2011年10月28日(金)
おはようございます。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は75円66銭を記録。3日連続で円の最高値を更新。
アジア市場からのドル全面安の流れが継続。円は最高値を付けた後は、
介入警戒感からジリジリ値を戻すも上値は重く76円台に戻せず、
75円台後半で引ける。 - ユーロ圏首脳会議でギリシャの債務減免50%やEFSFの拡充案などの
「包括戦略」が合意されたことで、リスク選好の動きがより優勢に。
ユーロドルでは上値として重かった1.4台に乗せ、約1ヶ月半ぶりの高値を示現。 - NYダウは大幅続伸。欧州債務危機に対する「包括戦略」合意が背景。
第3四半期GDPが市場の予想通りだったことも投資家心理を支えた格好に。 - 債券市場は大幅続落。リスク選好の流れから安全資産である債券に売りが殺到。
一時、8月以来の2.4%台を付ける。 - 金は大幅に続伸、これで5日連続で上昇。原油も大幅反発。
- 7−9月期GDP → +2.5%(市場予想通り)
- 週間失業保険申請件数 → 40.2万件(市場予想は40.1万件)
- 仮契約住宅販売指数 → −4.6%(市場予想は+0.4%)
| ドル/円 | 75.66 〜 76.00 |
| ユーロ/ドル | 1.4030 〜 1.4247 |
| ユーロ/円 | 106.32 〜 108.13 |
| NYダウ | +339.51 → 12,208.55ドル |
| GOLD | +24.20 → 1,747.70 |
| WTI | +3.76 → 93.96ドル |
| 米10年国債 | +0.192 → 2.396% |
本日の注目イベント
- 日 9月失業率
- 日 9月消費者物価指数(CPI)
- 日 9月鉱工業生産
- 米 9月個人所得
- 米 9月個人支出
- 米 8月PCEコアデフレーター
- 米 10月ミシガン大学消費者信頼感
円がまた対ドルで最高値を更新しました。
先週の金曜に更新して以来、4回目の最高値更新になります。そして3日連続での更新でもあります。
欧州の「包括戦略」が合意されたことで、ユーロドルでユーロ買いドル売りの流れが
ドル全面安の流れとなり、ドル円でもドルが売られる展開となりました。
この4回の高値更新のパターンは全て同じように見えます。
特に今週の3回は欧州タイムからNYタイム前半まで円高に推移し、
高値を更新するとNYの引けにかけて76円台に戻すというパターンが形成されています。
しかしながら、今回だけは76円台にワンタッチしただけで、75円台後半で落ち着いてしまっています。
先週までの77円を挟んだ展開から76円を挟む相場へと移り変わり、いよいよ75円台が定着してきています。
もちろん介入警戒感がありますが、政府・日銀は色々と動きづらい状況のようです。
安住財務相が政府短期証券を発行し、それにより得た資金で欧州のEFSF債を購入してユーロ安円高阻止しようと
検討していましたが、昨日に「政府短期証券での資金調達でEFSF債購入を慎む必要」と発言しました。
理由としては、その行為が「介入になる」ということです。
おそらく欧米政府関係者から指摘されたと想像するのが適切ではないでしょうか。
昨日行われた日銀金融政策決定会合ではより一層の追加緩和や
会合結果発表と同時に介入といったことも行いませんでした。
この点については来週控えているFOMCで「QE3」が議題にあがりそうですので、
その部分を見極めたいとの思惑があると思われます。
それに加え、来週末には米雇用統計があり、さらにはG20も予定されています。
重要イベントを前に介入など行ったとしても、
イベント通過後に円が急上昇といった介入などが無駄になってしまうのを懸念していると思われます。
一方、経済界の多くの要人から円高対策を早急に迫られていますので、
口先介入だけではなく行動で示してほしいと、個人的にも考えています。
最近、気になる点としてドル高円安要因である日米金利差が格大してきていますので、
ドル円も短期的にはそろそろ底を打つ可能性もあります。
米長期金利の上昇の方が先行性があるといわれていますので、
上昇する余地はあることも意識することが必要です。
本日もいつものパターンで円の最高値を東京市場以外で付けてくる可能性は高いと思われます。
今週の重要なイベントは通過していますし、来週を見据えて動きづらい展開になりそうです。
経済指標も多く予定されていませんので、ささいな情報にも過剰に反応しそうです。
連日のリスク選好の流れの中、週末のポジション調整も考えると
動いたとしても大きく水準を変わることはないと考えています。
それでは良い週末を・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/3 | ミヒヤエル・フック 独キリスト教民主同盟(CDU)の幹部 | 「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」アイルランドの公共放送とのインタビューで。 | ---- |
| 10/4 | バーナンキ・FRB議長 | 「景気回復は現在、腰折れに近い状態にある。われわれは景気後退に逆戻りしないようにする必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」議会で。 | 株価が急反発。ユーロドル1.32台から→1.33台半ばに |
| 10/9 | サルコジ・仏大統領 | 「銀行の資本増強では、ドイツと完全に一致している」独仏首脳会談後の記者会見で。 | ユーロドル1.34台後半から→1.36台後半に |
| 10/12 | バローゾ・欧州委員会委員長 | 「最も質の高い資本で構成する自己資本比率の相当大きな引き上げをしなければならない」欧州議会で。 | ユーロドル1.36台から1.38台への急伸に拍車。 |
| 10/17 | メルケル・独首相 | 「月曜日には全てが完了しているという夢物語がまたしても根を張りつつあるが、その夢の実現は不可能だ」との見方を首席報道官が記者会見で。 | ユーロドル1.38半ば台から1.37台半ばへ下落。 |
| 10/20 | ピアナルト・クリーブランド連銀総裁 | 「われわれが現在抱える失業問題でとくに厄介な点は、多くの個人の失業状態の長期化だ」「高失業率の最も大きな理由は、消費者と企業、政府の支出がなお低迷していることだ」 | ---- |
| 10/21 | イエレン・FRB副議長 | 「失業と金融混乱の悪影響を受ける米景気の浮揚に必要なら、量的緩和第3弾(QE3)が正当化されるかもしれない」デンバーでの講演で。 | 株価が急反発。ドル円75円78銭の最高値を記録。ユーロドル1.37台から→1.39に |
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