今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年2月22日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ギリシャに対する第2次金融支援がようやく決まったことを受け
    ユーロは買い優勢の展開になったものの、上値も重く、対ドルで1.330
    対円で106円が壁になりつつある。
  • ドル円は狭いレンジ内での取引が続いているものの、堅調な動きを
    見せている。80円台乗せはなかった一方、79円半ばを割り込み下落に向かう
    動きも無く一進一退。
  • 株価はまちまち。欧州債務問題の進展を好感しつつも、原油価格の上昇が
    景気に与える影響を懸念する声もありダウは15ドル高と、小幅高で引ける。
  • 債券相場は続落。ギリシャ問題の進展から安全資産の債券が売られ、価格は
    下落し、利回りは小幅に上昇。
  • 金は大幅高で1750ドル台まで上昇。原油価格もイラン情勢の悪化から大幅に
    上昇し、昨年5月以来の105ドル台を示現。





ドル/円79.63 〜 79.80
ユーロ/ドル1.3206 〜 1.3276
ユーロ/円105.11 〜 105.87
NYダウ+15.82 → 12,965.69ドル
GOLD+32.60 → 1,758.50ドル
WTI+2.60 → 105.84ドル
米10年国債+0.059 → 2.059%


本日の注目イベント

  • 豪   豪12月景気先行指数
  • 豪   豪12月ウエストパック先行指数
  • 独   独2月製造業PMI
  • 独   独2月サービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI
  • 英   BOE議事録
  • 米   1月中古住宅販売件数








昨日の昼過ぎ、徹夜で続けられていたユーロ圏財務相会合がギリシャへの第2次金融支援1300億ユーロの実施を


決めたとの報道で、市場はリスク選好が優勢の展開にとなりユ−ロは上昇しました。


ただ事前予想で支援は、「承認される」との見方が多かったこともあり、ユーロドルは1.330、ユーロ円は106円の


「壁」は抜け切れていません。


むしろ、材料出尽くしから「ユーロは再び下落する」といった声も聞かれる状況です。





今年に入ってからは、ギリシャ支援を巡って「期待」と「失望」が何度繰り返されてきたことでしょう。


「時間稼ぎ」ではないかとの批判も出てきたものの、さすがに3月20日の国債の大量償還までひと月余りとなったこの時期に


支援の枠組みが決まらなければ、「無秩序なデフォルト」に陥る可能性が急速に高まる状況でした。


これでひとまず「ヤマ場」は越えたものと思われますが、今後はギリシャ政府が財政再建を着実に進めていけるかどうかに


かかっており、EUは監視体制を強化することも決めています。





ギリシャで国内ではたび重なる増税から景気が冷え込んでおり、国民の生活も厳しくなっているとの報告もありますが、


4月には選挙があり、緊縮財政支持派の苦戦は免れません。


仮に政権が交代しても主要政党の党首から「誓約書」を提出させていることから、政策の変更は考えられないものの


不安定な政治情勢になることは十分あり得そうです。


「第3次支援」があるのかどうかも今後の注目点ですが、ユーロ圏の混乱に終止符が打たれたと考える市場参加者が


極めて少ないのが気がかりです。





先週の金曜日に79円台に乗せたドル円は、79円台半ばでもみ合い、やや方向感が見つけにくい状況です。


約3ヵ月半ぶりの79円台ですが、さすがにここまで順調にドルが反発してきたため、すぐに80円台に乗せる展開


でもなさそうですが、下値も堅調でドル売りが優勢の様子もありません。


これまでも書いてきたように、ドルが一段と上昇し「週足」の雲を抜けるには、81円近辺まで水準を切り上げなければなりません。


それにはやはり、長期金利の3%台乗せなど「ドル買い材料」の後押しが必要だと考えられます。





FRBが「QE3」の可能性を残している足元では、長期金利の一段高の可能性はそれ程高くはないはずです。


しかしそれでもこの水準からドル売りが加速する気配でもありません。


昨年10月31日の大規模介入では、力づくで79円53銭までドルを押し上げましたが、1週間で77円台まで下落し、その後は


ご承知の通りです。


その意味では同じ道をたどるのかどうか、今週いっぱい相場の流れを見極める必要があるのかもしれません。


ただ、今回のドル高局面は介入時のそれと違って、力づくではなく、いわば「市場の意志」で押し上げたものである分、息の長いものに


なる可能性はあります。





79円50銭ー80円の、どちらを抜くのか、抜けた方について行くというのが賢明なように思えますが、本日はユーロ圏の


経済指標が多いことから、ユーロドルの行方も加味しなけらばなりません。


ユーロドルの上値が重く、「ドル買いユーロ売り」の流れが加速するようだと、ドル円も80円テストの可能性が出て来そうです。


すでに80円には相当な数のドル売り注文が控えているとの噂もありますが、逆に大台を抜ければ、その上には「ストップロスのドル買い」


が控えていることも、市場の定石です。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/1 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。     ----   
2/2 バーナンキ・FRB議長 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。     ----   
2/6 ベニゼロス・ギリシャ財務相 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。     ----   
2/6 ユンケル・ユーロ圏議長 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。     ----   
2/14 白川・日銀総裁 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和