2011年11月14日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロドルが反発するなど、ドル安傾向の流れにドル円も一時
77円05銭と、10月31日の大規模市場介入後の円最高値を
記録。NY市場が休場のため参加者も限られ、その後は77円台
前半で小動き。 - ギリシャでパパデモス氏が新首相に就任したことや、イタリアでは
上院が財政緊縮法案を可決したことから、一旦ユーロを買い戻す動きが
活発となり、ユーロドルは1.36台から1.37台後半まで反発。
イタリア国債が買い戻され、一時6.43%まで金利が低下(価格は上昇)
したこともユーロを押し上げた。 - ユーロ高に引っ張られ、その他主要通貨もドルに対して上昇したことから、
クロス円は総じて円安に。 - 米株式市場は大幅に反発。この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が
大幅に市場予想を上回ったことや、イタリア議会で財政緊縮法案が可決したことを
好感し、ダウは約260ドル高で、1万2100ドル台まで上昇。 - 債券市場は休場。
- 金、原油はともにリスク回避の動きが後退したことで大幅に上昇。
- 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 64.2
| ドル/円 | 77.05 〜 77.41 |
| ユーロ/ドル | 1.3624 〜 1.3794 |
| ユーロ/円 | 105.47 〜 106.37 |
| NYダウ | +259.89 → 12,153.68ドル |
| GOLD | +28.50 → 1,788.10 |
| WTI | +1.21 → 98.99ドル |
| 米10年国債 | ----- → 2.056% |
本日の注目イベント
- 日 9月鉱工業生産(確報値)
- 日 7−9月期GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏9月鉱工業生産
先週末のNY市場では、株式は取引されていましたが為替市場は基本的には休場でした。
それでもNY時間には多少の値動きはあったようです。
先週にも何度か記述しましたが、ドル円の上値は78円台が既に重くなり「ドルの売り場」との印象が強くなっています。
また、下値では77円台半ばが意識され、この水準を割り込むと76円台の可能性も出てくるのでは、との見方も書きました。
先週末の欧州市場では77円50銭を割り込むと、77円30銭前後までは比較的短時間で下落し、その後一旦値を戻したものの、
再び下落し77円05銭まで「ドル売り円買い」が進みました。
これで、10月31日の大規模介入後の「半値戻し」は達成したことになり、介入後の円の最高値を記録したことにもなります。
ドル円は、欧州債務問題で緊張感が高まると「ユーロ売り、ドル買い」が活発になり、円も売られ易い状況にはなりますが、
円の下落幅は限定的でした。
一方先週末のように、ギリシャでは新首相の就任が決まり、イタリアでも財政緊縮案が議会を通過し、さらに新首相にマリオ・モンティ氏
の就任が決まるなど「好材料」がでると、ユーロの買い戻しが活発となり、円も連れ高になる傾向があります。
市場では円売り材料が見当たらず、政府・日銀以外には「円売りドル買い」を大規模に行う気配もありません。
逆に言えば、介入がなければ円は再びジリジリと値を上げる展開になるとの見方が支配的です。
先週金曜日の参議院の小委員会答弁でも安住財務大臣が、適切な介入を行っているとの答弁に対して、公明党の質問者が
介入に対して「どうせ効果はないんだから・・・」といったやり取りをしていたことが印象的でした。
ドル円はこのあとも上値の重い展開が続きそうですが、76円台に入れば「介入警戒感」が再び強まってくるものと思われます。
78円台の攻防が、1円下方修正され、今度は「77円の攻防」になる可能性はありますが、一気に75円台までの円高は
それ程簡単ではないはずです。
仮に76円台のどこかの水準で介入に踏み切るようなら、政府・日銀の「75円は守る」という強いメッセージがくみ取れ
ドルの売り方も慎重にならざるを得ません。
今週から、来週にかけては政府・日銀の介入スタンスを探る展開かと考えます。
ドル円よりも厄介なのが「ユーロドル」です。
欧州債務問題の行方で大きく値動きするからです。
先週末もイタリアで財政緊縮法案が可決したことで、ユーロが買い戻され1.38台目前の水準まで上昇しています。
依然として、1.36台半ば〜1.38台半ばのレンジ相場が続いていると観られますが、引き続きイタリア国債の行方からは
目が離せません。
本日はそのイタリア国債の入札があります。
期間は5年で、最大で30億ユーロ(約3200億円)の発行を予定しているようです。
先週の5年債利回りは一時7.8%まで上昇(価格は下落)した後、6.5%前後まで下落して下り、
かなり「投機的な動き」になっています。
この入札で欧州各行からの応札が予想外に少ないと、再び債券が下落しユーロ売りに繋がります。
欧州のソブリンリスクは南欧諸国だけではありません。
「AAA」(トリプルA)格をもっているフランス、オーストリアの国債も下落しています。
結局「安心して買えるのはドイツ国債だけ」との声も出ているようで、それほど欧州債務危機問題は深刻と言えそうです。
イタリア国債の行方と、モンティ新首相の行動に期待したいと思います。
同氏は大統領との会談後「われわれはEU内の主役にならなければならない」と述べています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率は高すぎる。経済は望まれるような進展を見せていないとの見解に心から賛同する」FOMCで追加緩和を見送った後での記者会見で。 | ---- |
| 11/2 | メルケル・独首相 | 「国民投票はまさにギリシャがユーロ圏に留まりたいかどうかをイエスかノーで問うものだ」記者団に。 | ---- |
| 11/11 | イエレン・FRB副議長 | 欧州の債務危機を鎮静化させるためには「欧州指導者の力強い行動が必要」講演で。 | ---- |
| 11/11 | シュタルク・ECB理事 | 「政策金利がゼロ%に近い米国や英国、スイスの中央銀行と比べてECBには政策金利を動かす余地がなお残されている」スイス紙とのインタビューで。 | ---- |
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