2011年12月2日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動き。ISM製造業景況指数の高水準にやや上値を試すものの
77円80銭以上には「雲」の上限やテクニカル上のレジスタンスがあり上昇は
抑えられた。本日の雇用統計をにらみ77円50−00のレンジで推移か。 - 前日の6中銀の協調行動を好感し、フランス、スペイン国債の入札は無事通過。
ユーロドルも落ちついた動きを見せ、1.34台半ばから1.35台前半で堅調に推移。
このためユーロ円は約3週間ぶりに105円台に乗せる場面も。 - 株式市場は小幅に反落。前日の急騰の反動や、失業保険申請件数が40万件を
超えていたことなどが嫌気され、ダウは25ドル安。 - 債券相場は続落。ISM製造業指数の好転などが材料視され上値の重い展開に。
10年債利回りは2.1%に迫る水準まで上昇。 - 金、原油はともに反落。今週にはいり上昇を続けていたものの、雇用統計を
控えて利益確定の売りに押される。 - 週間失業保険申請件数 → 40.2万件
- 11月ISM製造業景況指数 → 52.7
| ドル/円 | 77.58 〜 77.81 |
| ユーロ/ドル | 1.3443 1.3522 |
| ユーロ/円 | 104.44 〜 105.05 |
| NYダウ | −25.65 → 12,020.03ドル |
| GOLD | −10.50 → 1,739.80 |
| WTI | −0.16 → 100.20ドル |
| 米10年国債 | +0.023 → 2.094% |
本日の注目イベント
- 豪 豪10月住宅建設許可件数
- 日 11月マネタリーベース
- 欧 ユーロ圏10月生産者物価指数
- 米 11月雇用統計
- 加 カナダ11月失業率
前日の日米欧中銀によるドル資金供給の行動によりユーロドルは落ち着いた動きを見せています。
市場では、「欧州債務危機に与える影響は限定的」との声も多く、イングランド銀行のキング総裁は、
「根底にある原因を解決せず、銀行や国に流動性を供給するような処置で危機に取り組んでも、短期的な安心しか得られない」
と、厳しい見方を示しています。
ただ、昨日の欧州債券市場は平静を取り戻し、イタリアの10年債利回りは7%の危険水域を大きく割り込み、6.6%台まで
低下(価格は上昇)しています。
同様にスペインの10年債も5.66%台と、前日比50bpの下落を見せています。
背景は上述の理由に加え、昨日実施されたフランスとスペインの国債入札が好調だったことで、市場には欧州危機がひとまず和らいだ
との見方が広がったことが挙げられます。
フランスは43億ユーロ(約4500億円)の調達を行い、スペインは目標だった37億5000万ユーロの発行を成功させています。
欧州債券市場は概ね上昇していますが、問題は来週のEU首脳会議で、
各国が具体的な対応策で合意できるかどうかにかかっています。
市場では依然として「時間稼ぎだ」との声が優勢で、ユーロの下落リスクは意識しておく必要があります。
ECBのドラギ総裁も昨日の欧州議会で「新たな財政協定が信頼を回復させ始めるには重要だ」と述べていますが、具体的に何が
できるかについては触れていませんでした。
11月のISM製造業景況指数が事前予想の51.8を上回り、52.7と発表されています。
先日の消費者信頼感指数と同様、米経済指標は全体的には改善傾向を強めています。
昨日発表された11月の新車販売台数でも米ビッグ3は前年比大幅に台数を伸ばしており、先週から始まったクリスマス商戦も含め
米個人消費の底堅さが確認されつつあります。
問題はこれが雇用の回復にどこまで繋がってくるかという点です。今夜の米雇用統計で20万人を超える雇用者増が発表される
様な状況になると、追加緩和期待が大きく後退する可能性もありそうです。
この点について、ブラード・セントルイス連銀総裁は
「最近発表された経済指標は経済成長のペースの加速を示しており、FOMCは追加緩和を急ぐべきでない」
との認識を示しています。
ドル円は今週に入り、「ユーロ安ドル高」に引っ張られる形でやや円安が進み、何度か78円台に乗せ上値を試す展開を見せました。
しかし、今の所78円台での定着にはいたらず、「78円台は売り場」との印象を強めています。
78円台の半ばを越えて来れば、「ストップロスのドル買い」が水準をさらに押し上げる可能性もありますが、
今のところその水準に届く前に押し戻される展開が続いています。
やや長い目で見れば、「日足」ではローソク足が「雲」を上回っていることから「ドル上昇」の気配が見えないわけではありませんが、
反対に、77円50銭を完全に下回ってくると、再び円の先高感がでてくることも意識しておく必要があります。
ドル円は2008年以来、「ドル反転」への期待はことごとく裏切られていることが頭から離れません。
今夜の米雇用統計では、事前予想は12万5千人増加と9.0%の失業率です。
一昨日のADP雇用者数が予想を大きく上回って20万人を超えていたことで、期待も膨らみますが本番の雇用統計の結果とは
よく異なります。
因みに先月はADP雇用者では、実際発表された数値は事前予想を上回るものでしたが、
雇用統計では結果が事前予想を下回っていました。
今回も、改善期待がやや高まっていることから、若干の改善値ではドル高へのインパクトは限られるのではないでしょうか。
12月に入って一気に気温がさがり師走の雰囲気になってきました。
気温の変化に気をつけながらよい週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 12/1 | キング・イングランド銀行総裁 | 「根底にある原因を解決せず、銀行や国に流動性を供給するような処置で危機に取り組んでも、短期的な安心しか得られない」日米欧6中銀によるドル資金供給策に対して。 | ---- |
| 12/1 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「最近発表された経済指標は経済成長のペースの加速を示しており、FOMCは追加緩和を急ぐべきではない」講演で。 | ---- |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



