2012年2月23日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の東京タイムに昼過ぎに80円台に乗せ、
その後も円売りの流れは止まらず、NY市場では80円40銭まで上昇。
- ドル円は約7ヵ月ぶりの円安水準を記録し、その他主要通貨に対しても
直近安値を更新。 - ユーロドルは小動き。1.32台半ばを中心にもみ合いが続き、ユーロ圏PMI
の悪化に下落する場面があったものの、方向感が定まらない展開に。 - 株式市場は小幅に反落。ダウは1万3000ドルの大台を目前に
やや頭打ち。住宅関連の指標が伸び悩んでいたこともり、ダウは前日比
27ドル安で取引を終える。 - 債券相場は反発。株安と経済指標の低迷から買い物優勢となり、10年債
利回りは小幅に低下。 - 金、原油はともに続伸。原油価格は106ドル台に乗せ、昨年5月以来の
高値を記録。イラン情勢の緊張を背景に投機資金の流入が続く。 - 1月中古住宅販売件数 → +4.3%(年率換算457万戸)
| ドル/円 | 80.20 〜 80.40 |
| ユーロ/ドル | 1.3212 〜 1.3267 |
| ユーロ/円 | 106.09 〜 106.57 |
| NYダウ | −27.02 → 12,938.67ドル |
| GOLD | +12.80 → 1,771.30ドル |
| WTI | +0.44 → 106.28ドル |
| 米10年国債 | −0.059 → 2.002% |
本日の注目イベント
- 独 独2月ifo景況指数
- 欧 EU欧州委員会、経済見通しを公表
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 12月住宅価格指数
昨日の東京タイム午後、ドル円はついに80円の大台に乗せました。
その後もゆっくりと上昇し、80円台定着を示唆するような値動きが続き、海外市場でも円売りの流れが
継続されています。
NYでは一時80円40銭までドル高円安が進み、昨年8月の政府・日銀の介入で押し上げられた水準も抜け、
約7ヵ月振りの円安水準を示現しています。
今朝の経済紙一面でも「超円高 修正進む」との見出しが躍っており、ひと月前とは相場環境が大きく変わっています。
背景にはやはり、投機的な円買いが積み上がり過ぎていて、その巻き戻しが相場を押し上げていると思われますが、それにしても
連日の水準訂正にやや驚きを隠せません、
昨日も述べたようにドル円は「週足」のチャートでは「雲」の抵抗帯に入っています。
この「雲」の上限は80円83銭にあり、81円台に乗せることができれば「雲抜け」を達成したことになり、テクニカル的には
もう一段の円安水準が見込める状況になりそうです。
ただここからのドル円の上昇はそれほど簡単ではないと予想しています。
円買いのポジションもかなりの部分が解消されたと予想できることや、ほぼ一本調子で円売りが進行したことで、大台乗せを達成した
ことから、余り論理的な根拠はありませんが、そろそろ「調整」局面入りしてもおかしくないと思います。
「80円台」という水準は、実需筋にとっても魅力的な水準で、この先円安傾向が定着するかどうか分からない現段階では、
「ひとまず80円台で為替は押さえておこう」といった動きも予想されます。
「80円台定着」がなるかどうか、ここしばらく見極めたいと思いますが、米10年債利回りが2%程度ではドル買い材料としては
物足りません。
日米の10年債利回りを比較すると、約1%米金利の方が上回っていますが、一時から比べれば拡大はしているものの、為替リスクを
とって米国債に投資するには水準が低すぎます。
「80円台定着」にはまだ時間を要すると考えておくべきでしょう。
昨日80円40銭までドル高円安が進んだことで、既に昨年の円の最高値から5円以上円安に振れたことになります。
米景気の回復基調に加え、日本の経常収支の黒字幅縮小などが材料視され、「日本の貿易構造の変化」を先取りして
円売りが進行している面もあります。
2011年が31年ぶりの貿易赤字だったことは記憶に新しいところですが、今後も貿易赤字が定着するかどうかは
まだ判断できません。
白川・日銀総裁も「貿易赤字は一時的なものと認識している」とコメントしている様に、1月の貿易収支を見ただけでは
まだ結論を出すには時期尚早と言えます。
上述のように81円台までドル高が進行すれば「円高局面の終焉」も確認できそうですが、それには次の円売り材料も
必要です。
今夜米国では週間失業保険申請件数が発表されます。
先週は34.8万件で大幅に改善されていました。
今夜の数字がさらに改善されているようなら「失業率の低下」への連想も働き、「ドル高材料」から、もう一段の円安が
加速することも考えられます。
また、日米ともに株価の行方も注目されます。
株高がさらに進めば「リスク選好」から低金利の円が売られ、高金利の豪ドルなどに資金が向かうからです。
株式の専門家からは「株価もそろそろスピード調整が必要」と言った声も出てきています。
今日は日経平均株価の動きにも注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
| 2/14 | 白川・日銀総裁 | 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 | ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに |
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