2011年11月9日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は久しぶりに動意をみせ一時77円57銭と、10月31日の
市場介入後の円高水準まで下落。節目と観られる77円50銭を目前に
小幅に反発し77円75銭近辺で引ける。 - ユーロドルも上昇。イタリアのベルルスコーニ首相は来週の議会で
財政緊縮法案が可決したら辞任することで合意したと、同国大統領が
発表したことで買われ、1.38台半ばまで上昇。 - 注目のイタリア国債は、議会で予算関連法案は通過したものの、
賛成票が絶対過半数に至らなかったことから続落し、10年債利回りは
一時6.769%台まで上昇(価格は下落)。 - 株式相場は朝方軟調に推移していたものの、ベルルスコーニ首相が辞任する
ことで合意との報道が伝わると急伸し、ダウは101ドル高で取引終了。 - 債券相場は株価の急伸から、安全投資先としての需要が後退し小幅に下落。
- 金価格は続伸し、一時1800ドル台を回復。原油価格もイランでの緊張の
高まりなどから5日続伸。 - ギリシャの次期首相にパパデモス氏が指名されると、メディア各社が報じる。
| ドル/円 | 77.57 〜 77.99 |
| ユーロ/ドル | 1.3766 〜 1.3847 |
| ユーロ/円 | 107.12 〜 107.63 |
| NYダウ | +101.79 → 12,170.18ドル |
| GOLD | +8.10 → 1,799.20 |
| WTI | +1.28 → 96.80ドル |
| 米10年国債 | +0.060→ 2.080% |
本日の注目イベント
- 日 9月国際収支
- 日 10月景気ウオッチャー調査
- 中 中国10月消費者物価指数(CPI)
- 中 中国10月生産者物価指数(PPI)
- 欧 ファンロンパイ・EU大統領講演
- 欧 バローゾ・欧州委員長講演
- 欧 シュタルク・ECB理事講演
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
- 米 タルーロ・FRB理事講演
- 米 APEC財務相会合(11/10まで、ハワイ)
ベルルスコーニ首相への辞任期待が高まっていたイタリアでは、同首相が財政緊縮法案が可決したら辞任することで合意、との
ニュースが伝わりユーロが買われ、株式市場も好感するなど、やや「リスク選好」の格好となっています。
全体的にはドル安が進み、円も上昇しています。
ユーロドルは昨日のアジア市場ではイタリア国債の下落基調を背景に上値の重い展開が続き、1.37台半ばを割り込む
水準まで売られましたが、「ベルルスコーニ首相辞任」のニュースに大きく反応し1.38台半ばまで上昇に転じています。
同氏の辞任は株価を上昇させ、債券価格を下落させるなど「首相に留まること自体がリスク」だったことが、あらためて証明された
格好です。
ユーロドルはテクニカル的にも重要な水準まで上昇しています。
1.38台半ばはこれまでに何回か突破を試しては振り落とされてきた水準だからです。この水準を完全に抜けきれば1.40台が
見えてくる可能性もあります。
基本的には1.36台半ば〜1.38台半ばのレンジ内での動きと観ていますが、現在そのレンジの上限を試しに行っている状況かと
思います。
ベルルスコーニ首相が辞任を固めたことで、新政権への期待からユーロ買いが優勢となったようですが、一方で昨日もイタリアの国債は
売られ、危険水域の7%に迫る水準まで価格が下落しています。
また、ポルトガルやスペインの国債も売られており、ベルルスコーニ首相辞任という材料だけでさらにここから上値を追っていく展開は
想像しにくいと思われます。
ドル円もNY市場では77円57銭まで円買いが進み、10月31日の大規模介入後で最も円が高い水準までドル安が進みました。
78円を挟む展開で約10日間推移していましたが、ようやく動き始め、それもこれまでと同様に円高方向への動きとなっています。
ユーロドルの1.38台半ばと同様に、ドル円の77円台50銭も重要なレベルです。
この水準は介入以前までは上値のメドとされていて重要なレジスタンスでした。
しかし、政府・日銀の大規模介入で水準が大きく押し上げられた現在では、逆にサポートラインとして機能しており、ドルの下落を
止める形になっています。
また、この水準は介入で約4円押し上げられた「値幅の半値戻し」の水準にもあたります。
この水準を明確に下抜けすれば、再び76円台が視野に入り「政府・日銀の介入スタンスを試す展開」になると観られます。
先月末に続き再び市場介入に踏み来るのかを確認することができそうですが、個人的には市場関係者の多くが介入を意識している
77円台の水準では、その可能性は少ないのではないかと観ています。
やはり前回の様にある程度の「意外性」をもって介入を実施しないと、その効果も限られてしまうと言うことです。
また前回は一気に4円も水準を切り上げたことで、個人投資家や輸出企業に絶好の売り場を提供した形になりました。
再びそのような場を提供するとも思えなく、ここでも「過度な介入期待」は持つべきではありません。
ドルのロングポジションを大方吐き出した個人投資家には「買い余力」もありそうです。
76円台からはこれまで通りドルを買い下がるものと思われますが、米株式市場の思わぬ急落から「リスク回避」が大きく進むと、再び
投機的な円買いが観られる可能性もあります。
今週に限って言えば下値は76円台半ばが限界というところでしょうか。
上値でのは徐々に78円が重くなり、「78円台は売り」といった相場観が定着する気配もあります。
加えて、「オリンパスショック」から、日本の株式市場への信認が大きく後退し、「外人投資家」が日本株を手放すことも
「リスク回避」の流れに繋がることも考えられることから、日米の株価の動向にも注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率は高すぎる。経済は望まれるような進展を見せていないとの見解に心から賛同する」FOMCで追加緩和を見送った後での記者会見で。 | ---- |
| 11/2 | メルケル・独首相 | 「国民投票はまさにギリシャがユーロ圏に留まりたいかどうかをイエスかノーで問うものだ」記者団に。 | ---- |
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