今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年2月2日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はじり高が続き、欧州市場では一時76円03銭まで円高が進む。
    76円近辺では介入警戒感も出て、76円20銭まで戻して引ける。
  • ユーロドルも反発。欧州市場では1.30台前半までユーロ安が進んだものの
    製造業景況感が改善し、景気に対する安心感が広がりユーロ買い戻しに繋がった。
  • ユーロ円も99円台前半まで下落した後、ユーロドルの反発とともに上昇、
    100円台半ばまで値を戻す。
  • 株式市場は5日ぶりに上昇。1月のISM製造業景況指数が好転したことを
    好感。中国やイギリスの製造業部門の指標が良好なことも株価を押し上げ、ダウは
    83ドル高で取引を終える。
  • 債券相場は反落。ISM製造業指数が昨年6月以降で最も速いペースで
    拡大したことを受け売られ、10年利回りは1.83%台に上昇。
  • 金は6日続伸し2ヵ月振りの高値に。一方原油価格は4日続落。
    在庫が予想以上に膨らんでいたことが材料に。
  • 1月ADP雇用者数 → +17.0万人
  • 1月ISM製造業景況指数 → 54.1





ドル/円76.08 〜 76.35
ユーロ/ドル1.3161 〜 1.3218
ユーロ/円100.15 〜 100.69
NYダウ+83.55 → 12,716.46ドル
GOLD+9.10 → 1,749.50ドル
WTI−0.87 → 97.61ドル
米10年国債+0.036 → 1.832%


本日の注目イベント

  • 日   マネタリーベース
  • 豪   豪12月貿易収支
  • 豪   豪12月住宅建設許可件数
  • 欧   ユーロ圏1月生産者物価指数(PPI)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演








ドル円はほとんど反発する局面もなく、ゆっくりですが着実に円のジリ高が続き、海外市場では76円3銭まで


下落しました。


さすがにこの水準まで円高が進むと政府・日銀による介入警戒感も高まり、76円割れは回避されましたが


反発力は依然弱いと観られます。


先週のFOMC直前に78円29銭まで上昇した後、円買いが活発となり、1週間で2円以上も円高が進んだことに


なります。





FOMC声明を受け米長期金利が史上最低水準にまで低下したことでドル売りが加速し、さらに欧州債務問題の混迷から


ユーロ売り圧力が強いことで、消去法的に円に資金が集まっているという状況です。


75円台への突入は一旦避けられましたが、ドルの反発力も弱いことから一度は75円台を見る可能性が高いと思われます。


昨年10月31日の大規模介入が連想される水準が視野に入ってきますが、実際にどこで介入に踏み切るのか、


当局の介入水準を探る展開が続きそうです。





「日本の介入は支持しない」との米財務省報告もあり、当局も簡単には介入できないのではとの観測もあります。


個人的には76円割れがあっても介入は行われないのでないかと予想します。


先ずは「断固たる措置を取る」といった「口先介入」のみで、実弾による介入は昨年の円の最高値である75円30銭前後、


場合によっては75円割れでもないと、介入には踏み切らないのではないかと思います。


強力な介入を行ってドルを押し上げても、結局またもとの水準に戻されてしまうのが目に見えているからです。





ユーロドルが連日150ポンイント以上もの値幅を伴って乱高下しています。


昨日も1.3026まで下落した後、NY市場では1.32台前半まで値を戻しています。


ギリシャの債権者団体との交渉が合意に達するとの報道が手掛かりでしたが、前日には1.32台から1.30台まで


落とされているなど、このところの動きはかなりリスクの高い値動きになっています。


少なくともギリシャの債務削減交渉の結果が判明するまで「様子見」に徹する方が賢明です。


特にポジションを1日でもキャリーすることは避けたいところです。





明日はいよいよ米雇用統計の発表です。


発表を控えて動きにくい展開が予想されます。


特にドル円は上値の重さは確認されてはいるものの、76円に近づくと介入警戒感もでてきそうで、一気に売り込むことも


危険です。


介入に対して過度に期待せずに、小刻みに利益を重ねていくしかありません。


あるいは長期投資のスタンスに徹するのであれば、少しずつドルを拾っていくのも悪くはありません。


レバレッジを高めずに将来を見据えながらドルを仕込んでいく水準を探してもいいかもしれません。





雇用統計の予想は現時点で、失業率は前月比横ばいの8.5%、非農業部門雇用者数は前月より少ないプラス15万人程度と


予想されています。





「タカ派」の一人であるプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、昨日の講演で


「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど


見当たらない」と、先月FOMCが異例の低金利政策を延長し、「少なくとも2014年遅くまで」維持することを明記した


声明を支持しないと述べています。


メンバーの中では少数派の意見に属しますが、今後景気回復が鮮明になった時には貴重な存在になりそうです。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/1 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。     ----   

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和