2012年2月17日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロドルは欧州時間開始直後に急落し、1.30の大台を割り込み
1.2974まで下落。その後、ECBが保有するギリシャ国債を新発債と
交換することが伝えられ反発。さらに、ギリシャへの支援は20日に延期された ユーロ圏財務相会合で承認される見通しと伝えられたことで、ユーロドルは
1.31台半ばままで反転。 - ドル円は緩やかに上昇し、昨年10月末の介入時の水準近い79円目前まで
ドル高円安が進行。新規失業保険申請件数が4年ぶりの低水準まで改善している
ことや、米長期金利の上昇などがドル高を支えた。 - 株式市場はギリシャ支援が実現しそうだとの楽観的な見方が広がり大幅反発。
経済指標の好転も株価を押し上げ、ダウは123ドル高と、2008年10月
以来の高値を示現。 - 債券相場は5日ぶりに反落。新規失業保険申請件数や国債の入札結果を
反映し、価格は下落。ただ利回りは上昇したものの2%には届かず。 - 金価格は反発、原油は小幅ながら続伸し102ドル台乗せる。
- 1月生産者物価指数 → +0.1%
- 週間失業保険申請件数 → 34.8万件
- 1月住宅着工件数 → 69.9万件
- 1月建設許可件数 → 67.6万件
- 2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 10.2
| ドル/円 | 78.76 〜 78.96 |
| ユーロ/ドル | 1.2977 〜 1.3159 |
| ユーロ/円 | 102.24 〜 103.83 |
| NYダウ | +123.13 → 12,904.08ドル |
| GOLD | +0.30 → 1,728.40ドル |
| WTI | +0.51 → 102.31ドル |
| 米10年国債 | +0.052 → 1.984% |
本日の注目イベント
- 独 独1月生産者物価指数
- 英 英1月小売売上高
- 米 1月消費者物価指数(CPI)
- 米 1月景気先行指数
- 加 カナダ1月消費者物価指数
ドル円は順調に上昇傾向を維持しています。
昨日の東京時間では78円40−50銭での取引が長く続き、78円半ばより上値はやや重い雰囲気が
漂っていましたが、欧州市場が開くとドル高ユーロ安の流れもあり、ドル円も78円60銭を超えてきました。
欧州時間からNY時間では上値を試す展開が続き、大きな調整局面もないまま78円96銭までドルが買われ
昨年10月31日の介入時以来の水準を回復しています。
ドル円はさすがに79円台目前では立ち止った感がありますが、今週に入りほとんど大きな調整がなかったことから、
この水準では一旦「健全な調整」があってもおかしくはありません。
今年に入ってからのドルの最安値は2月1日に記録した76円03銭です。
わずか2週間で約3円ものドル高は、これまでのドル円の動きからすれば「異例の値幅」と言えます。
その意味でも「健全な調整」は、今後ドル円がもう一段上昇するためにも必要かもしれません。
また、テクニカルでも79円台には雲の下限が控えているなど、抵抗されることが予想されます。
今後、ドル円が80円に向かうには、も一段のドル買い要因も必要かと思われます。
その代表がやはり、米長期金利の上昇です。
昨日のNY市場では経済指標改善を材料に株価が大幅に上昇し、ダウは1万2900ドル台を約3年半ぶりに回復
しております。
リスク選好が進み、資金が株式市場に流れた一方、安全資産の債券は売られました。
債券価格の下落は利回りの上昇と同義語ですから、米10年債利回りは上昇しましたが、それでも2%台には届いていません。
米10年債利回りは1月24日以来2%に届いていない一方、NYダウはこの間に230ドルも上昇しています。
株価の上昇の割には明らかに、本来売られるはずの債券価格が堅調だと言えます。
この背景には当然、欧州危機の不透明さがあることは論を待たないでしょう。
しかしさらに見逃せないのが、FRBの「時間軸政策」の効果です。
この日にFOMCの声明文が発表され、低金利金利がこれまで2013年前半まで継続するとされていたものを、
2014年後半まで継続するとした点です。
バーナンキ議長はさらに「伝家の宝刀」である「QE3」もちらつかせ、金利の上昇を牽制しました。
これらの政策が重しとなって米長期金利に下落圧力がかかっており、裏を返せば米国債への需要が継続されていると観ることが
できます。
米10年債利回りがこの日以来2%を超えていないことと合致します。
まさにFRBの政策の巧みさを認識させられる現象です。
もっとも、今週火曜日の日銀による追加緩和と物価上昇率のメド1を1%と、明確にしたことも同様の行動です。
日本でも、それ以来株価の上昇が続き、長期金利も低下傾向を示しています。
巷間言われているようにまさに「金融緩和戦争」という状況になっています。
ユーロドルが相変わらず荒っぽい値動きを見せています。
約3週間ぶりに1.30台を割り込んだ後、1.31台半ばまで戻すなど乱高下しています。
来週月曜日のユーロ圏財務相会合でギリシャへの支援が承認されるとの報道から、ユーロを買い戻す動きが活発になった
ものですが、これも今回が初めてではありません。
再度ひっくり返される懸念ものこりますが、さすがに今回は残された時間が限られていることから「承認」されると
思われます。
ただ、市場はこの「承認」をほぼ織り込んでいる可能性がありますので注意が必要です。
それにしてもユーロは対ドル、対円ともにポジション取りにくく、非常にリスクが高いと思います。
慎重に取引することが求められます。
2月も中旬ですが、朝の寒さは一向に衰えません。
景気にとって、夏は暑く、冬は寒く、季節通りの天候の方が良いと言われていますが、
早起き鳥にとってはこたえます。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
| 2/14 | 白川・日銀総裁 | 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 | ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに |
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