2012年1月6日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロは大幅に続落し、対ドルでは1.2770まで、対円でも
11年ぶりとなる98円46銭まで下落し、ユーロ独歩安の展開に。 - 注目のフランス国債の入札では調達予定額に近い79億6千万ユーロ
を発行。市場は平均落札利回りが3.18%を上回ったことに注目し
ユーロ売りで反応。 - 米国ではADP雇用者が市場予想を大幅に上回ったことでドル買い
が進み、ユーロ売り、ドル買いが加速した。 - 米労働市場の改善を背景にドル買いが進み、ドル円も昨年30日以来の
77円台前半まで上昇。ほぼ高値圏で引ける。 - 株式市場はまちまち。欧州債務問題を嫌気して売り先行で始まったものの、
午後から引けにかけては雇用市場の改善を好感して上昇。ダウは小幅安、
ナスダックとS&P500は小幅高。 - 債券相場は続落。雇用市場に明るい兆しが見られたことで価格は下落、
10年債利回りは2%に届く水準まで上昇。 - 金は続伸。原油価格は在庫が高水準だったことから3日ぶりに反落。
- 12月ADP雇用者数 → 35.2万人
- 週間失業保険申請件数 → 37.2万件
- 12月ISM非製造業景況指数 → 52.6
| ドル/円 | 76.83 〜 77.25 |
| ユーロ/ドル | 1.2770 〜 1.2847 |
| ユーロ/円 | 98.46 〜 98.84 |
| NYダウ | −2.72 → 12,415.70ドル |
| GOLD | +7.40 → 1,620.10 |
| WTI | −1.41 → 101.81ドル |
| 米10年国債 | +0.009→ 1.993% |
本日の注目イベント
- 欧 12月ユーロ圏消費者信頼感(確報値)
- 欧 11月ユ−ロ圏小売売上高
- 欧 11月ユーロ圏失業率
- 米 12月雇用統計
- 加 12月カナダ失業率
- 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
- 米 デューク・FRB理事講演
- 米 ラスキン・FRB理事講演
「押し目待ちに押しめなし」・・・・。
現在のユーロの動きは、正にこんな言葉がぴったり当てはまる展開です。
多くの市場参加者は「戻りを売りたい」と考えているはずですが、ユーロの戻りは極めて限定的で「売り場」がないまま
じりじりと値を下げています。
下落したところを売ると、ショートポジションで捕まってしまいそうな気もし、なかなか踏み切れないのではないでしょうか。
そうこうしている間にユーロドルは1.2770、ユーロ円は98円46銭まで売られ、記録的な水準にまで下落しています。
昨日も書きましたが、市場はユーロの「悪材料」には敏感に反応し、「好材料」には目をつぶるといった状況のようです。
昨日も注目されたフランス国債の入札では、予定額にほぼ近い79億6千万ユーロ(約7850億円)の入札に成功しています。
しかし市場が注目したのはその落札利回りでした。
落札利回りは3.18%を上回り、ドイツ国債とのスプレッドが約6週間ぶりに拡大したことに注目し、ユーロ売りドル買いを
進めています。
加えて、米国サイドでは雇用市場が着実に拡大しており、明日の雇用統計にもがぜん期待が高まったことからドル買いが優勢になった
ことも、ユーロ売りドル買いに拍車をかける結果になっています。
本日から独仏伊の3首脳が相次いで会談することなど、ほとんど材料視されていない状況です。
1−3月がある意味「欧州債務問題のヤマ場」と見られていますが、大量の国債償還が予定されている一方、スペインでは既に財政改善計画が
予定通り進んでいないことが報告されており、イタリア最大手銀行が資本不足から増資の必要性がでているなど、欧州債務問題は解決の
糸口が見えないどころか、さらに状況が悪化しているようにも見えます。
イタリアの10年債利回りは再び危険水域の7%を超えてきました。
欧州の主要銀行はこの国債を大量に保有しているため、さらに一段と下落した場合には多くの銀行が資本増強に追い込まれる可能性も
あり、これが格付け会社による格下げにも繋がります。
最後のよりどころはやはり、ドイツとECBということになります。
このどちらか、あるいは両方が動かないことには現在の閉塞感を打破できません。
年が明けてから一気にユーロ売りが加速してる中、期待はできないながらも独仏伊の首脳会談からは何か「ポジティブ・サプライズ」が
出てくるのではないかと思うのは、期待しすぎでしょうか・・・。
ADP雇用者数が大幅に改善していました。
これまでの改善傾向からある程度の期待はしていましたが、17万5千人の市場予想に対して32万5千人の増加でした。
特に中堅企業での増加と、サービス業での増加が顕著でした。
この数字に関して専門家の見方は「明日の雇用統計に期待が持てる」といった意見がある一方、「12月はぶれることが多く、来月にも下方修正される
可能性がある」といった意見もあります。
確かに、ADP雇用者数が増加したからと言って、必ずしも本番の雇用者数が増加するとは限りません。
昨年11月までの「ADPと雇用統計」の事前予想と結果を分析して見ると、両者が合致したのは5回で、6回は合致していません。
これをみる限り、「ADPと雇用者」との相関関係は観られないと言わざるを得ませんが、失業保険申請件数などのデータを考慮すれば、
米労働市場の改善は緩やかに改善していることはほぼ間違いないと判断できそうです。
ドル円は今年初めて77円台まで反発してきました。
しかし、昨年12月の77円50銭−78円50銭のレンジに戻るにはまだ時間がかかりそうです。
「1時間足」の200日移動平均線がある77円40−45銭を抜けばもう一段の上昇が望めそうですが、上昇するとしてもスピードは
緩やかになりそうです。
一方で77円台で留まれるにかどうかも注意したいところです。
ユーロが大きく反発する状況になれば再び76円台半ばを試す可能性もありそうです。
いずれにしても「ユーロ次第」と言ったところでしょう。
まだ正月気分が抜けない方も多いことでしょう。
この3連休でギアチェンジをし、本格的なスタートにしたいものです。
良い連休を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 1/4 | ユンケル・ユーログループ議長 | 「ギリシャならびにユ−ロ圏全体にとって、ドラクマへの回帰は選択肢にない。ギリシャ政府はこうしたシナリオを真剣に検討していないことを昨日確認した」ドイツのラジオ局に対して。 | ---- |
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