2012年2月9日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日のアジア時間、昨年の日本の経常収支黒字額が
前年比43.9%減少していたことをきっかけに円安に振れ、
8日ぶりに77円台に乗せる。 - 海外市場では上値の重さが嫌気され、円買いが優勢となる展開
から76円70銭近辺までドル売りとなったものの、NY時間午後から
引けにかけては再び77円台を回復。 - ユーロドルはギリシャの債務削減交渉の行方を睨みながら方向感が
なく、1.32台でのもみ合いに終始。 - パパデモス・ギリシャ首相は8日、延期されていた政党党首との会談を
行ったとの報道がある一方、会談では救済条件では合意でないのでは
ないかとの観測も。 - NY株式は小幅ながら続伸。タイムワーナー株などが上昇しダウは11ドル高。
- 債券相場は前日とほぼ同水準で引ける。10年債入札は好調だったものの
利回りはやや上昇。 - 原油価格は小幅ながらも続伸。金は反落し1730ドル台に。
| ドル/円 | 76.80 〜 77.08 |
| ユーロ/ドル | 1.3221 〜 1.3285 |
| ユーロ/円 | 101.65 〜 102.24 |
| NYダウ | +5.75 → 12,883.95ドル |
| GOLD | −17.10 → 1,731.30ドル |
| WTI | +0.30 → 98.71ドル |
| 米10年国債 | +0.002 → 1.979% |
本日の注目イベント
- 日 1月マネーストック
- 中 中国1月消費者物価指数(CPI)
- 中 中国1月生産者物価指数(PPI)
- 欧 ECB政策金利発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 英 BOE政策金利発表
- 英 英12月鉱工業生産
- 英 英12月貿易収支
- 米 週間失業保険申請件数
ドル円が8日ぶりに77円台を回復してきました。
先週までは円高傾向が続き、ドルの底値と、場合によっては日銀の介入水準を探る展開となり、76円割れ
を試しましたが、結局75円台を見ることなく折り返しています。
きっかけは2011年の日本の経常収支の発表でした。
貿易収支は既に31年ぶりの大幅な赤字が確定しており、焦点は経常収支の黒字額ががどこまで減少しているのか
と言う点でした。
黒字額は約9.6兆円で、前年比43.9%減と、予想以上の減少だったことで、ドル買い円売り加速。ドル円は77円台
を回復しました。
ただ、昨日も指摘しましたが、77円ー77円20銭の間には「4時間足」から「日足」までのチャートには重要な抵抗線が
集中しており、一旦は頭を押さえられる展開を予想していました。
アジア時間のドル高値は77円16銭で、やはり頭を押さえられた格好でした。
海外市場では「やはりドルの上値は思い」との観測も広がり、ドル円はじり安となり76円70銭前後まで下落。
その後はギリシャ問題が収束に向かうとの観測や株高などに押されて77円台に乗せて引けています。
このところのドル円は、貿易収支、あるいは経常収支など「日本発の材料」に反応するようになっています。
つまりは財政の問題に繋がっているということになります。
記録的な国債の発行残高が積み上がっている日本ですが、話題になっているようにその93%程が国内で消化されており、
ギリシャとは異なるといった意見です。
ただこれも、昨日発表された経常収支の黒字額が急減している状況からすれば、いずれ国内では消化できず、海外からの
ファイナンスに頼らざるを得ない状況になり、結局日本の財政状況が狙い撃ちされる可能性が出てくるということです。
欧州の債務問題が一段落すれば、投機筋の目は日本に注がれることは自然の流れで、決して「対岸の火事」ではないと
いうことです。
ドル円は上述のように77円台前半にはレジスタンス・ポイントが多く観られます。
77円30銭を明確に抜けて来れば、77円後半までのドル高も考えられそうですが、はやり上昇スピードは緩慢になりそうです。
特に77円台後半から78円台前半にかけてが非常に重要な水準です。
先月の米FOMC直前には78円28銭までドル高が進んだものの、ここからFOMC声明文を受け一気にドル安の流れとなり
先週には76円03銭まで円高が進んだことは記憶に新しいところです。
78円30銭を上回り、78円台をキープできれば「ドル高への反転の第一歩」を踏み出したとの予測もできますが、
この水準までの道のりは近いようで結構遠い距離です。
本日も昨日に引き続きドルの上値を試す展開を予想します。
77円30銭を明確に突破できるかどうかが焦点ですが、上値ではドル売りも控えていそうです。
ギリシャ問題は解決しそうですが、未だに合意に至ってはいません。
今朝の報道では、ユーロ圏財務相が9日ベルギーのブリュッセルで緊急会合を開催すると伝えられています。
議題は明らかになってはいませんが、このタイミングであればギリシャの債務削減交渉が具体的にまとまったとの
見方が有力です。
IMFの報道官はラガルド専務理事もこの会合に出席することを明らかにしています。
残された時間が少ないこともあり、いよいいよ何らかの決着がつきそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
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