2012年1月18日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロが大幅に反発。中国の経済成長率が予想よりも良かったことに加え、
EFSFの入札が好調だったことでギリシャやスペインの国債も買われ
利回りが低下したことからユーロの買い戻しが加速。対ドルでは1.28台前半まで
上昇し、対円でも78円32銭まで反発。 - 買い戻し一巡後は再び下落。米経済指標の改善が伝えられるとドルが堅調に推移し、
ユーロドルは再び1.27台前半まで下げ、元の鞘へ。 - 中国経済の堅調さが確認されたことで、豪ドルも急伸。対ドルでは昨年11月以来の
1.04台半ばまで上昇し、豪ドル円も一時80円台に乗せる。 - ドル円はユーロなど主要通貨の上昇に引っ張られる形で円買いが進み、欧州市場では
76円57銭まで下落した後反発し76円80−85銭で引ける。 - 株式市場は反発。NY連銀製造業景況指数が好調だったことで株価は終始堅調に推移。
朝方の大幅高からは下落したもののダウは60ドル高で引ける。 - 債券価格も堅調。30年債が上昇したことに連れ、10年債も買い物を集め利回りは
年初来最低水準まで低下。 - 金、原油はともに大きく反発。原油価格は中国の経済成長率が予想ほど悪化していなかった
ことを材料に上昇し、再び100ドルの大台に乗せる。 - 1月NY連銀製造業景気指数 → 13.48
| ドル/円 | 76.77 〜 76.84 |
| ユーロ/ドル | 1.2712 〜 1.2799 |
| ユーロ/円 | 97.65 〜 98.32 |
| NYダウ | +60.01→ 12,482.07ドル |
| GOLD | +24.80 → 1,655.60 |
| WTI | +2.01 → 100.71ドル |
| 米10年国債 | −0.014 → 1.857% |
本日の注目イベント
- 日 11月鉱工業生産
- 独 ドイツ国債入札
- 英 英12月失業率
- 米 12月生産者物価指数
- 米 12月設備稼働率
- 米 1月NAHB住宅市場指数
- 米 10ー12月決算発表 → ゴールドマン・サックス
ユーロが大幅に反発し主要通貨に対して買われ、一時全面高の様相を見せました。
今回の急反発は予想されたもので、ある意味「当然の調整」と捉えることができます。
ユーロドルはアジア時間から堅調に推移し、1.26台半ばから1.27台前半まで買い戻しが進んでいましたが、
欧州時間に入ると、前日格付け会社により格下げされたばかりのEFSF債の入札が好調だったことでユーロ買い戻しが加速しました。
EFSFの好調な入札に引っ張られ、ギリシャやスペインの国債も価格が上昇し、利回りが低下したことでユーロドルはさらに買い戻され
一時、1.28台前半まで押し上げられました。
ユーロは上記好材料に加え、ドイツの景況感も予想以上に好転しており、久しぶりにユーロ買いに安心感がでた状況でした。
もっとも、ユーロ上昇の最大の理由は「ショートの積み上がり」であって、新規にユーロ買いに走った向きは少ないと観られます。
この欄で再三述べてきたように、ユーロ売りは3週連続で過去最大の枚数を更新し続けており、いつ買い戻しが入ってもおかしくない
状況だったと言えます。
結局、買い戻しが一巡するとユーロは再び下落に転じ1.27台前半まで反落し、日足では「長い上ヒゲ」を描いています。
今週に入り相次ぐ格下げや、ギリシャの債務減免交渉の中断など、
「かなりの悪材料」が出てきた中でもユーロドルは1.26台を維持していました。
個人的には、ユーロドルは1.25を目指す途中にいると観ていますが、昨日の急騰である程度のポジション調整が済んだとすれば、
再びショートメイクで攻めやすい状況になったとも言えます。
ユーロドルは今後1.26−1.28のレンジ内でもみ合うのではないかと思いますが、足元では1.27台半ばを超えてくると再び
上値を試す展開が予想されます。
1.27台半ばには一目均衡表の「雲」があり、現在はこの雲が上値を抑えている格好になっています。
一方下値では、1.2710前後でボリンジャー・バンドの25日移動平均がサポートしていることから、
この水準が一つのメドになりそうです。
買い戻しが進んだため、短期のチャートでは「買いシグナル」が点灯していますが、
「8時間足」より長いチャートでは依然下落傾向を示しています。
ひとまず「調整」を終えたことで、これから再び下げるのどうか「真のトレンド」を探る展開になりそうですが、格下げなどの決定的な
悪材料は出尽くしたことから、注目はギリシャの債務減免交渉の行方ということになります。
この件に関して、メルケル独首相は自身が党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)の議員に対して、
「ギリシャの債務を巡る協議について来週さらに詳しい報告ができる予定だ」と述べているようです。(ブルームバーグより)
豪ドル円が堅調に推移しています。
これまで78−80円の狭いレンジで動いていましたが、昨日は一時80円11銭まで上昇し、約1ヵ月半ぶりの高値を付けました。
80円台は依然として「売り場」との認識は変えていませんが、今後もじり高の展開を予想しています。
本邦の機関投資家も欧州債を売り、豪ドル債に資金を向けているとの報告もあります。
ユーロを売って豪ドルに投資する「キャリートレード」も活発だと、今朝の経済紙には掲載されていました。
2月位までに再利下げの可能性はありますが、それでも金利水準は相対的に高く、景気も底堅いことが評価されます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 1/4 | ユンケル・ユーログループ議長 | 「ギリシャならびにユ−ロ圏全体にとって、ドラクマへの回帰は選択肢にない。ギリシャ政府はこうしたシナリオを真剣に検討していないことを昨日確認した」ドイツのラジオ局に対して。 | ---- |
| 1/5 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米国ではインフレ目標の導入が非常に近いと考えている。FOMCの全員が一丸となって取り組む良い機会となるだろう」ブルームバーグラジオで。 | ---- |
| 1/11 | メルケル・ドイツ首相 | 「他のメンバー国にもその準備があるなら、ドイツは場合によってESM発足時より多くの資本を拠出する用意がある」独伊首脳会談後に。 | ---- |
| 1/16 | ドラギ・ECB総裁 | 「情勢は極めて深刻であり、この事実から逃げ腰になってはならない」欧州議会で。 | ---- |
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