2011年12月26日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロドルはやや膠着感を強める。
欧州市場では1.30台後半まで上昇したものの、フランスの
GDP改定値が速報値より下方修正されたことを契機に下落。
1.3台前半まで下落し安値圏で引ける。 - ドル円も78円台が定着しそうな展開を見せるものの、上値も
重く、特に78円20−30銭辺りが抜けきれない。 - 株式市場は大幅に続伸。耐久財受注など経済指標が好調だったことで
ダウは124ドル高の1万2290ドルと、約5ヵ月ぶりに高値を記録。 - 一方債券相場はさえない。株高を背景に、10年債や30年債が売られ
10年債利回りは1週間ぶりに2%台に乗せる。 - 金は小幅に下落。原油価格は小幅ながら5日続伸し、100ドル台に迫る。
<12月22日発表分>
- 週間失業保険申請件数 → 36.4万件
- 12月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 69.9
- 10月住宅価格指数 → −0.2%
- 1月景気先行指標 → +1.8%
<12月23日発表分>
- 11月耐久材受注 → +0.3%
- 11月個人所得 → +0.1%
- 11月個人支出 → +0.1%
- 11月PCEコア・デフレーター → +1.7%
- 11月新築住宅販売件数 → 31.5万件
| ドル/円 | 78.01 〜 78.16 |
| ユーロ/ドル | 1.3027 〜 1.3079 |
| ユーロ/円 | 101.73 〜 102.03 |
| NYダウ | +124.35 → 12,294.00ドル |
| GOLD | −4.60 → 1,606.00 |
| WTI | +0.15 → 99.68ドル |
| 米10年国債 | +0.080 → 2.020% |
本日の注目イベント
- 日 日中首脳会談
- 休場 → シドニー、香港、チューリッヒ、パリ、ロンドン、NY
クリスマス休暇入りしているにも関わらず、ユーロドルは神経質なもみ合いを演じています。
日本の3連休前にも1.31台前半まで買われたものの、そこから100ポイントも下落し、先週末も
1.3095まで上昇した後1.30台前半まで下落しています。
上昇の背景は「ショートの買い戻しがメイン」だと思われ、新規にユーロを買う材料に乏しい中、ロングポジションは
作りにくい状況です。
むしろ、ユーロが反発した所を売りたいとの思惑も強く、これがユーロドルの上値を抑えているものと思われます。
足元ではその水準が1.30台後半から1.3130辺りでしょうか・・・。
先週末のユーロドルも、フランスののGDP改定値が速報値から下方修正されたことで、ユーロ圏全体の景気が失速するとの
懸念からユーロが下落しています。
さらに、ビニスマギ・ECB理事は「ユーロ圏にデフレリスクが浮上することがあれば、ECBは量的緩和を政策として駆使
することを避けるべきではない」との考えを示したことで、ユーロ売りに繋がった面もありました。
ユーロ圏では景気がリセッション入りしたとの見方が強く、今後景気回復のための施策をとれば、それはすなわちユーロ下落に
繋がるということになります。
債務危機から緊縮財政を余儀なくされているユーロ圏諸国では、
「通貨安」による輸出の増大から景気回復をはかる政策しか無いのが現状です。
上値の重いユーロですが1.30に近づく水準あるいは、1.30台割れではそこそこの買い意欲も見られます。
先週末に発表された投機筋のユーロの売り持ちポジションを観てもほとんど減っておらず、過去最高水準のショートを維持しています。
このショートの買い戻しが、上記水準辺りでは徐々に買い戻しに動き底固さを保っていますが、1.29台半ばを割り込めばさらに
売り増す可能性も残っています。
その意味ではクリスマス休暇が明ける、今週後半から来週の新年にかけては値動きもさらに拡大しそうな予感がします。
一方ドル円は、値動きのない中でも「底固さ」を保っているように観えます。
11月以降、78円台で推移している時間帯はもっとも長いようで、米経済指標の好転を背景にややドル高に振れ易い流れと
言えそうです。
ただ、78円30銭が依然重要な節目と観られ、なかなか抜けきれません。
先週も78円24銭までドル高に振れましたが、勢いも無く一段の上昇はありませんでした。
下値の77円70銭が抜けないのであれば、78円50銭を試す場面もあるのではないかと予想していますが、足元の値動きを考えると
その場面は来年に持ち越されそうです。
政府は2012年度予算を閣議決定しました。
一般会計の歳出は約90兆円で、そのうち約44兆円が新規国債発行で賄われることになります。
「国債依存度49%」はいずれ問題視され、欧州のソブリン債リスクが波及してくる可能性も意識されます。
国債発行総額も過去最高の174兆円に上り、12年度の発行残高も約822兆円と、初の800兆円台超えです。
2012年に仮に欧州債務問題が収束に向かえば、「次はどこだ」ということで、日本がターゲットになる可能性も
十分考えられそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 12/1 | キング・イングランド銀行総裁 | 「根底にある原因を解決せず、銀行や国に流動性を供給するような処置で危機に取り組んでも、短期的な安心しか得られない」日米欧6中銀によるドル資金供給策に対して。 | ---- |
| 12/1 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「最近発表された経済指標は経済成長のペースの加速を示しており、FOMCは追加緩和を急ぐべきではない」講演で。 | ---- |
| 12/2 | レーン・欧州委員 | 「欧州経済がリセッション入りしていることを、至るところで感じられるようになることは明白で、そのことはユーロ圏の現在の形での存続を危うくする可能性がある」講演で。 | ---- |
| 12/5 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「インフレ率が中期的に3%を超えない限りは、失業率が低下するまで政策金利を異例な低水準に据え置くとの方針をFOMCが表明すべきだ」講演で。 | ---- |
| 12/5 | メルケル・独首相 | 「われわれは木・金両日にユーロ圏にとって重要で避けることのできない決断を下す」サルコジ仏大統領との会談後に。 | ---- |
| 12/14 | バイトマン・ドイル連銀行総裁 | 「(イタリアは)7%超の金利で何年も生き延びられる。取るべき道はECBが国債を買い支えることではなく、イタリアが必要な財政措置を実行できると証明する機会を与えることだ」講演で。 | ---- |
| 12/15 | ダドリー・NY連銀行総裁 | 「現時点では、欧州から米国に波及し得る影響に対応するためFRBが追加措置を取ることは想定していないが、状況を引き続き注意ぶかく見守る」講演で。 | ---- |
| 12/23 | ビニスマギ・ECB理事裁 | 「ユーロ圏にデフレリスクが浮上することがあれば、ECBは量的緩和を政策として駆使することを避けるべきではない」講演で。 | ユーロドル1.30台後半から→ 1.30台前半に。 |
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