2011年12月20日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の昼、北朝鮮の金正日氏の死去を知らせる報道をきっかけに
地政学的リスクから「ドル高円安」に振れ、一時に78円17銭まで上昇。
その後朝鮮半島情勢の落ち着きから徐々に円が買われ。77円台後半から
78円を挟み推移。影響も限定的だった。 - ユーロドルは昨日の北朝鮮からのニュースにドル高が進み、1.30台を
割り込んだが、欧州時間には1.30台半ばまで反発。その後ドラギECB総裁が
EU首脳会議に対する市場期待が大き過ぎたことに言及したことから再び下落。 - ユーロ圏財務相は電話会談を行い、IMFに1500億ユーロ(約15兆2100億円)
を拠出することで合意。ユーロを導入していないチェコとデンマーク、ポーランド、
スウェーデンの4ヵ国も拠出に合意。 - 株式市場は続落。欧州の債務問題は解決困難との懸念が拡大し、ダウは100ドル
安。 - 債券相場は続伸。株安と30年債が買われたことで好地合いに。10年債利回りは
1.80%まで低下。 - 金は反落し、原油価格は小幅に反発したものの、いずれも取引は閑散。
- 12月NAHB住宅市場指数 → 21
| ドル/円 | 77.83 〜 78.03 |
| ユーロ/ドル | 1.2988 〜 1.3044 |
| ユーロ/円 | 101.33 〜 101.56 |
| NYダウ | −100.13 → 11,766.26ドル |
| GOLD | −1.20 → 1,596.70 |
| WTI | +0.35 → 93.88ドル |
| 米10年国債 | −0.043 → 1.808% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 日 日銀金融政策決定会合(12/21まで)
- 独 独1月GFK消費者信頼感
- 独 独12月ifo景況感指数
- 欧 スペイン、ギリシャ国債入札
- 欧 欧州議会、ユ−ロ債に関する決議投票を実施
- 米 11月住宅着工件数
- 米 11月建設許可件数
- 加 カナダ11月消費者物価指数(CPI)
昨日は朝10時には「北朝鮮が昼に特別放送を行う」との一報が入っていましたが、まさか金正日総書記の死去を知らせる
放送だとは予想できませんでした。
金正日氏死去の報に、朝鮮半島の緊張が高まるとの連想から、地理的にも近い「韓国ウォン」と「円」が軟調に推移。
ドル円は一時78円17銭まで比較的短時間で上昇しました。
ただその後は、三男金正恩氏への後継が既定路線であることから、朝鮮半島での緊張が高まるのか、
あるいは逆に南北融和が進むのか、
先行き不透明なことから徐々に円の買い戻しも入り、金正日氏死去による影響は限定的でした。
金総書記の突然の死去は、極東アジアにとっては今後プラスになる可能性もあり、経済的に厳しい情勢に置かれている北朝鮮が
一気に自由主義圏に援助を求めてくる可能性はわずかですがあります。
あるいは、韓国との対話が進み、さらに南北統一への機運が高まることも考えられます。
全ての権限を掌握していた金総書記の死は、それほど大きな意味合いを持っているとも言えます。
今後は直接接触できる立場にある「中国と韓国」の対応が注目されます。
今のところ、朝鮮半島情勢の為替市場への影響は限定的です。
そうなると、市場の目は再び欧州に移ります。
ユーロドルは1.30を挟んで一進一退を繰り返していますが、上値の重さが気になります。
昨日も欧州時間の朝方には1.30台半ばまで上昇しましたが、反発力は弱く、
市場参加者が少ないこともあり勢いは感じられませんでした。
その後、ドラギ・ECB総裁の「国債購入は永遠でも無限でもない」との発言に反応し、再び1.30を割り込んでいます。
足元では1.30台割れが底堅いとも取れますが、一方で1.30台後半が重いとも取れそうです。
テクニカルでは「1時間足」で観ると、100日と120日移動平均線がある1.3015−35辺りがレジスタンスポイントになっており、
この水準を抜け、1.30台半ばを抜ければ1.31台も見えてくるのでないかと考えます。
一方下値では「週足」でもトレンドラインを下抜けしており、「遅行スパン」も雲を抜けています。
長期の「月足」でようやく、1.2809に重要な「100日移動平均線」がサポートしているのが確認できる程度です。
このチャートの形態を観る限り、ユ−ロドルの下落の可能性は高いと読めそうです。
気をつけたいのは投機筋のショートポジションです。
ユーロの売り持ちが記録的な高水準であることから、年内に一旦解消するような動きになれば1.32程度まで
反発する可能性も意識しておく必要があると思います。
ドル円は77円50銭がしっかりサポートされています。
しかし上値も78円30銭抜けには昨日も失敗しています。
米経済指標の改善傾向が続くと言う前提に立てば、ドル円が急落する可能性は少ないと思われ、
むしろ「ドル高、ユーロ安」が大きく進むようだと円もつれ安に振れる可能性もあります。
今週は77円50銭−78円50銭のレンジで推移するのではないでしょうか。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 12/1 | キング・イングランド銀行総裁 | 「根底にある原因を解決せず、銀行や国に流動性を供給するような処置で危機に取り組んでも、短期的な安心しか得られない」日米欧6中銀によるドル資金供給策に対して。 | ---- |
| 12/1 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「最近発表された経済指標は経済成長のペースの加速を示しており、FOMCは追加緩和を急ぐべきではない」講演で。 | ---- |
| 12/2 | レーン・欧州委員 | 「欧州経済がリセッション入りしていることを、至るところで感じられるようになることは明白で、そのことはユーロ圏の現在の形での存続を危うくする可能性がある」講演で。 | ---- |
| 12/5 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「インフレ率が中期的に3%を超えない限りは、失業率が低下するまで政策金利を異例な低水準に据え置くとの方針をFOMCが表明すべきだ」講演で。 | ---- |
| 12/5 | メルケル・独首相 | 「われわれは木・金両日にユーロ圏にとって重要で避けることのできない決断を下す」サルコジ仏大統領との会談後に。 | ---- |
| 12/14 | バイトマン・ドイル連銀行総裁 | 「(イタリアは)7%超の金利で何年も生き延びられる。取るべき道はECBが国債を買い支えることではなく、イタリアが必要な財政措置を実行できると証明する機会を与えることだ」講演で。 | ---- |
| 12/15 | ダドリー・NY連銀行総裁 | 「現時点では、欧州から米国に波及し得る影響に対応するためFRBが追加措置を取ることは想定していないが、状況を引き続き注意ぶかく見守る」講演で。 | ---- |
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