今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年2月13日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ユーロ圏財務相会合でギリシャに対する支援がまとまらなかった
    ことから、再びリスク回避の流れが優勢となり、ユーロドルは大幅に
    下落。アジア市場の1.32台後半から、NYでは1.31台半ばまで
    売られ、このところの上昇傾向も一服。
  • ドル円も下落。ユーロ円が大きく売られ、円への需要が高まり、
    ドル円は小動きながらドルの上値が重い展開に。77円50−80銭が 抜けず方向感が定まらない。
  • ギリシャ支援の不透明感から株式市場は反落。金融株や資源株が
    売られ、ダウは89ドル安で引ける。
  • 債券相場は反発。ギリシャ支援問題が難航していることから、米国債
    への需要が高まり価格は上昇、金利は2%を割り込む水準まで低下。
  • リスク回避の動きに反応し、金、原油はともに反落。
  • 12月貿易収支 → 488億ドルの赤字
  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 72.5





ドル/円77.55 〜 77.72
ユーロ/ドル1.3156 〜 1.3206
ユーロ/円102.16 〜 102.94
NYダウ−89.27 → 12,801.23ドル
GOLD−15.90 → 1,725.30ドル
WTI−1.17 → 98.674ドル
米10年国債−0.058 → 1.980%


本日の注目イベント

  • 日   10−12月GDP(速報値)
  • 日   日銀金融政策決定会合(2/14まで)
  • 米   オバマ大統領、2013年度の予算教書を議会に提出
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演








先週9日に開催されたユーロ圏財務相会合では、ギリシャ支援への結論は持ち越され、市場は再び


ギリシャの債務問題解決が引き延ばされたことでリスク回避の動きが優勢となりました。


同国のベニゼロス財務相は「今日深夜、市場が開く前に、ギリシャ議会はメッセージを送る必要がある」と


語り、週明けのアジア市場の開始前に、議会は一定の結論を出すことが求められているとの認識を示しています。





そのギリシャ議会では、日本時間の早朝より緊縮関連法案の採決が始まり、市場はユーロ買いで反応しています。


ユーロドルは1.32から1.32台半ばまで上昇し、同法案の可決を見込み始めた様です。


今のところ、採決の結果は分かりませんが、パパデモス首相は、この法案が通らなかった場合のギリシャが受ける


経済的、社会的な被害は緊縮財政法案を通した場合に比べ甚大なものになるとのコメントも残しています。





ユーロ圏財務相会合は15日に再度開催されることになっていますが、ギリシャ議会の結果を見極めてから結論を


出すようです。


その意味では、議会での承認が支援の前提条件になっているとも言え、IMFもこの結果に注目しており、


先ずは、国として緊縮財政に取り組む姿勢と明確に示して初めて、支援を受けることができるかどうかの「協議のテーブル」


に着くことができるというものです。


ただ、緊縮財政の中身については、ドイツの財務相などが「削減率が足りない」といった意見を述べているとの報道もあり


仮に議会で承認されたとしても、そのまま第2次救済支援が実施されるかどうかはまだ予断を許しません。





ユーロドルは買い戻しの流れが継続され、先週には1.33台前半を何度か試して「戻り高値」を探る展開でした。


1.3320−50の水準を上抜けすれば、1.35程度までの上昇もありえると予想していますが、ギリシャの支援問題の


行方次第というところです。


先週末に発表されたシカゴIMMのユーロの売り持ちポジションは、予想されたほど減少してはいませんでした。


ピークから3万枚程減少してはいますが、依然14万枚ほどのショートが維持されており、ユーロ下落した際の買い要因と


なりそうです。





ドル円は77円台後半まで反発してはいましたが、一気に78円台に乗せる勢いはありません。


日本の経常収支の黒字幅が予想以上に減少していたことからやや円売りが勝っているような状況ですが、78円台へ


乗せられるかどうかがカギになりそうです。


1月上中旬の貿易赤字の急拡大もあり、これまで通り「リスク回避時の円買い」といった状況に多少変化もでてきた


ようにも思えます。


77円ー78円のレンジでもみ合い、3月決済に絡むドル売りを受けてどの程度の水準を維持できるのか。その後の動き


が注目されます。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/1 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。     ----   
2/2 バーナンキ・FRB議長 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。     ----   
2/6 ベニゼロス・ギリシャ財務相 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。     ----   
2/6 ユンケル・ユーロ圏議長 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。     ----   

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和