2012年1月11日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロはショートカバー優勢の展開となり、1.28台前半まで
買い戻しが進む。しかし買いは続かず上値も再び重くなり1.27台
後半まで押し戻されて引ける。 - 格付け会社フィッチがフランスの年内格下げは無いと発表したことも
ユーロ買いを誘ったが、上値は限定的だった。 - ドル円は76円台後半に張り付いたまま動かず。ユーロ円も落ち着いた動き
となり98円台前半でのもみ合いに終始。 - 株価は続伸。中国の緩和期待を材料にダウは一時120ドルを超す上げを
見せ、昨年7月以来の高値を付けたが大引けは70ドル高。 - 債券相場は3年物国債の入札は好調だったものの、株高などから売りが優勢に。
10年債利回りは小幅に上昇し1.97%台に。 - サルコジ・仏大統領はフランス東部での演説で、金融取引税をフランス単独でも
導入したいと述べる。 - 金は大幅に反発し1630ドル台に。原油価格も中東情勢の緊迫や中国の成長見通し
などを背景に4日ぶりに反発。
| ドル/円 | 76.78 〜 76.87 |
| ユーロ/ドル | 1.2764 〜 1.2819 |
| ユーロ/円 | 98.06 〜 98.45 |
| NYダウ | +69.78 → 12,462.47ドル |
| GOLD | +23.40 → 1,631.50 |
| WTI | +0.93 → 102.24ドル |
| 米10年国債 | +0.018 → 1.974% |
本日の注目イベント
- 日 外貨準備高発表
- 日 11月景気動向指数
- 中 ガイトナー・米財務長官、温家宝中国首相などと会談
- 独 独2011年GDP
- 独 独5年債入札
- 欧 メルケル首相、モンティ・イタリア首相と会談。その後記者会見
- 欧 バローゾ・欧州委員長講演
- 欧 ファンロンパイ・EU大統領講演
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
ユーロドルは堅調に推移し、海外市場では1.28台前半まで反発。
これはショートカバーによるものと、昨年末以来ユーロ急落のスピードが早かったこともあり「当然の調整局面」と見られます。
投機筋のユーロ売りが大きく積み上がっていることはこの欄でも再三お伝えしてきましたが、本格的な買い戻しが入れば
1.30台に乗せてもおかしくない状況でした。
今のところ反発しても1.28台前半で抑えられているということは、やはり「戻りを売りたい」という市場参加者が多いことと、
「あわてて買い戻す状況ではない」と考えている人が多い証左です。
格付け会社フィッチの、フランスの格下げは今年は無いとの発表にもそれ程反応していません。
もっとも、イタリアとスペインの格下げをを示唆したことで「相殺」された面もあろうかと思います。
今週初めから独仏伊の3首脳が会談し、昨日はメルケル独首相とラガルド・IMF専務理事を会談もありましたが、
「欧州債務問題の先行き懸念を取り払うような対策は出てこない」と言った見方が根強くのこっており、ユーロの戻り上値を
重くしている格好です。
ブルームバーグによると、メルケル首相とラガルドIMF専務理事との会談はベルリン時間夜8時から行われ、ギリシャ問題とユ−ロ圏の
債務危機の解決策について協議した模様です。ドイツからの報道では「ギリシャ情勢といわゆるトロイカのギリシャ訪問」が主な議題
だったようで、事前予想通り特に目新しい進展はなかったと伝えられています。
依然として欧州債務問題解決への糸口がつかめないまま、ユーロ昨年末より下げ足を早めていますが、
今朝の経済紙にトリシェ前ECB総裁の寄稿文が掲載されていました。
氏は、EUは国を超えて相互監視の枠組みを強化し、財政規律をお互いに監視すべき体制を早急に作るべきだと主張しています。
通貨と金利は一つでも財政は加盟国それぞれに委ねられており「EU財務省」の創設が急務だと述べています。
財政規律については昨年末のEU首脳会議で制裁も含めた新しい規律を策定することで合意し、3月にも署名を経て発効される
予定ですが、今後「EU財務省」創設にはドイツを中心に早急に枠組みを作ることが求められます。
財政、金融、通貨が一つになって初めて、EUが「単一経済圏」として再生してゆく基礎が確立されるものと思います。
今週はまだまだユーロが大きな値動きを示す可能性が残っています。
独伊首脳会談やEU首脳の講演、さらにはECB理事会での政策金利の発表もあり、
注目のイタリア、スペインの国債入札も控えています。
為替への直接的な影響はやはり上記両国の国債入札の成否です。
アジア時間にはほとんど動かず、夕方の5時前後からいきなり大きな値動きを見せる展開が続いていますが、
われわれもそれに対応する必要があります。
ドル円の取引が確実に細っている一方、ユ−ロドルやユーロ円の取引が拡大しています。
「ドル円に慣れている人」はその値動きの違いにやや戸惑いを覚えることも多いと思いますが、
両通貨ペアとも「順張り」が基本であることは言うまでもありません。
ドル円と違って多少出遅れても収益機会があるという特徴もあります。
「順張り」を基本にしつつ、ユーロドル、ユーロ円ともに、戻り高値を探る展開かと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 1/4 | ユンケル・ユーログループ議長 | 「ギリシャならびにユ−ロ圏全体にとって、ドラクマへの回帰は選択肢にない。ギリシャ政府はこうしたシナリオを真剣に検討していないことを昨日確認した」ドイツのラジオ局に対して。 | ---- |
| 1/5 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米国ではインフレ目標の導入が非常に近いと考えている。FOMCの全員が一丸となって取り組む良い機会となるだろう」ブルームバーグラジオで。 | ---- |
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