2011年10月31日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 今週にはFOMCが控えていることもあり、ドル円は終始75円台で小動き。
クロス円が全般的に下落基調だったこともあり、ドル円では上値の重い展開が
続く。 - ユーロドルは下落。前日1.42台半ばを記録した後、利益確定の売りや
イタリア国債の入札が不調だったことを受け、1.41台前半まで下落し、
半ばで引ける。 - NY株式市場は前日とほぼ変わらず。10月の消費者マインド指数は
上回ったものの、前日の大幅上昇から上値の重い展開に。ダウは小幅に
上昇し、ナスダックは小幅に下落。 - 債券価格は3日ぶりに反発。長期金利は下落したものの2.3%台で
高止まり。 - 金、原油価格はともに小幅な下落。
- 9月個人所得 → +0.1%
- 9月個人支出 → +0・6%
- 8月PCEコアデフレーター → +1.6%
- 10月ミシガン大学消費者信頼感(確報値) → 60.9
| ドル/円 | 75.68 〜 75.85 |
| ユーロ/ドル | 1.4136 〜 1.4190 |
| ユーロ/円 | 107.09 〜 107.48 |
| NYダウ | +22.56 → 12,231.11ドル |
| GOLD | −0.50 → 1,747.20 |
| WTI | −0.64 → 93.32ドル |
| 米10年国債 | −0.086 → 2.310% |
本日の注目イベント
- 独 独9月小売売上高
- 欧 ユーロ圏10月消費者物価指数(CPI)
- 欧 ユーロ圏9月失業率
- 米 10月シカゴ購買部協会景気指数
- 加 カナダ8月GDP
円高の流れが止まりません。
週明けのオセアニア市場では一時、75円34銭までドル安円高が進み、今朝6時半時点では若干値を戻し
75円70銭前後で推移しています。
先週末のNYでは75円80銭近辺で引けているため、約50銭ほど円高が進み「円の最高値」を更新しています。
先週からの値動きは76円台さえ重い展開となり、懸念されていたように緩やかに円高ドル安が進み、市場参加者の目も「75円台」に
慣らされてきたように思われます。
早朝の海外市場では、日銀の介入の心配もない中、市場参加者が少ないこともあり投機的な仕掛けが出易い状況です。
今朝の動きも、特に早朝時間に特段の材料も無かったことから、その可能性が高いように思えます。
3月17日の早朝にも同様な動きがあり、政府・日銀は翌日大規模な市場介入に踏み切ったことは記憶に新しいところです。
財務大臣は「断固たる措置を取る」と繰り返していますが、一向に介入に踏み切らないことで「口先介入」にも限界が出ています。
「そろそろ介入に踏み切るタイミングでは・・・」と個人的には予想していますが、ここでも過度の介入期待は禁物です。
ドル円が75円台に突入したのが10月21日のNY市場でした。そして先週には連日「円最高値更新」の見出しが躍り、ドル円はじりじり
下値を切り下げてきています。
背景は今週開かれる米FOMCでの追加緩和観測です。
欧州財政危機問題がギリギリのところで最悪の事態を回避でき、ユーロが急速に上昇。主要通貨に対しドル安が進んでいることで
円買いも進んだものと思われます。
ユーロ危機の際には「安全通貨としての円買い」が進み、今度は「ドル先安感からの円買い」が進んだ格好です。
先週行われた日銀金融政策決定会合では5兆円の追加緩和策が発表されましたが、これも予想の範囲でありサプライズは
なく、円高阻止には繋がっていません。
政策的にも円高が止まらず、介入も「口先」だけに留まっていることで、投機筋はもう一段の円高を狙っていると思われます。
その際には75円が重要な節目になりそうです。「心理的な節目」であると同時に、「75円を切ったら円高がさらに加速する」
といった見方もあるからです。
一方で、FOMCでの追加緩和第3弾(QE3)が見送られる可能性も否定できません。
先週発表された8月分のコアデフレーターは1.6%で、やや落ち着きを見せてきたようですが水準的には依然として高めです。
さらなる追加緩和は、商品、穀物への資金流入に繋がります。
行き場のない資金がこれらの市場に大量に流れ込めば物価上昇に繋がりかねません。
バーナンキ議長がそれでも景気浮揚を最優先し、追加緩和に踏み切るのかどうかという点が焦点になります。
また3日にはECBの政策委員会が開かれ、こちらでも「利下げ」の観測がでています。
ユーロ圏をけん引する独仏が今年度の経済成長の見通しを引き下げたばかりということもあり、
ユーロ圏では財政危機がひとまず後退したものの、今度は景気後退懸念が出始めています。
このため利下げに踏みきる可能性も高く、ドラギ新総裁の手腕が注目されるところです。
1.42台半ばまで上昇したユーロドルは下落に転じていますが、1.4100−20近辺にある「120日移動平均線」と「200日」を
割り込むかどうかがポイントになりそうです。
ひとまず財政危機を乗り越えたユーロですが、専門家の意見では「危機は終わったわけではない」という意見が目に付きます。
ただ、チャートでは上昇傾向が鮮明で、今週は先週に記録した1.42台の半ばが目先の天井だったのかどうかを確認する週になる
と思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 10/3 | ミヒヤエル・フック 独キリスト教民主同盟(CDU)の幹部 | 「ギリシャが債務を全額返済できる可能性があるとは思わない」アイルランドの公共放送とのインタビューで。 | ---- |
| 10/4 | バーナンキ・FRB議長 | 「景気回復は現在、腰折れに近い状態にある。われわれは景気後退に逆戻りしないようにする必要がある。また、確実に失業率の低下が続くようにしなければならない」議会で。 | 株価が急反発。ユーロドル1.32台から→1.33台半ばに |
| 10/9 | サルコジ・仏大統領 | 「銀行の資本増強では、ドイツと完全に一致している」独仏首脳会談後の記者会見で。 | ユーロドル1.34台後半から→1.36台後半に |
| 10/12 | バローゾ・欧州委員会委員長 | 「最も質の高い資本で構成する自己資本比率の相当大きな引き上げをしなければならない」欧州議会で。 | ユーロドル1.36台から1.38台への急伸に拍車。 |
| 10/17 | メルケル・独首相 | 「月曜日には全てが完了しているという夢物語がまたしても根を張りつつあるが、その夢の実現は不可能だ」との見方を首席報道官が記者会見で。 | ユーロドル1.38半ば台から1.37台半ばへ下落。 |
| 10/20 | ピアナルト・クリーブランド連銀総裁 | 「われわれが現在抱える失業問題でとくに厄介な点は、多くの個人の失業状態の長期化だ」「高失業率の最も大きな理由は、消費者と企業、政府の支出がなお低迷していることだ」 | ---- |
| 10/21 | イエレン・FRB副議長 | 「失業と金融混乱の悪影響を受ける米景気の浮揚に必要なら、量的緩和第3弾(QE3)が正当化されるかもしれない」デンバーでの講演で。 | 株価が急反発。ドル円75円78銭の最高値を記録。ユーロドル1.37台から→1.39に |
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