今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年1月27日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日のFOMC声明で低金利政策を2014年後半まで継続するとの
    発表を受けて、市場ではドル安の効果が鮮明。
  • ドル円は前日78円28銭までドル高が進んだ後、声明文を受け急落。
    その後77円後半でのもみ合いが続いていたが、昨日のNY市場では失業保険
    申請件数の悪化などが嫌気され77円台前半までドル安が進む。
  • ユーロドルでもユーロ買い戻しが進み、欧州市場では1.3183まで
    ドル安ユーロ高が進み、約5週間ぶりのユーロ高水準を付ける。
  • ドル安は対豪ドルでも進み、欧州市場では1.0686まで買われ、こちらは
    昨年10月末以来3ヵ月振りの豪ドル高に。
  • 米金利の低下傾向を背景に、市場ではリスク許容度が増し、高金利通貨への
    資金の流れが続いている。
  • 株式市場は反落。低金利が長期にわたり継続されることから、収益環境が改善しない
    との見方から銀行株を中心にダウは22ドル安。
  • 債券相場は続伸。7年債入札が好調で低金利が継続を背景に買い物優勢となり、
    10年債利回りは低下。
  • ドルが売られたことで、金は大幅続伸。原油価格も小幅ながら上昇。
  • 12月耐久財受注 → +3.0%
  • 12月景気先行指標総合指数 → +0.4%
  • 週間失業保険申請件数 → 37.7万人
  • 12月新築住宅販売件数 → 30.7万件
  • 1月カンザスシティ連銀製造業指数 → 7





ドル/円77.29 〜 77.64
ユーロ/ドル1.3096 〜 1.3184
ユーロ/円101.41 〜 102.20
NYダウ−22.33 → 12,734.63ドル
GOLD+26.60 → 1,726.70ドル
WTI+0.30 → 99.70ドル
米10年国債−0.063 → 1.938%


本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(12/20,21日分)
  • 日   12月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏12月M3
  • 欧   イタリア国債入札
  • 米   10−12月GDP(速報値)
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数








前日のFOMCによる低金利政策の延長は市場に予想以上の効果をもたらしているようです。


現行の低金利を「少なくとも2014年後半まで継続」することを決定したことで、リスク資産が買われる展開が


加速し、低金利の安全資産が売られる展開です。


豪ドルやNZドルなどが堅調に推移し、これらの通貨はあらためて金利水準や、格付け、さらには相対的に景気がいいことなど


が見直され、資金流入が続いているようです。


日本の機関投資家も、昨年12月から今年にかけて欧州債券を売却した資金を豪ドル債などに振り向けているようで、これに伴い


「豪ドル買い円売り」の取引も活発になっています。





米金利の引き上げの時期がさらに遠のいたことや、バーナンキ議長が追加緩和の実施の可能性にまで言及したことで、市場で高まっていた


「ドル円」の反発期待に冷や水を浴びせられた格好となり、昨日のNYでは77円29銭までドルが売られ、再びものと「指定席」に戻ったようです。


ドル円は一時78円台前半まで上昇し、昨年11月29日日以来の水準を回復しましたが、そこからはFOMC声明文の影響からドル売りが加速し、


「やはり78円台は重い」という印象だけが残ったイメージです。


78円30銭という重要な節目を抜けきれなかったということも、昨年11月29日と同様な値動きとなり、さらに上値の重さを増幅する結果になっています。


今後は、再び先週まで続いた77円を挟む展開になるのか、あるいは77−78円にレンジでもみ合うのか、判断にはもう少し時間が必要です。


注目の「月足」のチャートでは現時点ではローソク足は「陽線」を維持しており、2月に入っても77円で推移するのであればトレンドラインを


上抜けする可能性も残されています。





欧州問題がやや小休止していますが、ギリシャの債務減免交渉では進展があったとの報道があります。


新規に引き渡す国債の表面利率(クーポン)を巡って交渉が中断されていましたが、ギリシャ側が要求する3%と、国際金融協会(IIF)が


主張する4%で、隔たりがありましたが、金融協会側が譲歩し、「3.75%」の水準を提示したとの情報です。


国際金融協会も「若干の進展があった」ことを明らかにしています。


交渉は本日も継続されることから、「合意」は近いものと思われます。





ユードルは1.26台の大底から1.31台後半まで約550ポイントの反発を見せ、堅調に推移しています。


ユ−ロ円も含め、「ショート」でつかまっている投資家も多いのではないでしょうか。


当社のポジション状況(ディールスコープ)を観ても、ユーロドルでは売り持ちが買い持ちの約2倍になっており、ネットで「ショート」に


傾いています。





ユーロドルの上値のメドは1.32台前半から半ばと、予想しています。


「8時間足」の重要な移動平均線や「日足」の雲がこの水準に集まっており、上昇時にはある程度の「抵抗」を見せるのはないかというのが理由です。


一方でショートが溜まってきているため、昨年末から今月半ばまでのようなユ−ロの急速な下げは見込めないのではないかと思います。





朝の6時はこれまで真っ暗でしたが、ようやく東の空が茜色(あかねいろ)に変化してきたことに気づきました。


良い週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 ユンケル・ユーログループ議長 「ギリシャならびにユ−ロ圏全体にとって、ドラクマへの回帰は選択肢にない。ギリシャ政府はこうしたシナリオを真剣に検討していないことを昨日確認した」ドイツのラジオ局に対して。     ----   
1/5 ブラード・セントルイス連銀総裁 「米国ではインフレ目標の導入が非常に近いと考えている。FOMCの全員が一丸となって取り組む良い機会となるだろう」ブルームバーグラジオで。     ----   
1/11 メルケル・ドイツ首相 「他のメンバー国にもその準備があるなら、ドイツは場合によってESM発足時より多くの資本を拠出する用意がある」独伊首脳会談後に。     ----   
1/16 ドラギ・ECB総裁 「情勢は極めて深刻であり、この事実から逃げ腰になってはならない」欧州議会で。     ----   
1/25 バーナンキ・FRB議長 「インフレ率が目標を下回り、失業率が極めて緩慢なペースで低下する状況が続く場合は、われわれの枠組みの論理に従えば、追加措置の方法を探るべきだということになる」FOMC後の記者会見で ドル円78円28銭 →77円半ばに。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和