2011年11月21日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動きながらも下値を切り下げる展開が続き、
一時76円61銭まで円買いが進む。先月末の介入後の円の
最高値を更新し、既に約3円、円高方向に水準を切り上げる。
しかし、76円50銭の節目は抜けずやや反発して取引を終える。 - ユーロドルは反発。ECBがイタリアとスペインの国債を買い入れた
との情報や、ECBがIMFとのユーロ諸国救済のための協議を始めるとの
観測から買い戻しが優勢となり、1.36台前半まで反発。ただその後は
上値の重さから1.35台前半まで下落して引ける。 - 20日投票のスペイン総選挙は、最大野党が勝利し政権交代が確実に。
- 株価は反発。2日連続で大幅に下げた反動もあり、ダウは25ドルの
小幅高で越週。 - 債券相場は反落し、10年債利回りは2%台に乗せて引ける。
- 金は小幅に反発、原油価格は大幅に続落し97ドル台に。
- 10月景気先行指数 → +0.9%
| ドル/円 | 76.61 〜 77.00 |
| ユーロ/ドル | 1.3495 〜 1.3589 |
| ユーロ/円 | 103.79 〜 104.28 |
| NYダウ | +25.43 → 11,796.16ドル |
| GOLD | +4.90 → 1,725.10 |
| WTI | −1.41 → 97.41ドル |
| 米10年国債 | +0.045 → 2.010% |
本日の注目イベント
- 日 10月貿易統計
- 欧 ユーロ圏9月経常収支
- 欧 シュタルク・ECB理事講演
- 欧 フィヨン・仏首相講演
- 米 10月中古住宅販売件数
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
ドル円は76円61銭までドル安円高が進み、依然とし上値の重い展開が続いています。
足元では77円台さえも上値の上限になりそうな気配もあります、再び大規模介入以前の状況に戻りつつあります。
「覆面介入」(secret intervention)に対する警戒感もありますが、円は上値をゆっくり、しかし確実に切り上げている
状況が続いています。
これで、10月31日の大規模介入のドル高値79円53銭から、約3円ドル安水準に押し下げられ、介入によって押し上げられた
値幅の3/4が消された格好です。
政府・日銀はそれ以降目立った介入はしていないようですが、一部には「覆面介入」を行っているのでは、との観測もあるようです。
しかし、「覆面介入」は直接市場に「ドル買い、円売り」注文を出すわけにはいかず、ある特定の銀行に注文を集中させるしかありません。
しかし、それでも介入すればその情報は漏れやすく、秘密裏におこなうことは非常に困難です。
介入を受けた銀行がよほどかん口令を敷かない限りはかなか難しいことは過去の介入で分かっています。
「覆面介入」の有無は分かりませんが、個人的には77円前後で介入を実施する可能性は低いと思われます。
G20以降米国の当局者の発言は政府・日銀の単独介入にはどちらかと言えば批判的であることから、むやみに介入はしにくいことや
介入資金も無尽蔵ではないことから、さらに効果的な介入方法を探っているものと思われます。
76円前後が一つのメドになるのではないかと観ています。
ユーロに関しては売り材料が多いものの、節目の1.34台割れはなかなか実現しません。
イタリアやスペインの国債の利回りがユーロ相場の方向を決める展開が続いており、先週末はECBがIMFにユーロ圏諸国救済のための
資金を貸し付ける仕組みについて、両者が協議を始める可能性があるとの報道を手がかりにユーロ買い戻しが活発になりました。
欧州債務を巡る問題は依然解決には程遠く、今後もユーロ売りに繋がる可能性は高いと思われることから、ユーロの戻りを売るスタンスを
継続した方がベターかと思います。
イギリスのデーリー・テレグラフは、ユーロ圏諸国の債務危機をめぐり、ドイツが、債務返済の見通しが暗い問題国には
金融市場の混乱を回避しつつ速やかに「管理型デフォルト」に移行させる枠組みを用意すべきだとの政府文書を作成した、と報じている
今後ギリシャなどは早急に、目に見える形で債務削減を実現していかないと支援が中断される可能性も否定できません。
また、イタリアについてモンティ新首相が24日に独仏首脳とのトップ会談をフランスで行い、債務危機の対応を協議すると発表しています。
今週もユーロドルが下値の1.34台を割り込むのか、あるいは上値では1.36台に乗せもう一段上値を目指すのか、注目したいと
思います。
ドル円は「1時間足」では既に77円近辺に雲があり、77円手前には「100日移動平均線」と「120日移動平均線」も集中しており、
「上値の重さ」を示しています。
ただ、この雲は比較的厚みがないことから、上抜けし易い形であることは記憶しておきたいところです。
引き続き、ドル円は膠着状態が続くなか、76円50銭を目指す展開を予想します。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率は高すぎる。経済は望まれるような進展を見せていないとの見解に心から賛同する」FOMCで追加緩和を見送った後での記者会見で。 | ---- |
| 11/2 | メルケル・独首相 | 「国民投票はまさにギリシャがユーロ圏に留まりたいかどうかをイエスかノーで問うものだ」記者団に。 | ---- |
| 11/11 | イエレン・FRB副議長 | 欧州の債務危機を鎮静化させるためには「欧州指導者の力強い行動が必要」講演で。 | ---- |
| 11/11 | シュタルク・ECB理事 | 「政策金利がゼロ%に近い米国や英国、スイスの中央銀行と比べてECBには政策金利を動かす余地がなお残されている」スイス紙とのインタビューで。 | ---- |
| 11/14 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「われわれが向かっている方向は明るい」「一段の緩和を予想しないことにさらに違和感が無くなっている」講演で。 | ---- |
| 11/16 | メルケル・独首相 | 「ドイツはユーロが維持、防衛されることを市場と世界に示す必要性を認識しており、国家主権の一部を移譲する用意がある」ベルリンの共同記者会見で。 | ---- |
| 11/16 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「金利は既に低水準にあるため、さらなる政策行動は経済に全く影響を及ぼさない、というのはよくある思い違いだ。実際に、統計分析ではその逆が示されている」講演で。 | ---- |
| 11/17 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「仮に追加的な資産購入が適切な措置ということになれば、その多くをMBSを通じて実行することは理にかなっている」」講演で。 | ---- |
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