローソク足を上抜けし「好転」を見せてはいます。
しかし上昇は「雲」の上限で上値を抑えられ、キャップされた状況になっています。
また、雲を抜けしてもその上の103円15銭近辺には「120移動平均線」と「200日移動平均線」があり、簡単には抜けられないのでは
ないかと見られます。
101円台でロングを作った人たちも、一旦はこの水準で手放すことになりそうです。
ローソク足を観ても、いまだに長い「下ヒゲ」を示現していないことから、このままユーロ円が大きく反発する可能性は低いと見られます。
ドル円は76円台半ばから下値を「固めている」ようにも見えますが、77円台も重く、依然レンジ内での動きの様です。
また、ドル円単体では先を読みにくく「クロス円」の行方がドル円を動かしているような状況が続いています。
本日もユーロ円が103円台に乗せるような場面があればドル円も77円台乗せが見られるかもしれませんが、今朝の経済紙に
書かれていたように、日本政府が欧州基金債に追加投資をするとの報道も多少プラスに働く可能性があります。
ギリシャの財政問題を巡る協議は依然として解決されずに「時間稼ぎ」の域を出ない印象があります。
昨日はギリシャ国債の値下がりから経営危機にさらされた銀行株が急落しています。
ベルギー最大の資産規模を誇る「デクシア」株が昨日だけで一時38%も株価が下落し、ベルギー、フランスの両国は「デクシアを
全面的に支援する」との声明を発表しています。
ギリシャ国債は独仏の大手銀行が大量に保有していますが、それ以外の国も相対的に高金利であった同国の国債を多く保有しています。
今後、もしギリシャがデフォルトに陥った場合、やはりその影響は少なくありません。
本日は週末の雇用統計の前哨戦となる「ADP雇用者数」が発表されます。
事前予想は7万3千人の増加となっており、前月の9万1千人から減少すると見られています。
政府が発表する雇用統計とは必ずしも傾向が一致するわけではありませんが、市場が反応することから注意が必要です、
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/3 | ミヒヤエル・フック 独キリスト教民主同盟(CDU)の幹部 | 「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」アイルランドの公共放送とのインタビューで。 | ---- |
| 10/4 | バーナンキ・FRB議長 | 「景気回復は現在、腰折れに近い状態にある。われわれは景気後退に逆戻りしないようにする必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」議会で。 | 株価が急反発。ユーロドル1.32台から→1.33台半ばに |
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