今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年2月8日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ギリシャ当局と債権団が、第2次ギリシャ救済に向けた財政・構造改革措置
    の合意文書で最終稿の作成を進めていることが好感されユーロは急伸。
  • ユーロドルはアジア市場の1.30台後半から上昇し、これまで上値を
    抑えられていた1.32台前半を抜け1.3270まで反発。
  • ユーロは対円でも大幅に上昇し、一時102円目前の水準までユーロ高
    が進む。
  • ドル円も堅調に推移し、76円97銭までドルが反発したものの、
    77円台回復には至らず。
  • 株式市場は反発。ギリシャの債務問題で進展が見られたことで株価は
    堅調に推移。ダウは33ドル高で引け2008年以降の高値に迫る。
  • 債券相場は反落。ギリシャ問題の進展からリスクオンの流れとなり
    価格は下落し、金利は上昇。
  • 金、原油はともに大幅な反発を見せる。





ドル/円76.70 〜 76.97
ユーロ/ドル1.3098 〜 1.3270
ユーロ/円100.59 〜 101.97
NYダウ+33.07 → 12,878.20ドル
GOLD+23.50 → 1,748.40ドル
WTI+1.50 → 98.41ドル
米10年国債+0.076 → 1.977%


本日の注目イベント

  • 日   12月国際収支
  • 中   1月景気ウォッチャー調査
  • 独   独国債入札(5年債)
  • 独   独12月貿易収支
  • 英   BOE金融政策委員会
  • 米   バーナンキ・FRB議長議会証言
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 加   カナダ1月住宅着工件数








ユーロドルは急伸し、一時約2ヵ月ぶりの水準となる1.3270まで買い戻されました。


これまでは荒っぽい値動きを繰り返しながらも、1.30台前半から1.32台前半のレンジが抜けず


神経質な展開を繰り返してきましたが、これで一旦レンジを抜けています。





ギリシャの債務削減交渉の合意が近いという見方がユーロを押し上げた格好になっていますが、その根底には


投機筋のユーロ売りのポジションが依然高水準で、「ショートの買い戻し」がメインだったと思われます。


特にこれまで上値の節目であった1.3220近辺が抜けたことで、「ストップロス」のユーロ買いが執行され


一気に1.3270まで上昇したようです。





しかし、今朝の段階ではギリシャの債務問題解決のニュースは入っていません。


むしろ、昨日のアテネでの大規模なデモや欧州委員会の副委員長がギリシャのユーロ圏からの離脱に言及したこと


など「ネガティブ」なニュースが多く報じられています。


また、パパデモス首相は7日に予定されていた主要政党党首との会談を8日に延期したとのニュースも流れています。


従って「合意」したと考えるのは、やや時期尚早かと思われます。


ユーロドルは1.32台前半を抜けたことで、「日足」では雲の中に入っています。


この雲は比較的厚みがあることから、1.3250−1.3450までは相当な抵抗が予想されます。


債権者団体との交渉がギリシャにとって有利な形で合意し、さらに3月20日の国債の大量償還も乗り切った


という様な「明るいニュース」がなければ、そう簡単に上記水準を抜けるとは思えません。





豪ドルが急騰し、対円では83円18銭、対ドルでも1.08台まで買い進まれました。


対ドルの1.08台は昨年8月1日以来、実に半年ぶりの水準です。


昨日の午後、RBA(オーストラリア準備銀行)が政策金利の据え置きを決定したことが背景です。


市場の多くは「0.25%の引き下げ」を予想し、市場もそれを織り込んでいたことで大きな反発に繋がりました。





豪ドルは発表前の1.07台前半から一気に100ポイントほど急騰しています。


据え置きを決めた後の声明で、スティーブンス・RBA総裁は「欧州のソブリン債と銀行を健全な基調に乗せるために


なすべきことはなお多いが、一定の前進を遂げている」と述べています。


さらに同総裁は、経済状況が金融緩和を正当化すれば、政策金利を引き下げる意思があることも示唆しています。


今回金利の引き下げは見送られましたが、市場は今年度末までに0.5%程度の利下げを予想しています。


欧州債務危機が本格化した昨年12月位から機関投資家の欧州債売りが加速し、その受け皿として金利が高く、景気も


比較的好調な豪ドル債に資金が大量に流れ込んだものと思われ、豪ドル円はじり高傾向が続いています。


既に80−85円のレンジ内に入っており、今後ドル円が予想外の円安に振れれば「85円をテスト」する可能性も


あると観ています。





ドル円は値動きが鈍いものの堅調な動きを見せています。


昨日の海外市場では、ユーロ円などクロス円の買い戻しもあり77円目前まで上昇しました。


77円乗せには失敗していますが、テクニカルで観ても77円−77円20銭には重要は抵抗線が集中しており、


1回のトライで抜けないことは想定内です。


しかし「8時間足」のMACDでは既にゴールデンクロスも現れており、上値を試す可能性も出てきました。


上記レジスタンス・ポイントでは頭を押さえられそうですが、76円台が維持できれば時間をかけながら突破して


行く展開も考えられます。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/1 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。     ----   
2/2 バーナンキ・FRB議長 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。     ----   
2/6 ベニゼロス・ギリシャ財務相 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。     ----   

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和