今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年2月10日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ギリシャ政府は、EU、IMFからの資金支援を仰ぐ前提となる
    財政緊縮策を与連立与党3党で合意したと発表。これにより第2次
    支援である1300億ユーロの融資が実施される公算が高まった。
    今後は同国の債務削減交渉の行方が注目される
  • ユードルはこの報道に急伸し、1.3322までユーロ高が進み、
    対円でも約2ヵ月振りとなる103円台前半を記録。
  • ドル円もユーロ円の上昇と相まって上昇。特に節目と観られていた
    77円30銭を抜けるとドル買いが加速。ドル円は一時77円73銭まで
    上昇し高値圏で引ける。米失業保険申請件数が事前予想を下回ったことや、
    長期金利が約3週間ぶりに2%の大台を回復したことなどが背景。
  • 株価はギリシャ問題の進展を好感し小幅に続伸。ダウは6ドル高で
    12900ドル台を目前。
  • 債券相場は3日続落。欧州債務危機の後退観測から安全資産の債券が
    売られ、10年債利回りは約3週間ぶりに2%に乗せる。
  • 金は反発。原油価格は続伸し1月19日以来の99ドル台に。
  • 週間失業保険申請件数 → 35.8万人





ドル/円77.19 〜 77.73
ユーロ/ドル1.3240 〜 1.3322
ユーロ/円102.31 〜 103.28
NYダウ+6.51 → 12,890.46ドル
GOLD+9.90 → 1,741.20ドル
WTI+1.13 → 99.84ドル
米10年国債+0.056 → 2.038%


本日の注目イベント

  • 豪   RBA四半期金融政策報告
  • 中   中国1月貿易収支
  • 独   独1月消費者物価指数(確報値)
  • 米   12月貿易収支
  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演








ギリシャ問題が好転したことでユ−ロ買い戻しが一段と進み対ドルで1.33台前半、対円でも103円台前半


までユーロ高が進んでいます。


ギリシャ政府内で、連立与党3党で歳出をGDP比1.5%削減するなどの緊縮財政案で合意したことが材料でした。





ただ、ここまでのプロセスはある程度想定内の結果です。


ここをクリアしない限り、EU、IMFからの資金支援が受けられず、来月の国債の大量償還を乗り越えられないからです。


これでようやく昨年末に合意した第2次金融支援1300億ユーロ(約13兆3900億円)の融資を受けるテーブルに


付いたという段階です。


今後は、現在民間団体と交渉中の債務減免の行方と、実際にギリシャが債務削減を計画通りに実施できるかどうかに焦点が


移ります。





ギリシャ政府は緊縮財政の一環として公務員のさらなる削減を盛り込んでいます。


しかし、これに対し組合などは反対し、今日にも大規模なストライキも予定されており、ギリシャの混迷はそう簡単に


解決するとは考えにくいと思います。

また、失業者の増加など景気後退は避けられない状況から、対GDP比160%の債務比率が計画通り減少しないのでは


ないとの観測も根強く残っています。


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欧州時間9日夜緊急に開催されたユーロ圏財務相会合では、ギリシャ政府と連立与党党首が合意した緊縮策について


まだ精査する必要があるとして、1300億ユーロの第2次支援に関する決定を見送る方針が確認されています。


これについて、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長は「今夜、決定が下されるとは考えていない」と述べた上で、


「提出される提案のうち、幾つかの要素について議論する必要がある」と述べています。(ブルームバーグ)





ギリシャ問題については、欧州からの情報が伝えられる度に一喜一憂してきました。


しかし、それでもギリシャが根本的に救済される枠組みは出来上がっていません。


それでも楽観的なニュースが流れる度にユ−ロ買い戻しに右往左往しています。


これは結局「売られ過ぎていた」ことの反動にしかすぎません。


市場は常に過剰反応を起こし、それをその後時間をかけながら「修正」して行くことを繰り返しています。


個人的にはギリシャの混迷はまだ続くと予想しています。





昨日のこの欄でも述べたように、ドル円は77円30銭の重要な節目を上抜けしたことから、77円73銭まで


上昇し、ドル円としては結構な値動きを見せました。


これで「日足」でも遅行スパンが「好転」を示し、今後の上昇を示唆する格好を見せて来ています。


問題はここからです。


78円台では、昨年末と先月26日も上値を抑えられドルは押し戻されています。


現在足元では、78円09銭に重要な「200日移動平均線」があることから、ここが抜けるかどうかが注目されます。





これまでに何度も78円台前半でキャップされていることから、ドル売りの注文も多いと思われ、簡単に抜いてくるとは


思えません。


しばらくは77円台でのもみ合いが続き、米金利の上昇など、もう一段のドル買い材料があれば堅調に推移するシナリオが


描けそうです。


ここからの上値の重さは十分認識していますが、テクニカルでは「ドル買い」を示しているのも事実です。





そろそろ鼻がむずむずし、花粉症が意識され始めました。


春はが待ち遠しい一方、これからの「闘い」を考えると複雑です。


良い週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/1 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。     ----   
2/2 バーナンキ・FRB議長 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。     ----   
2/6 ベニゼロス・ギリシャ財務相 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。     ----   

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和