2012年2月3日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロはギリシャの債務削減交渉の行方を睨み連日の
乱高下を繰り返す。ユーロドルは1.30台後半まで下落する
反面、100ポイント以上の反発も見せる。 - メルケル・独首相と温家宝・中国首相との会談では、中国側が
ユーロ圏支援の姿勢を強めたことでユーロ買いに繋がったものの、
1.32台には届かず。 - ドル円は76円台前半で膠着。76円割れを試し76円05銭まで
下落したものの勢いはなく、終始76円15−20銭で動かず。 - 株式市場はまちまち。失業保険申請件数が先週比減少したことで
株価が上昇する場面があったものの、結局ダウは小幅安でナスダックは
小幅に上昇。 - 債券相場も小動き。バーナンキ議長の議会証言で若干買い方優勢となり
長期金利は小幅に低下。 - 金は7日続伸。先週のFOMC以降資金流が続いている。原油は5日続落し
96ドル台まで下落。 - 週間失業保険申請件数 → 36.7万人
| ドル/円 | 76.05 〜 76.24 |
| ユーロ/ドル | 1.3090 〜 1.3187 |
| ユーロ/円 | 99.61 〜 100.42 |
| NYダウ | −11.05 → 12,705.41ドル |
| GOLD | +9.80 → 1,759.30ドル |
| WTI | −1.25 → 96.36ドル |
| 米10年国債 | −0.007 → 1.823% |
本日の注目イベント
- 中 中国1月非製造業PMI
- 中 中国1月HSBC製造業PMI
- 欧 ユーロ圏12月小売売上高
- 米 1月雇用統計
- 米 1月ISM非製造業景況指数
- 加 カナダ1月失業率
メルケル・独首相は訪中し温家宝首相と会談。その中で温首相はユーロ圏支援を表明し、欧州金融安定メカニズム、
(EMS)や、IMFへの資金拠出の可能性を示唆しています。
会談後の共同声明では「中国はIMFを通じ、欧州債務危機の解決に向けたEMSとEFSF(欧州金融安定基金)
の活用に一層関与するための方法の精査および評価を進めている」との内容を発表しています。
豊富な外貨準備を持つ中国ですが、その大半が米ドルであることから、リスク分散を進めている政策にも合致する
内容かと思います。
中国は既に日本国債への資金配分も進めているとの観測もあり、豊富な資金を使い「資源」だけではなく「外交」にも
将来を見すえ積極に投資して行く姿勢を示しています。
ユーロはこの報道に上値を試す展開も観られましたが、一方でギリシャの債務削減交渉は未だに合意に達していません。
週内には合意に至ると見られていたため、今日明日が焦点になりそうです。
「合意」のニュースが流れれば、いったんはユーロ買いで反応すると思われますが、その際ユーロドルでは1.32台半ばが
抜けるかどうかが注目されます。
ユーロドルは昨年12月の半ばに1.32台半ばを割り込んでからは約1ヵ月半、この水準を抜けていません。
特に1月の後半からは何度も1.32台に乗せますが振り落とされているのが現状です。
このため、1.32台半ばが非常に重要なレジスタンスとなり、ここを上抜けすれば投機筋などのショートポジションの
買い戻しも一段と進むことも考えられ、ユーロドルの1.35程度までの上昇があるかもしません。
ただそれでも根底には「欧州債務問題の未解決」があることから、ユーロの戻りは売りたいと考えている市場参加者は多く、
これが連日のユードルの乱高下に繋がっている面もあります。
昨日もこの欄で述べたように、少なくともギリシャ問題がどちらにしろ決着するまでは様子見を決め込むことが賢明です。
バーナンキ・FRB議長は議会で証言を行い、米経済は改善の兆しを見せているものの、ショックには脆弱(ぜいじゃく)だとの
認識を示し、さらに議会には財政赤字を削減するよう求めました。
また雇用についても言及し、「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、
失業者全体の4割余りに上る」と述べ、この割合は過去の景気拡大期の約2倍だと語っています。(ブルームバーグ)
議長の発言自体は市場への影響はなく、先週のFOMC後の記者会見以来目新しい内容は無かったようです。
この日は「ハト派」の代表格であるシカゴ連銀のエバンス総裁の講演もありました。
同総裁は、金融当局は追加の景気刺激策として、超低金利を維持する上で一段と明確な目標を設定するか、あるいは
国債や住宅ローン担保証券(MBS)購入の第3弾を実施する必要があるとの見方を示しました。
総裁は「状況を打破するにはおそらく1兆ドルを超える規模の資産購入が必要だとの声が出ているが、言われている数字より
大規模なものであるべきだ」と語っています。
同総裁の発言内容は先週のFOMCでの政策決定内容に正に合致してるもので、バーナンキ議長の証言とともに、FOMCでの
議論をリードして行ったことが連想されます。
現行のゼロ金利政策は少なくとも2014年後半まで継続されることが決まっていますが、欧州の債務危機が一段と拡大すれば
米国への影響も甚大なものになると予想されることから、米景気の回復に対する楽観的な見方に「警鐘」を鳴らしたとも言えそうです。
この影響から米長期金利の低下が予想以上に進み、先週から「ドル売り円買い」が急速に高まったと観られます。
日本サイドから観れば「なぜ円がこれほど買われるのか?」理解に苦しむところですが、米国サイドから観ればドルは
買えないという事実も理解できないことはありません。
しかもドル円相場は基本的には米国での出来事を材料に反応し、日本の経済現象にはほとんど反応しないという過去からの「ながれ」
もあります。
しばらくは政府・日銀の介入水準を探る動きが続きそうです。
想定外の寒さと大雪に見舞われいる日本列島です。
しかし、東の空が明るくなる時間は確実に早まっています。
寒さ対策を十分に、良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
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