2012年2月14日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ギリシャは昨日の日本時間早朝の緊縮財政法案を議会で可決し
金融支援を仰ぐ体制を整えた。ユーロは法案の可決を好感し、アジア市場では
1.32台半ば、海外市場でも1.3283まで買われたものの、ギリシャ問題には
不透明感が残るとの見方から徐々に値を崩し、1.32割れでまで下落、安値圏で引ける。 - ドル円はもみ合いの展開から方向感がつかめず。77円台40近辺まで下落
したものの、下値も限定的。一方米長期金利も上昇に繋がらずドルの上値も重い。 - 株式市場は反発。ギリシャの緊縮法案可決を好感し、ダウは72ドル高。
S&P500も上昇し、2008年6月の直近高値を伺う水準に。 - 債券相場は先週末とほぼ同水準。株価の上昇から一時利回りは2%を超えた
ものの、引けにかけ押し戻され1.98%とやや下落して引ける。 - オバマ大統領は議会に2013年度の予算教書を提出。年収が25万ドルを
超える富裕層の税額控除を制限する内容も提案。 - 金はほぼ変わらず。原油価格は約2週間ぶりに100ドルの大台を回復。
| ドル/円 | 77.40 〜 77.64 |
| ユーロ/ドル | 1.3186 〜 1.3260 |
| ユーロ/円 | 102.24 〜 102.90 |
| NYダウ | +72.81 → 12,874.04ドル |
| GOLD | −0.40 → 1,724.00ドル |
| WTI | +2.24 → 100.91ドル |
| 米10年国債 | −0.007 → 1.978% |
本日の注目イベント
- 日 白川・日銀総裁記者会見
- 独 独2月ZEW景況感調査
- 欧 ファンロンパイEU大統領、バローゾ欧州委員長、中国指導者と会談
- 欧 ユーロ圏12月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏2月ZEW景況感調査
- 欧 スペイン国債入札
- 英 英1月消費者物価指数(CPI)
- 英 英1月小売物価指数
- 米 1月小売売上高
- 米 12月企業在庫
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
昨日の朝方はギリシャ議会の緊縮関連法案の採決を巡ってユーロドルがめまぐるしく動き、法案可決の報に
一時1.3260まで上昇しました。
ギリシャのデフォルトリスクが後退したとの見方からユーロの買い戻しが活発になったことが背景ですが、
法案が可決したからといって、即資金支援が受けられるというものではありません。
最終的には15日に行われるユーロ圏財務相会合でその実施が決められる予定ですが、現段階では第2次支援は
実施される可能性が高いと思われます。
緊縮財政法案を可決したギリシャ議会の採決について欧州委員会のレーン委員は「第2次プログラム採用への重要な
一歩だ。例えば3億2500万ユーロ(約335億円)削減の具体的内容など、その他の条件も次回会合までに
満たされると確信している」と述べています。
ユーロ圏財務相としても、これまでも削減計画が予定通り実施されていないことを認識しており、削減内容については
文書で示すよう求めるとの報道もあります。
15日の財務相会合で支援の実施が承認されれば、次の焦点はドイツの議会に移ります。
ドイツ議会では27日に採決を予定していますが、ここで採決されないリスクも残っています。
ドイツのメルケル首相は「財務相らは水曜日に再び会合を開き作業に取り組むが、プロググラムの変更はあり得ないし、
あってはならない」とのコメントを残しています。
ギリシャ支援への法案は承認される公算ですが、一部にはその成立を疑問視する声もあるようです。
ギリシャに対して最も厳しい姿勢を見せてきたドイツ議会が注目されます、
ユーロドルは昨日の海外市場で、1.3283まで買い戻された後、その水準から約100ポイントも下落し、相変わらず
値動きの軽さを見せています。
ギリシャでの法案可決を好感し注目の欧州債券市場では、これまで売り込まれてきたポルトガルなどの債券は
軒並み買われています。(金利は低下)
イタリアやスペインの国債も買い戻され、債券市場から見る限り、欧州債務問題はかなり収束に向かっている
との印象があります。
しかし、それでもギリシャの先行きの不透明感からユーロドルが下落し、債券相場との相関関係が強かったユーロも
やや債券離れしてきた兆候も見せています。
ユーロドルは1.31−1.33台のレンジが続いていますが、ギリシャ支援が実施され、3月20日の国債の大量償還を
乗り切った時に、上記レンジの上限を抜けているかどうかに注目しています。
同時にユーロ円も103円台の前半を3回テストし、こちらも上抜けしていません。
ユーロ円の103円台前半とユーロドルの1.33台前半は今後のユーロ相場を観る上では重要な水準です。
依然ユーロの売り持ちポジションを大量に抱えている投機筋が、本格的な買い戻しに入るかどうかの判断にも繋がるからです。
ドル円は77−78円が抜けそうもない展開ですが、77円台前半があれば、ストップを76円ミドルに設定して
ドルロングで臨みたいところです。
米長期金利がいまいち上昇しないことから、ドル高へ繋がりにくい面もありますが、米株式市場は今後も堅調に推移すると
観られることから、そう遠くない時期に米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大に繋がると予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
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