2012年1月30日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロドルはギリシャ支援への楽観的な見方が広がったことや、
米第4四半期GDPが予想を下回ったことでユーロ買いドル売りが優勢に。
ユーロドルは一時1.3235まで買われ、約7週間ぶりの高値に。 - ドル円もドル安傾向に引っ張られ、一時は76円65銭まで下落。
2週間ぶりに76円台半ばを記録。米長期金利の低下も円買い材料に。 - 株式市場は続落。10−12月GDPの伸びが予想に届かなかった
ことが嫌気され、ダウは74ドル安と、この日の安値圏で引ける。 - 債券相場は続伸し、10年債利回りは1.9%を割り込む水準まで低下。
- 金は3日続伸し1730ドル台に。原油は小動きで前日比小幅に下落。
- 10−12月GDP(速報値) → +2.8%
- 1月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 75.0
| ドル/円 | 76.65 〜 76.97 |
| ユーロ/ドル | 1.3093 〜 1.3235 |
| ユーロ/円 | 100.58 〜 101.44 |
| NYダウ | −74.17 → 12,660.46ドル |
| GOLD | +5.50 → 1,732.20ドル |
| WTI | −0.14 → 99.56ドル |
| 米10年国債 | −0.048 → 1.890% |
本日の注目イベント
- 独 独1月消費者物価指数(速報値)
- 欧 ユーロ圏1月消費者信頼感
- 欧 EU首脳会議(ブリュッセル)
- 欧 イタリア国債入札
- 米 12月個人消費
- 米 12月個人支出
- 米 12月PCEコア・デフレーター
ドル円はNY市場で76円65銭まで「円高ドル安」が進み、市場では再びドル円の下値を探る展開になってきました。
先週水曜日発表のFOMCで、低金利政策を2014年後半まで延長したことで市場の雰囲気が大きく変わったことが背景です。
バーナンキ議長は会見でも、必要ならさらなる追加緩和を示唆し、市場に「今後も低金利維持に対する強い意思」を示した格好となり、
これが米長期金利の低下に繋がり、ひとまずドル売りで反応したといった状況です。
78円29銭を記録した直後に声明文が発表され、市場の雰囲気が、がらっと変わったとも言えます。
ドル円は77−78円のレンジで推移すると予想していましたが、米金利の低下が予想以上だったことで、ドル円も76円台半ば
まで下落し、ドルの底値を探る展開です。
先週前半まではどちらかと言えば「ドルが堅調」に推移しており、ドル円は78円台の半ばを抜けるかどうかを試している展開
でしたが、これでまた元の水準に戻ったことになり、今後もし下値も底堅いという流れになれば、再び膠着状態になる可能性もあります。
米政策金利の引き上げは2014年後半までないことが確認されたわけですが、今後は米景気がどの程度まで回復してくるのかを
睨みながら一進一退が続くように思えます。
先ずは今週末の雇用統計で、失業率の低下傾向が続いているかどうかが注目されます。
ギリシャの債務減免交渉では、民間団体側もギリシャ政府側も「合意は近い」とのメッセージを配信しています。
問題の表面利率(クーポン)では、債権者側がギリシャ側の要求を受け入れた格好になりそうで、30年物新発債で3.6%の
金利水準になりそうだとの報道もあります。
ギリシャのベニゼロス蔵相は「最終的な債務交換に関する合意が今後1週間に成立するだろう」との楽観的な見通しを述べています。
ただ、ドイツの有力紙は、メルケル首相率いる、キリスト教民主同盟(CDU)党首の話として、「ギリシャが合意した調整プログラムを
実行しなければ、追加支援はあり得ない」との談話を掲載しており、今後トロイカがギリシャの債務削減状況の精査を実施し、計画通りに
進んでいない場合には、融資が実行されない可能性を示唆していることもあり注意が必要です。
一方本日から行われるEU首脳会議の内容も徐々に明らかになってきており、財政規律を守るための新条約の概要や、違反した場合の罰則規定など
も明らかになってきました。
内容的には、昨年末のEU首脳会議で英国を除く26ヵ国で合意した内容に沿ったもので、ドイツの意向が色濃く反映されている内容と言えます。
財政規律を最優先したことで、今後の高債務国の支援体制など抜本的な解決策を示されないまま時間が経過してます。
ユーロドルは、ギリシャの債務交渉が合意に近いことから1.32台まで買い戻されてはいますが、1.32−1.35にかけては、多くの市場参加者が
「ユーロの戻りを売りたい」と考えていると思われます。
現在「8時間足」では重要な200日移動平均線にかかっているところで、この水準を明確に上抜けできるのかどうかがポイントになりそでうすが、
仮に上抜けできても、その上には「日足」では比較的厚めの雲が控えています。
この雲を完全に抜けるには相当なエネルギーが必要と見られます。
ドル円は76円65銭まで下落しましたが、重要な節目の76円50銭は割り込んでいません。
今月第3週あたりでは、76円60−70銭を何度も試しながら抜けなかった水準で、ここが抜ければ75円台も見えてくる可能性が出てきます。
今回の低金利政策の延長がこの水準を割り込むほどのパワーがあるのか、あるいは再び76円50銭ー77円50銭のレンジに戻っていくのか
今週末の雇用統計発表後には判明しているものと思います。
既に77円台が重いものと思われ、上値を切り崩していくのも結構時間がかかりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 1/4 | ユンケル・ユーログループ議長 | 「ギリシャならびにユ−ロ圏全体にとって、ドラクマへの回帰は選択肢にない。ギリシャ政府はこうしたシナリオを真剣に検討していないことを昨日確認した」ドイツのラジオ局に対して。 | ---- |
| 1/5 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米国ではインフレ目標の導入が非常に近いと考えている。FOMCの全員が一丸となって取り組む良い機会となるだろう」ブルームバーグラジオで。 | ---- |
| 1/11 | メルケル・ドイツ首相 | 「他のメンバー国にもその準備があるなら、ドイツは場合によってESM発足時より多くの資本を拠出する用意がある」独伊首脳会談後に。 | ---- |
| 1/16 | ドラギ・ECB総裁 | 「情勢は極めて深刻であり、この事実から逃げ腰になってはならない」欧州議会で。 | ---- |
| 1/25 | バーナンキ・FRB議長 | 「インフレ率が目標を下回り、失業率が極めて緩慢なペースで低下する状況が続く場合は、われわれの枠組みの論理に従えば、追加措置の方法を探るべきだということになる」FOMC後の記者会見で | ドル円78円28銭 →77円半ばに。 |
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