今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年10月7日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ECBは理事会で政策金利の据え置きを決定。同時に
    域内の銀行に対する資金供給の拡大も決める。トリシェECB
    総裁は記者会見で、政策金利引き下げの議論があったことにも
    触れ、今後の利下げの可能性を残す。
  • ユーロドルはECB理事会に向け下落し、1.32台半ばで 売られたものの、その後の資金供給の拡大などを材料に1.34台
    半ばまで反発。高値圏で引ける。
  • ドル円は76円台半ばから後半での膠着が続き、ユーロドルが
    上昇した分、ユーロ円も約1週間ぶりに103円台に乗せる場面も。
  • BOEも資金供給拡大を決定。資産買い取り規模を2750億ポンド
    まで拡大。これを受けてポンドドルは1.52台から1.54台
    まで急伸。
  • 欧州の緊張が和らぐとの見方から株式市場は3日続伸。ECB理事会
    までは様子見だったものの、資本増強の拡大を受けダウは183ドル上昇し、
    1万1千ドル台を回復。
  • 債券相場は3日続落。欧州の債務危機問題に向けた取り組が強まった
    ことで、リスク志向がやや強まる。
  • 金、原油はともに大幅続伸。原油は2日間で約7ドル上昇し82ドル台に。
  • 週間失業保険申請件数 → 40.1万件



ドル/円76.58 〜 76.84
ユーロ/ドル1.3243 〜 1.3451
ユーロ/円101.70 〜 103.09
NYダウ+183.38 → 11,123.33ドル
GOLD+11.60 → 1,653.20
WTI+2.91 → 82.59ドル
米10年国債+0.100 → 1.992%


本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 日   8月景気動向指数
  • 独   独8月鉱工業生産
  • 米   9月雇用統計
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 加   カナダ9月失業率








注目のECB理事会では一部には利下げ観測があったものの、政策金利据え置きを決めました。


理事会後の定例記者会見でトリシェ総裁は、景気見通しには「強い下振れリスクがある」ものの、「金利は引き続き低い」


との表現を使い利下げは避けました。


ただ、理事会では利下げへの議論があったことも明らかにし、今後消費者物価指数などの経済指標の推移次第では「利下げ」の


可能性があることも示唆した格好です。


トリシェ総裁も、政策金利据え置きを決めた理由を問われ、「総意によって据え置きを決めた」と答えています。





ECBは同時に市場に長期資金を供給することを決定し、ギリシャ問題を背景としたソブリン債危機が短期金融市場を脅かす中で、


ECBとしての危機対応を打ち出しました。


市場はこの決定を好感し、欧州各国の株価は上昇、ユーロドルは先月末以来となる1.34台乗せまで反発しました。


ユーロドルはECB理事会開催に向け値を下げ、一時1.32台半ばまで下落したあとの急反発で、これまで1.33台後半で頭を


抑えられていた水準を上回る結果になっています。





今朝方も1.34台半ばを下回る水準で取引されていますが、ここは「1時間足」の200日移動平均線がキャップをした状況に


なっており、1.3450を明確に抜けてくればもう一段の上昇も見込めそうですが、個人的にはやや懐疑的です。


ギリシャの財政危機を巡る問題はいまだに解決されておらず、ユーロ圏諸国は「デフォルト回避」では意見が一致しているものの、


今後のセ−フティーネット構築に向けては足並みが揃っていないことが背景です。





ギリシャを始め南欧諸国の国債の下落で域内の銀行の体力が低下している状況から、バローゾEU欧州委員長は改めて


銀行の資本増強が必要との考えを示しています。


またメルケル独首相も、銀行資本強化を条件付きで支持する姿勢を示唆し、救済基金の欧州金融安定基金「EFSF」は


銀行救済の「最後の手段」としてのみ利用できるとし、まずは自力で資本調達を行うべきとの考えを示しました。


さらにそれが不可能な場合には政府が支援するだろうと語り、ドイツでは金融システム安定のためには最終的には国が


関与してくることを明らかにしています。





豪ドルが堅調に推移しています。


対円では72円05銭の底値から約2銭70銭ほど値を戻していますが、ここまでは急落の反動とも見られ想定内です。


問題はここから75円前半を超えられるかどうかです。


75円絡みには「4時間足」の雲が控えており、この雲はここ1ヵ月の間、抜けないどころか、下限さえブレイクできていません。


相当強い抵抗が観られるものと思われます。





ドル円はますますこう着感を強めています。


下値では9月23日以来76円20銭を下回らず「底値」を少しづつ切り上げています。


一方上値も10月3日の77円27銭を頭に切り下げており、短期的には「三角保ちあい」(さんかくもちあい」を


形成しつつあります。


テクニカルでは、「三角保ちあい」はどちらかに抜けた場合には、その方向にかなりの値幅をもって動くとされています。


「1時間足」では下方に抜けている様に観えますが、このところのこう着感にはテクニカルのセオリーさえも通用しない


状況の様です。


今夜の雇用統計がレンジブレイクの起爆剤になればと願う次第です。





明日から3連休です。幸い天候にも恵まれそうです。


良い連休を・・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
10/3 ミヒヤエル・フック 独キリスト教民主同盟(CDU)の幹部 「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」アイルランドの公共放送とのインタビューで。     ----   
10/4 バーナンキ・FRB議長 「景気回復は現在、腰折れに近い状態にある。われわれは景気後退に逆戻りしないようにする必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」議会で。 株価が急反発。ユーロドル1.32台から→1.33台半ばに

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和