2012年2月20日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円の下落傾向は止まらず、主要通貨に対して円安が加速。
ドル円は昨年10月の市場介入時の円の最安値をも上回る
79円62銭までドル高円安が進行。 - ユーロドルは、ギリシャ支援の実施の可能性が高まったことを
材料に買われ、1.31台後半まで上昇。対円でも104円台後半まで
ユーーロが反発。 - 株式市場は続伸。ダウは1万3千ドルの大台まで50ドル余りに
迫る45ドル高で取引を終える。 - 債券相場は続落。ギリシャ支援が承認されるとの見方から、楽観論が
広がり、安全資産への需要が後退。10年債利回りは2%台に乗せて引ける。 - 金は小幅に下落し。原油価格は3日続伸し103ドル台に乗せる。
- 1月消費者物価指数(CPI) → +0.2%
- 1月景気先行指数 → +0.4%
| ドル/円 | 79.22 〜 79.62 |
| ユーロ/ドル | 1.3139 〜 1.3198 |
| ユーロ/円 | 104.17 〜 104,62 |
| NYダウ | +45.79 → 12,949.87ドル |
| GOLD | −2.50 → 1,725.90ドル |
| WTI | +0.93 → 103.24ドル |
| 米10年国債 | +0.016 → 2.000% |
本日の注目イベント
- 日 1月貿易統計
- 日 12月景気動向指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏財務相会合
- 欧 ファンロンパイ・EU大統領講演
- 米 NY市場休場(プレジデンツデー)
円売りの流れが止まりません。
円は主要通貨に対して幅広く売られ、ドル円では昨年10月31日の大規模市場介入の時に記録した79円53銭を
上抜けし、79円62銭まで円安が進みました。
決まりそうでなかなか決まらないギリシャ支援がいよいよ承認されるとの見方や、本日発表される日本の1月の貿易収支が
月間では過去最大の赤字になるといった観測から円売りが進行したものと思われます。
今朝のオセアニア市場ではさらに円安が加速し、ドル円は一時79円89銭、ユーロ円は105円75銭を記録しています。
このところ、日本の経常収支や貿易収支が俄然注目され、このままでは将来の日本国債のファイナンスに影響を与えるのではないかとの
見方が急速に高まり円売りが進んでいるのが背景ですが、実際に円を売りドルを買い戻している主役は投機筋のポジションの巻き戻し
と思われます。
先週末に発表されたシカゴIMMの建て玉では、円の売り持ちがその前の週に比べ約半減しており、円を大量に売り戻したことが
伺え、これがドル円相場を押し上げたことが分かります。
さて、ドル円相場は今月1日の76円03銭を底値に急反発しています。今朝のオセアニア市場でのドル高値を計算に入れれば、すでに
約3週間で3円85銭もの円安が進んだことになります。
ドル円の動きとしてはかなりスピードが速いと思いますが、目先は大台の80円台に乗せることができるかどうかと、仮に乗せた場合に
80円台が定着するかどうかです。
80円台が定着するようだと、昨年10月に記録した75円32銭が「当面の円の高値」になった可能性が高いと思われ、今後
時間をかけながら85円に向かうと予想します。
しかし、現段階ではまだ手放しでドル買い円売りを行えばいいとは言えないと考えておくべきでしょう。
上述のように相場反転の底流は投機筋の円売りポジションの巻き戻しです。
今後相場がどちらに向かうかは、投機筋のポジションが「スクエア」(ニュートラル)になった以降の動きに注目すべきでしょう。
このところのドル高円安は「健全な調整」が観られていないことから、80円台を達成した後にはいずれ2−3円の調整局面があると
観ています。
その意味では今朝発表の「1月の貿易収支」発表後の動きが注目されます。
さすがに80円を伺う展開になると、市場参加者の相場観も「いよいよドルが反発」といった見方に傾きそうです。
しかし、まだ今後ドル高が順調にすすむかどうかは予断を許しません。
円高に再び反転するリスクは2つあろうかと考えています。
FRBによる「QE3」の実施が先ず第一に挙げられます。
米景気は順調に回復傾向を見せてはいますが、失業率と住宅はまだまだFRBの期待値には届いていません。
現段階で「QE3」が実施される可能性は否定できないと思います。
米長期金利の上昇が継続されないことが、このような見方を表していると思います。
二つ目はギリシャの債務問題です。
本日のユーロ圏財務相会合で第2次支援が承認されることになりそうですが、それでもギリシャは今後大量の国債償還を控えていることから、
資金支援を仰ぐ必要が出てきます。
EU、IMFなどはギリシャ政府が債務削減を計画通りに進めないかぎりさらなる支援を躊躇するはずです。
その結果、再び欧州債務問題が取りざたされ、ユーロが売られ、円が買われる展開になることも考えられます。
日本の貿易収支発表後の海外の反応と、ギリシャ支援が決まった後の相場に動きが注目されます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
| 2/14 | 白川・日銀総裁 | 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 | ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに |
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