2011年10月17日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米9月の小売売上高の好転を材料に、ドル円は再び
77円台に乗せる。長期金利の上昇もあり上値抜けを試すも
77円台半ばが抜けず。 - G20を前に、欧州問題が収束に向かうとの期待から
ユ−ロが上昇。対ドルでは約1ヵ月振りとなる1.38台後半まで、
対円も同様に107円台半ばまでユーロ買い戻しが進む。 - ガイトナー米財務長官は、欧州は危機解決へ向けて「明らかに
前進している」と発言、ユーロ買いに繋がったとの声も。 - NY株式市場は大幅に反発。ダウは166ドル高となり1万1600ドル台
を回復。小売売上高が事前予想を上回ったことや、前日引け後に発表された
グーグルの決算内容が増収増益だったことなどが好感された。 - 債券相場は反落。欧州動向がやや安定してきたとの見方や、株高から
売り物優勢となり価格は下落。10年債利回りは2.25%まで上昇。 - 金、原油はともに大幅上昇。小売売上高が好調だったことや、株価の
上昇が影響した格好に。原油価格は2.57ドル上昇し86ドル台に。 - パリで開催されたG20では、欧主債務危機が中心議題だったが、
参加各国は欧州危機の波及を阻止するよう求めた。 - 9月小売売上高 → +1.1%
- 9月ミシガン大学消費者信頼感 → 57.5
| ドル/円 | 76.88 〜 77.45 |
| ユーロ/ドル | 1.3792 〜 1.3895 |
| ユーロ/円 | 106.30 〜 107.43 |
| NYダウ | +166.36 → 11,644.49ドル |
| GOLD | +14.50 → 1,683.00 |
| WTI | +2.57 → 86.80ドル |
| 米10年国債 | +0.068 → 2.250% |
本日の注目イベント
- 日 8月鉱工業生産
- 欧 シュタルク・ECB理事議会証言
- 米 10月NY連銀製造業景況指数
- 米 9月鉱工業生産
- 米 9月設備稼働率
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 7−9月期決算 → シティーグループ、ウェルズ・ファーゴ
ドル円は先週前半まで長く続いた膠着相場とは明らかに違った動きをし、
それもどちらかと言えば「上昇したがっている」ように観える相場展開になっています。
背景は、このところ改善傾向を見せている米経済指標です。
ファンダメンタルズの好転が悲観的だった株価を押し上げ、その結果債券から資金が流失し、
米長期金利の上昇に繋がりドル買い戻しを誘うと言った展開になっています。
先週末も9月の小売売上高が市場予想の+0.7%を上回る+1.1%だったことから、
ドル円は77円台に乗せ、77円半ばまで上昇しました。
ただ、先週水曜日も同じような動きがあり、この時も77円48銭まで上昇した後、押し戻されています。
今回も同様にドルの高値は77円45銭で、77円50銭が「強力なレジスタンス」になっているようです。
足元での市場の流れはややドル高に傾いてますが、上記のポイントを抜くにはもう一つ材料が必要な状況です。
77円50銭を抜けても上値には一目均衡表の「雲」があり、この雲は比較的厚いことから抜けるには結構なパワーが必要です。
水準的には78円台後半で「雲抜け」を完成させますが、いつものように77円50銭から上値には輸出筋のドル売りや、相場観から
ショートメイクのドル売りが並んでいるもの思われます。
再び「77円台は重い」ということでジリジリとドル安の流れに戻されるのか、あるいは今回は77円台をしっかり維持できるのか、
ここは慎重に見極めたいと思います。
下値では「8時間足」の200日移動平均線がある77円05銭あたりが重要なサポートになりそうですが、
要は77円台が維持できるかどうかです。
可能性としては低いと思われますが、日本政府が円高阻止のための対策を今週にも発表するとの噂がNY市場でありましたが、
頭の片隅には入れておきたいところです。
ユーロドルの上昇も目立ちます。
すでに底値から700ポイント以上の反発を見せていますが、「8時間足」までの短いチャートでは上昇を示しています。
1.40台に乗せるかどうか注目されますが、焦点は米株式市場のさらなる反発で「リスク選好」的な流れになるのかどうかと、
23日のEU、ユーロ圏財務相会合までに、欧州銀行の資本増強が具体化され、EFSFの拡充がどの程度行われるかによりそうです。
これまでのユ−ロ反発の背景は、ショートポジションの買い戻しと、ギリシャへの支援が決まるなどユーロ圏内がまとまりを見せたことで
欧州危機が収束するとの見方が強まったからです。
しかし、まだ予断はできません。
ギリシャでは公務員の反対が強く、今週水曜日にも大規模なデモが予定されており、議会で一段の歳出削減案が承認されるのかどうか
見極めなければなりません。
また、欧州銀行の資本増強でも、基本的には自行で行うのが原則ですが、体力のない銀行がどこまで自力で増強できるのかは
不透明です。ギリシャ国債の評価額をどこまで引き下げるのかもまだ決まっていません。
自力での増強ができない場合には、国が関与することになり、国の管理下になることを嫌う銀行の反発も予想されます。
上述のようにユーロドルは上昇傾向を見せてはいますが、個人的には1.39台半ばから1.40にかけては売り場になろうかと考えます。
欧州危機の先行きは依然として不透明なことと、ECBの利下げのタイミングはそう先の話ではないと思うからです。
また投機筋の先週末に発表されたユーロショートポジションは、7万3千枚以上と、
依然高水準ですがその後はかなり減少していると思われ、
再びショートメイクを行いやすいのではないかと思われます。
ユーロがこの水準からさらに上昇するにはさらなるユーロ買い材料が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/3 | ミヒヤエル・フック 独キリスト教民主同盟(CDU)の幹部 | 「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」アイルランドの公共放送とのインタビューで。 | ---- |
| 10/4 | バーナンキ・FRB議長 | 「景気回復は現在、腰折れに近い状態にある。われわれは景気後退に逆戻りしないようにする必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」議会で。 | 株価が急反発。ユーロドル1.32台から→1.33台半ばに |
| 10/9 | サルコジ・仏大統領 | 「銀行の資本増強では、ドイツと完全に一致している」独仏首脳会談後の記者会見で。 | ユーロドル1.34台後半から→1.36台後半に |
| 10/12 | バローゾ・欧州委員会委員長 | 「最も質の高い資本で構成する自己資本比率の相当大きな引き上げをしなければならない」欧州議会で。 | ユーロドル1.36台から1.38台への急伸に拍車。 |
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