2012年2月16日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は78円半ばから上値を試したものの、抜けずにじり安の展開に。
NY市場ではドルの底値を伺う動きに78円18銭まで下落。ただ下方も
底堅く78円前半から半ばでのもみ合いに終始。 - ユーロドルはアジア市場では買い優勢の展開から1.31台後半まで上昇
したものの、海外市場に入ると下落スピードを速めた。ギリシャ救済決定が遅れて
いることや、ベニゼロス同国財務相がユーロ圏財務相会合の支援姿勢に強い
不満を示したことなどが背景。ユーロドルは一時1.3044まで売られ、
約10日ぶりの安値を記録。ユーロ圏の10−12月GDPがマイナスだった
ことも下落に拍車。 - ギリシャの与党2党首は緊縮財政実行の誓約書に署名し、EU、IMFに
送付したとの報道。支援受け入れに2歩前進した格好に。 - 株式市場は大幅に下落。ギリシャのデフォルト懸念が依然残っている
ことや、FOMCでは資産の追加購入を巡り、意見が割れていたことなどを
材料に、ダウは97ドル安で1万8千ドルを割り込む。 - 債券相場は続伸。株安や、ギリシャ不安が相場を支え、10年債利回りは
4日連続で2%を下回る水準で推移。 - 金は反発。原油はイラン問題などで供給が減少するとの見方から大幅に続伸し、
約1ヵ月ぶりとなる101台後半で引ける。 - 2月NY連銀製造業景況指数 → 19.5
- 2月鉱工業生産 → 0.0%
- 2月設備稼働率 → 78.5%
- 2月NAHB住宅市場指数 → 29
| ドル/円 | 78.18 〜 78.56 |
| ユーロ/ドル | 1.3044 〜 1.3132 |
| ユーロ/円 | 102.18 〜 103.13 |
| NYダウ | −97.33 → 12,780.95ドル |
| GOLD | +10.40 → 1,728.10ドル |
| WTI | +1.06 → 101.80ドル |
| 米10年国債 | −0.020 → 1.920% |
本日の注目イベント
- 豪 豪1月雇用統計
- 欧 スペイン国債入札
- 中 フランス国債入札
- 欧 ECB月例報告
- 米 1月生産者物価指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 1月住宅着工件数
- 米 1月建設許可件数
- 米 2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
ギリシャを巡る問題は決着しそうでなかなか結論が出ません。好材料、悪材料のニュースが伝えられるたびに
市場は右往左往し、ユーロドルが乱高下しています。
この状況はもはやテクニカルでは方向を判断できず、リスクの高い相場展開が続いていると言わざるを得ません。
昨日もアジア時間には、中国人民銀行の周総裁が豊富な外貨準備をユーロ圏に振りむけると発言したことを受けて
ユーロドルは急伸。1.31台後半まで買われたものの海外市場では再びギリシャのデフォルト懸念が浮上、ユーロドルは
一転して売られています。
ギリシャでは先週、議会で緊縮財政案を可決し、昨日は第2次支援を受ける条件の一つである緊縮財政を実行するという
与党2党首が署名した誓約書をIMF、EUに送付しています。
支援に向け一歩一歩近づいているように受け止められますが、同時に昨日はユーロ圏の幹部がギリシャへの支援の実施を
遅らせているとの一部報道もあり、それに対してベニゼロス・ギリシャ財務相はアテネで記者団に「ギリシャは次から次と
新条件を突き付けられている」と憤慨。「ユーロ圏にわれわれの存在をもはや望まない輩が大勢いる。国内や海外を相手に
火遊びをしている連中もいる。たいまつもあればマッチもあるが、リスクはどちらも同じように大きい」と微妙な言い回しで
不満を表していました。(ブルームバーグ)
一方それに対して、ユーロ圏のユンケル議長は「先送りされたギリシャ救済措置について、20日の会議で必要な決定を下せると
確信している」と発言しています。
今週13日が支援を行うかどうかの「デッドライン」と言われながらもいまだに決まらない状況に、市場参加者も
「何を信じればいいのか分からない」といった状況です。
ブルームバーグが伝えるところによりますと、著名なヘッジファンドであるポールソンファンドの運用者である
ジョン・ポールソン氏は投資家向けのりポートで、ユーロ圏について「構造上の欠陥がある」と指摘し、いずれ解体
するとの見方を示しているようです。
ドル円は78円台での攻防が続いています。
昨日の東京市場では株価が急伸したこともあり、ドル円の上値を試す動きが観られ、一時78円68銭まで円売りが
進行しました。
ただそこからの上値は重く、その後78円50銭水準でもみ合いましたが、1日で1円以上の円安が示現したことを考えれば
当然で、その後のNY市場ではギリシャ問題から安全通貨である円への資金流入や、米長期金利の低下などからドル売り円買い
に傾いています。
しかしそれでも78円台を維持でき、さらに今朝がたには前日とほぼ同水準で推移していることを見るとドルは底固い
との印象があります。
今後さらに上昇に向かうためには「適度な調整」も必要です。
77円後半くらいの水準まで一旦調整し、その後再び上値を試す展開を予想しています。
ドル円が再び元の円高傾向に戻るリスクとしては、ギリシャ問題の行き詰まりからの円買いと、FRBの「QE3」への言及が
挙げられます。
また長い間「円高傾向に慣らされてきた」ため、市場参加者の相場観の切り替えにも時間がかかるものと思われます。
しばらくは78円を挟む展開が続く可能性もあり、上記リスクに加え、貿易収支など日本の構造変化などがカギを
握っていると思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
| 2/14 | 白川・日銀総裁 | 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 | ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに |
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